【パソコンネタ】IP アドレスの枯渇、早ければ4年後には現実に?
2006年05月12日22:27
こんなニュースがあった。 もう随分前からいわれている事だけど、今まで言われていたよりも近い未来に問題化するそうだ。 もし、これを期に、世界が本腰を入れてIPv6を採用し始めたら、個人認証にメールアドレスではなくて128bitIPアドレスが利用される時代がくるのだろうか。
でも、これはきっと温暖化対策の様なものなんだろうな。 目に見えて困った問題が出ない限りみんな本腰は入れないんだろうな。
(引用)
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IP アドレスの枯渇、早ければ4年後には現実に?
インターネット上のコンピュータなどを区別するもの、それが IP アドレス (グローバル IP アドレス) だ。しかしその数には限界があり、携帯電話などインターネットに直接接続する機器が増えている現在、枯渇の危機に瀕している。現行 IP アドレスの不足は、新興地域におけるインターネット利用の足かせともなっており、非常に深刻な問題だ。なお現行の IP アドレスとは、『IPv4』のことを指す。
市場調査会社 Frost&Sullivan の調査報告によると、あと4年ないし7年で現在の IPv4 アドレスは完全に枯渇する見込みという。同社の通信インフラ担当主席アナリスト Sam Masud 氏は IPv4 アドレス不足について、すでに一部の国々で問題になっていると述べた。
IP アドレス不足とは、具体的にはどのような問題なのだろうか。IPv4 の場合、32ビット幅のアドレス空間を持っている。単純計算すれば、43億弱の固有アドレスを表現できるのだが、実際には特定ネットワークを示すネットワークアドレス部分と、特定マシンを示すホスト部分に分けて処理するため、アドレス割り当ての最適化が理想通りにできなかったことや、プライベート IP アドレスとして割り当てている領域の存在により、新たに割り当て可能なアドレスは、瞬く間に減ってしまった。
調査会社 IDC は、2012年までにインターネット接続機器が170億台に達すると予測している。それら全てに固有の IPv4 アドレスを割り当てるのは、絶対に不可能な話だ。
インターネットの世界では、プライベート IP アドレスを設定した複数のマシンを、単一のグローバル IP アドレスでインターネットに接続する『NAT』技術や、8ビット単位で区分していたネットワークアドレスを、任意のビット幅で運用する『CIDR』といった技術により、長期にわたって IPv4 アドレス利用の効率化を図ってきた。しかしそれも時間稼ぎに過ぎない。
このように、IPv4 アドレスの数については、かなり以前から問題となっていたが、その枯渇時期について、Frost & Sullivan の調査報告ほど明確に示したのは、あまり例がない。Masud 氏は、現在のアドレス消費速度に基づき、2010年に IP アドレスが枯渇すると予測している。米国はインターネット発祥の地ということもあり、非常に広大な IPv4 アドレス空間をすでに持っているため、ある程度余裕があるものの、インターネット利用が後発になってしまった新興地域は、非常に大きな打撃を受ける。
もちろんインターネットの世界も指をくわえていた訳ではない。こうした問題を解決するために生まれたのが、次世代プロトコル『IPv6』だ。IPv6 は128ビットのアドレス幅をもち、天文学的な数の固有アドレスを表現できるほか、セキュリティや優先度を付けた配信など、機能面でも先進化を図っている。Masud 氏も、アドレス不足の解決策は IPv6 に移行することだと述べている。
IPv6 への移行は、IPv4 アドレス資源に余裕のある米国よりも、アドレス資源に乏しい中国などのインターネット後発組の方が積極的だ。中国は IPv6 化を国策として 推進 している。
米国の IPv6 移行に関する不安材料として挙げられるのは、まず民間の動きの鈍さだ。米国立標準技術研究所 (NIST) の予測によると、ISP のネットワークで、2010年までに IPv6 に対応するのは30%に過ぎないという。さらに米国政府機関の IPv6 移行コストは、 約750億ドル かかると言われている。
しかし米国にも危機意識はある。米国政府は、全政府機関の IPv6 移行期限を2008年6月に設定している。
また Masud 氏によると、米国最大級のブロードバンドプロバイダ Comcast は、同社が IP アドレスを急速に消費し、残り少なくなっていることに気付いたため、IPv6に移行中だという。
これは国を問わず、完全 IP サービス化を目指す電気通信事業者や、データサービスの充実化を目指すケーブルテレビ会社も同様で、膨大な IP アドレスが必要なことから、IPv6 移行を急いでいると Masud 氏は説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000018-inet-sci
(参考)
http://japan.internet.com/webtech/20051213/12.html
でも、これはきっと温暖化対策の様なものなんだろうな。 目に見えて困った問題が出ない限りみんな本腰は入れないんだろうな。
(引用)
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IP アドレスの枯渇、早ければ4年後には現実に?
