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2006年5月31日水曜日

自殺対策...か (mixi05-u459989-200605311746)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
自殺対策...か
2006年05月31日17:46
この問題の根の深さだけは気がついた。 そこだけは評価できると思う。

でも、何故自殺する人が居るのか、何故そこまで追い詰められるのか、日本が抱えている問題の本質は何なのか、という事を理解するのは、恐らく、そういう立場に立った事がある人しか理解できないと思う。

そういう立場に立った人しか見えない、日本社会の矛盾・差別・それに伴う行き場の無い感情。

恵まれた環境で育った「先生方」には到底理解出来るわけが無い。 この問題を理解するためには「育ちの悪さ」が求められる。

(この育ちの悪さという言葉は 名著「思春期こころの病」著者吉田 脩二氏が考えた言葉だ。)

僕は思う。理解できない問題というものは存在しないはずだ。 理解できないのは怠惰でしかないのだが、安泰と育った人はそこまでの努力を示せない・理解する動機が無いので、理解できないのだ。

これこそが、正に、現在、よく言われる「格差」という言葉の意味するところだと、僕は思う。


http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=41863&media_id=2
 自殺者が8年連続で3万人を突破しそうな社会情勢の中、自殺対策を国や自治体の責務と明記した「自殺対策基本法」案が与野党間で内容について合意し、今国会で超党派による議員立法として成立する見通しとなった。同法を巡っては東京のNPO法人が中心となって、与野党の有志議員と連携し成立を求めて、全国で署名活動などを展開していた。

 同法は目的を「自殺の防止」と「自殺者親族のケア」の充実に置き、基本理念として「自殺対策を個人の問題ととらえず、社会的な取り組みとしてとらえる」ことを掲げ、事業主にも雇用者の心の健康を保つ措置を講じるよう求める。

 さらに「政府は必要な法律上、財政上の措置を取らなければならない」とし、基本的な施策として(1)自殺防止の調査研究、情報収集(2)自殺の恐れがある人が受けやすい医療体制の整備(3)自殺の危険性が高い人の早期発見と発生回避(4)自殺未遂者と自殺(未遂を含む)者の親族に対するケア(5)自殺防止に向けた活動をしている民間団体の支援、などを挙げている。

 政府は自殺問題で昨年9月、厚生労働省や警察庁、文部科学省などによる関係省庁連絡会議を設置。厚労省は今年3月、都道府県などに対し、「自殺対策連絡協議会(仮称)」を設けるように要請したが、省庁を超えた施策はまだなく、財政面の裏付けや法的根拠のない「要望」止まりとなっていた。

 警察庁によると、04年の自殺者は3万2325人。交通事故死者に比べて4倍以上。人口10万人当たりの自殺死亡率(00年、厚労省データ)は日本が24・1人で、米国の約2倍、英国の約3倍に達している。【玉木達也】
コメント一覧
太郎(本名)   2006年05月31日 17:56
はじめまして日記拝見させていただきました。
ニュースから来ました。

>恵まれた環境で育った「先生方」には到底理解出来るわけが無い。 この問題を理解するためには「育ちの悪さ」が求められる。

そうなんですよね、いかに当事者の立場に立つか・・・じゃないな、立てるかが問題なのに、学者先生で理解ができるはずが無い。
結局、当事者の近しい人、当事者を大切に思う人しか近ずけないと思います。

おじゃましました
矢本   2006年05月31日 18:49
「立場に立ったことがある人」と、
「両方の立場に立ったことがある人」の
話し合いが有効だと私は思う。
「両方の立場に立ったことがある人」は、
「立ったことがない人」との、
かすがいになりやすいから。

「学者先生」の中にだって、自殺しかかった人は
いるだろうし。

それに、究極的な理解が成り立たないこと、
個体差は誰にも「理解」できない、ということを、
前提に話し合うべきなんだろうなあ、と
私は思います。
「当事者の立場に立つ」というのは、
いくら愛していようとも、
一歩間違えると、こわいことだから。
太郎(本名)   2006年06月01日 02:06
>>太郎(本名)様
えーとまず、おかあつさん、様は、なんか痒いです、呼びつけてくれるとありがたいです♪

>みんな知りたい、知りたいといいつつも、そこまでがんばって知りたいと思ってない。 がんばれば絶対理解できるんだけど、みんな、途中で痺れを切らしちゃうんですよね。

知りたいってのが嘘ですからね、大体知りたいってよりは「知ってもらいたい」・・・「解って貰いたい」っていうのが本音じゃないですかね。
だから、自分が疲れて来ると、聞く事自体を投げる。

当事者制の話ですけど、心とか愛とか理解とかでわなくて、その人にどれだけの労力を割けるかって言う、話なんですけどね。
↑で読んでていい表現だと思ったんで使わせて貰いますね、その人がそんなに大切でなければ、「諦める」または「途中で痺れを切らす」事に結局なる。

当事者って言うのは、その人を理解する事とは違う気が自分はしてます、その人が自殺するって事が、自分の問題に成りえるのか、成り得ないのかだと思ってます。
kikuyan   2006年06月01日 09:35
理解は無理だろうな

