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2006年5月1日月曜日

普通の日記:2度目のラオス (mixi05-u459989-200605011749)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
普通の日記:2度目のラオス
2006年05月01日17:49
4/28

今日で、めでたくタイに入国して60日目。 タイに観光ビザで滞在する場合30日以上滞在できないため、ラオスに出国しに行きました。 今回で2度目。 大分なれました。

タイ歴6ヶ月。もう大分タイ語も慣れたし、国境で入管のおじさんと雑談するくらいは普通に出来るようになったので、結構楽しくなりました。

入管のおじさんが、おもむろに、「おい、カタオっていう名前は日本人の名前じゃないのか?」と聞いてきました。 なんだそれは、と一瞬面食らいました。 「そんな名前は、ないなぁ... カタオカという名前ならよくあるなまえだけど...」

そこまで話したところでピンと来ました。

このおじさんは、その日本人に、タイ語で「名前は何だ」と聞いたんだと思います。 それで、その人は「カタオカ」といったんでしょう。 ところが、 タイ語では 日本語の「だ」に当たるところが「カッ」 という単語に変わります。

だから、このおじさんはこの人の名前=片岡を「かたおカッ」 と勘違いして、「カタオ」と理解したわけです。 ややこしいですが、ちょっと面白いなと思いました。

そんな楽しいタイ語のやりとりも、実は意外と久しぶりでした。

なぜならば、ここはタイの中でもイサーン地方と呼ばれる田舎だからです。 ほとんどの人はタイ語は第二外国語で、子供の頃はイサーン語と呼ばれるタイ語とラオス語の中間言語の様な方言を話しています。 方言といわれていますが、タイ語とは単語/文法が随分違います。 ですから、タイ語が話せない人というのも、結構珍しくありません。また、この人たちは、どちらかといえば、勉強しなければ話せないタイ語よりも、勉強しなくても話せるラオス語のほうが得意です。

だから、僕がいくらタイ語が堪能でも、残念ながら、通じないことがあります。

僕も、このイサーン地方の都市ウドンタニーに来て、タイ語で一生懸命はなしかけた物でした。 でも、なんだか うまく通じないな、なんでかな..なんでかな...と最初は随分悩んだものですが、それもそのはず、その人はタイ語が話せないのでした。

まぁ、そんなこんなで、タイを出国する時は結構楽しみながら出国しました。

ところが、ラオスの入管でトラブルというかかなり頭にきてしまいました。

だいたい、ビザ申し込み窓口の人がいないので、仕方なく窓口で随分待たされたのです。 しばらくしたら、からーいソムタムのにおいがプンプンする女の人(=昼ごはんを食べている)が出てきてあと20分といって帰ってしまいました。

おい、ちょっと待てよ、今日はこの後予定があってそんなのんきな事いってられないんだと、タイ語で独り言を言いました。

しばらくしたら、今度は男の人が出てきて、書類を受け取ってくれました。 そうしたら、ここが不備だから出直せ、というので、あぁそれなら直ぐ書くよ、といって直ぐ書いたら、普段は書かないところを指してここも書けといって、突っ返されました。 この時点でかなり頭にきていたんだけど、後から来た中国人のビザは妙に迅速に対応するので、更に頭にきました。

ラオス語が話せる連れに「もう随分待たされているんだから先にやってくれないか」といってもらいました。 非常に丁寧なお願いの仕方でした。 ですが、その甲斐もなく僕らの後から来た人が先に出て行きました。 僕はカンカンに怒ったんですが、気分を取り直して待ちました。

作り終わったようなので、受け取りに行きました。 気を取り直して丁寧にありがとう、といおうとおもったのですが、そのまもなくピシャッと小窓を閉められて、もうどうしようもなく頭にきました。

ラオスの人はかなり高い頻度でタイ語が解かるのですが、でも、とはいえ、ここは、タイではなくラオスです。 タイ語で高圧な態度で話しかけては絶対に駄目です。

そういえば、まだタイ語が話せない頃、タイの入管でお姉さんと英語で大喧嘩になったことがあったことを思い出しました。 入管のお姉さんは大体英語が話せるのですが、実はそんなに上手ではありません。 特に感情的になって早口になると、僕が困っていることを英語で話しても、実は全然理解しておらず、僕が感じている問題は理解せずに、怒っている感情だけが伝わるので、関係は悪化します。 これもまた一つの言葉の壁なんだな、と思ったことを思い出しました。
コメント一覧
tear   2006年05月02日 02:31
「太鼓の達人」は何事もいちいち「xxしますカッ」と太鼓口調で聞いてきてムカつきます。私は、太鼓の達人にさえなれそうにありません。おかさん、かなり怒っているようですね。おカッ、むカッ!すみません。お。m(__)m
tear   2006年05月02日 03:12
スポーツ新聞の見出し。「だ」→「かっ!」
 
出展 2006年05月01日17:49 『普通の日記:2度目のラオス』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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