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2006年5月11日木曜日

タイ化する (mixi05-u459989-200605112354)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
タイ化する
2006年05月11日23:54
今日渋谷に髪を切りに行った。

いくらタイ語を勉強してタイの文化を知り、タイに染まったとはいえ、タイで髪を切るのは抵抗があった。

なぜなら、日本人は平均して髪を切るのがうまいからだ。日本人ぐらい事細かに髪の毛に気を配る民族はいないのではないかと思う。

アメリカで髪を切った時も、掃除機式バリカンだったし、タイもやっぱりそのような感じだった。 日本のように、そこらへんのヒナびた駅ビルでさえきちんとした美容院がある国なんて他に無いと思う。

それに実際、日本で髪を切るとタイ人にも評判がいいので、日本で切りたかった。 それで渋谷まで切りにいったのだった。

切ってもらっている時、いつも切ってくれる美容師さんの友達が2年ぐらいタイに仕事をしにいったということを聞いた。

美容師さんは「彼女はタイにいってすっかり色も黒くなってすっかりタイに染まって帰ってきました」と言っていた。

かたや僕は、真っ白である。 日焼け対策をキチンとしていたからだ。 タイに行ったのに結構白いですね。 といわれた。

彼女はすっかりタイに染まっちゃっているけど、そういう風に自分流を貫くのもいいですよね、というような言い方だった。

美容師さんは素朴な意見としていったのだと思うが、これは実は、僕のほうがタイ式に染まっているのだ。

意外な感じがするけど。

美容師さんはよく話を聞く人なので、それが何故なのか、一生懸命説明に努めたのだが、うまく説明できなくて悔しかった。

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実は、タイの人は、美女・美男子の最大の条件として色が白い事を挙げる。 だから、そこらじゅうに美白グッズが売られている。 色を白くするためのかなり強い薬も売られている。

安価で強力だけど安全性がかなり低い薬も売られているらしくて、肌の色がまだらシマシマになってしまって苦情を言っている人がテレビに出ていたのを見たこともある。 そういうリスクを犯してまでそういう薬を使う。 それくらい、タイ人は日焼けを嫌がる。

タイは、日本などの中緯度の国に住んでいると想像も付かないくらい日差しが強い。 実際に、日射病にもかかりやすいし、ガンのリスクも上がるらしい。 だから意外とこまめに日焼け対策をするのだ。

畑仕事をする時も、麦わら帽子だけではなく、目だし帽をかぶったりすることもある。 日焼け対策だ。 こういう人たちがクワとかスキとか以ってトラックいっぱいに乗っていると一瞬テロリストかと思う。そうではなかった。 これは、日射病対策とともに日焼け対策になっているのだ。

僕もそう思ってちゃんと日焼け対策をしていたのだ。

だから、これは、どちらかといえば 現実的なタイ人の感覚の感覚と近い。

ところで、彼女は実はタイ語ではなくて英語でコミュニケーションをとっていたらしい。

それだ、と思った。

タイ人というのは英語で話すと随分印象が違う。タイ人はとてもよく謙譲するからだ。 英語で話しかけると特にそうだ。 だから、きちんとタイ語で話しかけてタイ人の視点まで近づいて話さないと本音が見えない。

そんなタイ式国際交流のキビになれてないと、なんというか言葉は悪いけど ヨーロピアンで表面的なエセアジアンテイストで満足してしまう。

そして、タイ人風です、って感じで真っ黒に日焼けして、タイ人から心ひそかに「なんだか日本人って変わりもんだなぁ」と思われていたりする。

これは、実は、着物に脇差+ちょんまげで六本木を歩いているアメリカ人と同じくらい恥ずかしいことだと、僕は思う。
コメント一覧
りんこ   2006年05月12日 22:10
タイは美白の国なんですね。
色白のタイ美青年。
あんまし想像つかないです。
おかあつさん、見かけましたか?

それから、日本の美容師さんは腕がいいんだ。

外国から見る日本って、新鮮です。
そして、現地から聞く(同じ日本人としての視点でみた)レポートはおもしろい。
タイの人は、謙譲するんですね。
おかあつ   2006年05月12日 23:55
かきこみ、ありがとうございます!
( ´ ▽ ` )ノ 

>タイは美白の国なんですね。

実際には、美白の人は少ないんです。だからこそ珍しがられて美白の人が好まれるんだと思います。 僕が住んでいるところでは特に色白の人を見かけるのは少ないですが、例えば、芸能人なんかは色白の人、多いです。

タイでは日本人はモテるってよく言いますが、その理由はお金持ちだからではなくて、特に努力しなくても美人の条件を満たしてしまうからだと思います。

だいたい日本人は色白の人が多いので。
 
出展 2006年05月11日23:54 『タイ化する』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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