理解した瞬間、その人も死んじゃうから

でもなぜ理解できないのか、どうしたら理解できるのか考える。
考えることをやめたらおしまいだと思う
矢本   2006年06月01日 13:51
「他人にわかってたまるか」っていう
気持ちもあるしね。
ひとには。
おかあつ   2006年06月01日 20:38
コメント、消しちゃったんだけど、結構読んでてくれたのね。
みんな。

うーむ、というかね。ここははっきりしておきたいんだけど、気持ち的な問題ってがんばればいくらでもクリアできるのね。
誰もわかってくれない(/-;)クスン っていうのは、やっぱりちょっと怠惰だといいたいね。

ただね。 たとえば、僕がやってたみたいに、「勤労学生の控除資格は年収が80万円以上だと無効になる」(そんな低収入の勤労学生いるかドアホ、学費からして80万円超えとるワ)とか「誰も助けてくれる人が居なければ生活保護が出るのに、居る(けど助けない)から出ない」とか 「病気だから、病院に連れて行くんだけど、本人が拒否するから治療できない」とかって言うのは、僕がいくらがんばってもクリアできない問題なんだよね。

社会制度の問題だから。他人を説得して制度をかえてかないと。


あとね、いっつも、家族の世話をしながらとか、家族のマイナスを引きずって生きてると、やっぱり、人と比べたとき色々見劣る面が増えてくるのね。 映画をあんまりしらない、とかテレビの話題についていけないとか、物を知らないのね。 見る時間が無いから。

これは、それこそ目いっぱい努力しても追いつかん。 大体こういうのって言うのはゆとりがあるかないかって事だからね。 これも、努力で克服しづらい困難の一つなんだな。 それをみてね、誰かさんが言うみたいに、「おかあつ、なまけものだなぁ」っていわれるのが、一番きついね。ぶっちゃけ。

差別ってわかりにくいだろうか。

たとえ話として前にも書いたんだけど、名古屋の人って名古屋に新幹線が泊まらない事をあんまり快く思ってないじゃない。 結構名古屋人にその話題をふると、嫌な雰囲気になったりする。

だからと言って、東京人や大阪人が気を使って「皆さん、名古屋の人の前で新幹線の話をするのは差別だからやめましょう」って言ったら、恐らく名古屋の人はブチ切れると思う。

バカみたいなたとえだけどね。 「完全な理解は無理だ」って言う言葉でこういう誤解を許しちゃってる人がほとんどなんだね。

だから、僕は理解は出来るって言う事にしてる。 じゃぁ理解ってなんだろうか。 僕がいつも思うのは、「そういう状況に陥れば誰でも同じ事をするのだ」という事なんだ。

あんまりいいたとえじゃないけど、東京人が名古屋人みると、なんで、あんなに意地はるかなーわからねーとか、なるじゃない。 でも、名古屋に生まれて、名古屋で育てば、誰でもそうなるんだよね。

もし、これを読んでいるあなたが茨城県が地元だとして、茨城県は田舎でダサいのでバスを廃止しますって言ったら、結構ショックじゃないだろうか。

誰でも名古屋の人と同じ反応を示すと思う。


この延長線上で、何でこの人は自殺するんだろう、って考えるとする。そうすると、そういう人は、やっぱり育ってきた環境で、親父は居たけど精神病だったとか、母親が幼児虐待があって酷いトラウマがあるとか、そういう状況を苦労して乗り越えてきて、傷口を人に見せまいと、それこそ、そういう状況に落ちた人にしかわからない見えない努力が大量にあるんだよね。

両親が健康ではないという事は、経済的ダメージだけではなく、精神的なダメージというほうがはるかに大きい。 両親がいるというのは、理由の無い安心感と自身を与えてくれるものなのだが、これを失った人というのは、いろいろな事にいきづらさを感じる。

ここが一つの壁なんだけど、健康な人は、そういう安心感や自身が自分で作り出したものではなくて親からもらったものなんだっていう発想自体が無いので、理解できないんだよね。

オマwナニそんな苦労してんの? とかいって。

そこまではいいんだけど、こういう状況が深刻になってくると「戦える状態」にさせてもらえなかった子供というのになる。 本人が子供のとき、本人は、自立して強い人間になりたかったのだが、親がそれを許さなかったりすると、そのまま年齢だけは大人になる。

しかし「戦える状況」になってないので 戦おうとしても、武器を何も持ってない。そして社会にも出られない。 こうして、ずっと子供のままで保護を求め続けるのだ。

これは、甘えだ、とか、人間がくさっとる、とか、弱い人間だ、なんていう甘い状況じゃない。

こういう状況に陥れば、「誰でも」そうなるのだ。この文を読んでまさかーとかいっている「あなた」でも、そういう状況に陥れば絶対にそういう反応を示す。

僕が言いたいのは、自殺をする人っていう人種が居るわけじゃないっていうことだ。 そうじゃない。 そういう状況に陥れば、誰もがそういう反応を起こすのだ。

これが、本当の理解だと思う。
太郎(本名)   2006年06月01日 21:33
なるほど、自分も同じだって事ですね。
たしかに、中卒で社会にほりだされ時、自分は学校に逃げ帰りましたからね、「戦える状況」になってないは、解かる気がしますよ。

でも、自殺者を肯定すると、自殺をしてもしかたが無いと思う、自殺をした方がまし、これらの事を理解しちゃうんですよね、止められ無くなりません?
同じような事を言って「自分は本気で自殺しようとする人を止める事はできない」って公言してる人を知ってるんですけど、そういう事ですかね?