インターネット上のコンピュータなどを区別するもの、それが IP アドレス (グローバル IP アドレス) だ。しかしその数には限界があり、携帯電話などインターネットに直接接続する機器が増えている現在、枯渇の危機に瀕している。現行 IP アドレスの不足は、新興地域におけるインターネット利用の足かせともなっており、非常に深刻な問題だ。なお現行の IP アドレスとは、『IPv4』のことを指す。
市場調査会社 Frost&Sullivan の調査報告によると、あと4年ないし7年で現在の IPv4 アドレスは完全に枯渇する見込みという。同社の通信インフラ担当主席アナリスト Sam Masud 氏は IPv4 アドレス不足について、すでに一部の国々で問題になっていると述べた。
IP アドレス不足とは、具体的にはどのような問題なのだろうか。IPv4 の場合、32ビット幅のアドレス空間を持っている。単純計算すれば、43億弱の固有アドレスを表現できるのだが、実際には特定ネットワークを示すネットワークアドレス部分と、特定マシンを示すホスト部分に分けて処理するため、アドレス割り当ての最適化が理想通りにできなかったことや、プライベート IP アドレスとして割り当てている領域の存在により、新たに割り当て可能なアドレスは、瞬く間に減ってしまった。
調査会社 IDC は、2012年までにインターネット接続機器が170億台に達すると予測している。それら全てに固有の IPv4 アドレスを割り当てるのは、絶対に不可能な話だ。
インターネットの世界では、プライベート IP アドレスを設定した複数のマシンを、単一のグローバル IP アドレスでインターネットに接続する『NAT』技術や、8ビット単位で区分していたネットワークアドレスを、任意のビット幅で運用する『CIDR』といった技術により、長期にわたって IPv4 アドレス利用の効率化を図ってきた。しかしそれも時間稼ぎに過ぎない。
このように、IPv4 アドレスの数については、かなり以前から問題となっていたが、その枯渇時期について、Frost & Sullivan の調査報告ほど明確に示したのは、あまり例がない。Masud 氏は、現在のアドレス消費速度に基づき、2010年に IP アドレスが枯渇すると予測している。米国はインターネット発祥の地ということもあり、非常に広大な IPv4 アドレス空間をすでに持っているため、ある程度余裕があるものの、インターネット利用が後発になってしまった新興地域は、非常に大きな打撃を受ける。
もちろんインターネットの世界も指をくわえていた訳ではない。こうした問題を解決するために生まれたのが、次世代プロトコル『IPv6』だ。IPv6 は128ビットのアドレス幅をもち、天文学的な数の固有アドレスを表現できるほか、セキュリティや優先度を付けた配信など、機能面でも先進化を図っている。Masud 氏も、アドレス不足の解決策は IPv6 に移行することだと述べている。
IPv6 への移行は、IPv4 アドレス資源に余裕のある米国よりも、アドレス資源に乏しい中国などのインターネット後発組の方が積極的だ。中国は IPv6 化を国策として 推進 している。
米国の IPv6 移行に関する不安材料として挙げられるのは、まず民間の動きの鈍さだ。米国立標準技術研究所 (NIST) の予測によると、ISP のネットワークで、2010年までに IPv6 に対応するのは30%に過ぎないという。さらに米国政府機関の IPv6 移行コストは、 約750億ドル かかると言われている。
しかし米国にも危機意識はある。米国政府は、全政府機関の IPv6 移行期限を2008年6月に設定している。
また Masud 氏によると、米国最大級のブロードバンドプロバイダ Comcast は、同社が IP アドレスを急速に消費し、残り少なくなっていることに気付いたため、IPv6に移行中だという。
これは国を問わず、完全 IP サービス化を目指す電気通信事業者や、データサービスの充実化を目指すケーブルテレビ会社も同様で、膨大な IP アドレスが必要なことから、IPv6 移行を急いでいると Masud 氏は説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060512-00000018-inet-sci
(参考)
http://japan.internet.com/webtech/20051213/12.html
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