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2006年5月4日木曜日

雨季がきた (mixi05-u459989-200605042355)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
雨季がきた
2006年05月04日23:55
4/30

雨季が近づいていて、連日昼過ぎぐらいから真っ黒な雲が垂れ込めてバケツをひっくり返したような大雨が台風の様な暴風と共に降って来る。 日本では絶対有り得ないような大雨だ。

だけど、よく滞在する、一緒に仕事をしている人の家は、これもまた、日本では絶対に有り得ないようなあばら家だ。 風が吹けば、隙間風どころではない。 壁も無い。当然扉も無い。 一応トタン屋根で壁は作ってあるけど、屋根と壁の間には30センチ以上間が開いている。 基本的には木とわらで出来たアジアンテイスト一直線な家だ。

だから、大雨が降ると大変なことになる。

僕も大変なことになるだろうな、とは思っていた。だけど、実際に体験してみると、それは想像をはるかに越えていた。ここまで大変なことになるとは思っていなかった。

今日、家に行く途中、やはり、とんでもない大雨が降ってきた。 5メートル以上視界が無いような凄まじい雨だった。 取り敢えず車だったのでそのまま家に直行した。

家に着いたら、家からびしょぬれで相棒のお兄さんが出てきた。 風呂に入っていたのかと思ったが、その家には風呂は無い。 家に入ったら、家の中は電化製品も含めびしょびしょだった。

この前、雷で大雨+停電の日に家で食事をしたことを思い出した。 恐らく、風が吹くと家の中まで雨が降るのだと思う。

慣れてしまえばよいのかもしれない。 大雨が降ってビシャビシャになっても、なんか、みんな、「魚が沢山出てきた!」とかいって喜んで魚とりに行っちゃったし、それはそれでいいのかもしれない。


思ったんだけど、文化的な生活とアジア原始的な生活の間には「濡れ可」という壁があるのかもしれない。

「濡れ可」の世界に居る限り、ぬれても、別にそのままぬれっ放しでいればよいのだ。 家の中も布団もそのままぬれたまま入っていい。 床や布団がぬれてもそのうち乾く。 電化製品も感電しないように気をつけてさえ居ればよい。

田舎に居るとドロが凄い。 でも、これも「ドロ可」の世界であれば、はだしで歩いていても構わない。 ドロドロになるけど、とにかく、足は触らないというポリシーで居ればよい。

問題は、ここから、「ドロ不可」「濡れ不可」の世界に戻る時なのだ。

例えば、コンピューターなどは、ぬれたまま触ると高い確率で故障する。 それは、マズイ。

また、濡れ可の世界にいて、車に戻る時に、そのまま入ってしまうと、車の中がドロドロになってしまう。 これもマズイ。 車に乗る前にドロをきれいに落として、よく体を拭いて乾いた服に着替えて入ればよいのだが、そういうことをする場所が無い。

昨日は帰りも大雨だった。 傘など全く役に立たない。 車に乗ってしまえば問題ないのだが、車に乗る瞬間にビシャビシャになってしまう。 「濡れ不可」の世界でぬれっ放しだと、かなり寒い。

でも、「濡れ可」の世界は楽しそうだ。

雨が降って田んぼに水がたまり始めた。 田んぼにはだしで入ってみた。水は冷たくなく、ぬるくもなく、とても気持ちがよかった。 大雨の中で畑仕事をするのは、暑くなくて気持ちがよいそうだ。

エアコンは無い。でも田んぼに飛び込んで帰ってくればそれはそれで心地よい。

それも、タイは日本と違って山が無いので、家の周りはそれこそ見渡す限り一面の田んぼだ。 そして、田んぼには、色とりどりの虫が沢山住んでいる。 カエルもすんでいる。 カメもいる。 トリも居る。 イヌも居る。


プログラマーになって18年。(通算)

しかし、こういう風になるとは夢にも思わなかったな。
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出展 2006年05月04日23:55 『雨季がきた』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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