その人と話してて気がついたんですけどね、結局、自分は無理解のまま、自分の為に止めるんだって事に。
自分の、後ろめたさ、明日の寝つき、飯の美味さ、を気にして止める。
ホントはこの人の言うように、死なせてやる事がその人のためかもしれない・・・って気持ちもあるんですけどね。
おかあつ   2006年06月01日 22:04
肯定してるわけじゃないよ。 マラソンでヘロヘロになってる人を見て「だせぇなぁ」って言ってた人が、実際にやってみるとヘロヘロになっちゃうのと同じだと思う。

僕が見てる感じだと、自殺しちゃうっていうのは、別に本気とかウソとかは無くて、やっぱり病気なんだと思う。 その人が言うように、「本気」とか「ハンパ」とかいうのは、正常な判断があるときの話だからね。 病気な訳だから、そういう原因調べてを直そうっていうのは、きっと出来ると思う。
おかあつ   2006年06月01日 22:30
書いていて、僕が思っていたよりもはるかに「文脈のすり合わせ」が難しい事に気がついた...。 これを「経験が無いとわからない」で片付けたくない。

文脈のすり合わせっていうのは、僕が体験してきた流れからの文脈を、それを全然見ていない人の文脈に変換して説明することを言ってるんだけど、たとえば、外国に居たりすると、みんな全然違う文脈で話をするので、この能力がフル活用になる。

たとえば、こういうことを説明するときって、その説明する相手の人が、目の前で死んだ人を見た経験があるだけでも、ずいぶん伝わり方が違うんだろうな。

確かにね。 そういうことって経験が無いと理解できないのかもね。 日本みたいに精神的無菌栽培みたいな教育の国では特にね...。


でも、それを言い訳にしては絶対にいかんので、あやまります。うまく説明できなくて、すみません。
太郎(本名)   2006年06月01日 22:43
たぶん上手く説明してくれてますよ?
>肯定してるわけじゃないよ。 マラソンでヘロヘロになってる人を見て「だせぇなぁ」って言ってた人が、実際にやってみるとヘロヘロになっちゃうのと同じだと思う。

↑これなんかよく解かる喩えじゃないですか、

病気か・・・たしかに、病気と考えるなら直せばいい訳なんですけどね。
太郎(本名)   2006年06月01日 22:50
>確かにね~でも、それを言い訳にしては絶対にいかんので、

これはそうですね、経験の無い人を跳ね除けたら、話合う事さえできなくなりますからね 、ちなみに、残念な事に自分はありますよ、その経験がね。
ちゃむ   2006年06月03日 18:26
はじめまして!
ちょっと気になったので、書き込みしました。
”自殺”というのも、いろんなパターンがあるから、防ぐための対策、というのは難しい問題ですね・・。

実際に、私の知り合いに1名、間接的な知り合いに約2名いるので、遠いところの話ではなくなってしまいました。

ここ、近年の話です。

聞く話、知っている話によると、本人の家庭環境、学生時代の環境には、とくに問題もないようなのです。

社会にでて、その中の会社関係(お金の問題もあるのかな・・)や恋愛中毒、対人関係などによって本人が追い込まれてしまう、自滅してしまう、というパターンです。

そうゆう思考回路にたどりつかせない為の対策なんてのも何かあればいいですけれどね・・。

難しい問題ですよ。一見、表面上では判らないこともあるのですから・・。本人が、周りに出さないから、余計に自分が追い込まれ、気持ちの行き場がなくなる・・。

悲しい問題ですね・・。

人間って、弱いなって思っちゃいました。

追い込まれたら、人間何するか解らないですね、怖いものです。

まあ、他人に危害を加えることにくらべたらマシ?(おかしないいかたですけれど・・)なのかもしれませんが・・。

いや~、難しいもんだいです。

精神衛生は、常に保っていきたいものですね・・。

お互いに守りあえたら、それこそいいんでしょうけどね。

そうした世の中になりたいものですね・・。



おかあつ   2006年06月03日 21:46
>”自殺”というのも、いろんなパターンがあるから

実は、僕は今、うかつに書きすぎたとすごく反省しています。 本当にいろんなケース 色々な原因がありますからね。 みんなそれぞれ、痛切な思いを元に書いてるわけでそれぞれが本当の事なんだと思います。

僕も、極めて身近な人をやはり自殺でなくしているので色々と思うところがあります。 また、僕は、日本を離れて暮らしている関係で日本の社会に関しても思う事がたくさんあります。

それぞれがそれぞれのケースで事実な訳で、そういう中で 何かを否定しあうような文章を書いてはいけないと思いました。
 
出展 2006年05月31日17:46 『自殺対策...か』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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