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2006年4月11日火曜日

チャウロオルパ (出てけゴルァ) (mixi05-u459989-200604112344)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
チャウロオルパ (出てけゴルァ)
2006年04月11日23:44
昨日、車でセブンイレブンに行った。 セブンイレブンの前に車を置いて買い物を済ませて出てくるとおばさんが立っていた。 僕らの車のどまんまえにドカンと車を止めて出られないような状況だった。 なんか話しかけてくるんだけど、凄い早口で何を言っているかぜんぜんわからない。 流れからいって「出られますか?」とか「こことめてもいいですか」とかかな、と思ったんだけど、ちがうっぽかった。 見かねた友達が出てきて対応してくれて事は済んだ。

後で、どうしても気になったので何を言っていたのか聞いたら 「チャウロオルパ」=「チャ・アウ・ロット・オーク・ルパ」 =車出す?と聞いていたんだそうだ。 他に車を止めるところが無いので、出るならとっとと出て行け、ということらしかった。

なんとなくムッとした。 そもそも、僕は、一目瞭然、どこをどう見てもまがいようも無く外人である。 そんな訳もわからん外人にそんな早口で話しかけても理解できるわけが無い。しかも、「は?」って聞き返してもゆっくり話したりもしない。こういう言い方をしたら、ほとんど「出てけゴルァ」ぐらいな印象がある。 失礼だし乱暴だ。

取り敢えず、タイ人は絶対にこういう直接的な言い方はしない。 だからわかる。そう。 これが典型的なタイ東北地方の中国人である。 極端な話、このあたりの中国人にとって中国人以外は下司、タイ人は全員使用人である。

話は変わって、夜、ロビンソンデパートのそばにある交差点の角にある60バーツ(180円)で食べ放題という結構うまくて安いビュッフェに行った。

コーラも飲んだんだけど、お金を払う時コーラ代を忘れてお金を渡した。 そうしたら、即「コーラのお金も払ってください」となんともいえない機械的な笑顔で言われた。

あ!済みません忘れてました。 忘れて済みません。って言ったんだけど表情に変化は無かった。

まぁこっちにしてみればたったの30円である。 別に払いたくないわけではない。ただ忘れただけだ。でも、なんだかこの言い方って 「忘れんなヴォケ」ぐらいの響きがあった。 微妙だけど、なんとなく後味が悪い。

これも、タイ人だったら絶対にこういう言い方はしない。 タイ人だったら「ほら、コーラコーラ!忘れないでよ!」 ぐらいで終わりである。 中国人はこういう風に会話の潤滑油が無い。これもこのあたりによくいる典型的な中国人だ。

このギャップってどこから生まれてくるんだろうっていつも思う。 僕には中国人の友達も居るが、さすがにこんなに感じの悪い人はいない。

そういえば、香港で友達の結婚式に出た時の話。 奥さんは香港人でも中国出身の家柄で親戚はみんな中国人だった。 この人達の中に、常に怒った顔をしている40代の人が沢山いた。 なにか失礼なことをしただろうか、なにがわるかったんだろうか、と凄く心配になった。だが、そうでは無いらしかった。

実は、この人達は、かつて国の政治が良くないせいで非常に厳しい時代で育った人達なんだそうだ。 当時はすさまじい食糧難で餓死した人も少なくなかったそうだ。 それは壮絶な状況だったらしい。

その地方の出身の人は、そういう経験がトラウマとなって大人になってからも笑顔の無い人間になるという話だった。 さすがに全くイメージ出来なかった。 聞いた感じだと、厳しい状況に加え、全く未来も希望も無いような更に悲惨な状況があるような感じがした。

わからないけども、ここタイの東北地方に住んでいる中国人というのは、そういう状況から脱出している人たちも少なく無いんだろうと思う。

僕は、あまり、中国人はケチだ、とか中国人はアホだとかいう短絡的なステロタイプにはめ込みたくない。 だから、色々考えて理解したい。

だけど、問題は、この人達中国人が往々にしてコミュニケーション不能なことだ。 こちらが、訳も無く妙に見下されたり、逆に、訳も無く反発されたりして付き合いづらい。

タイに住んで母国語としてタイ語を話す中国人。そして金に物を言わせてタイ人を振り回しタイ人を見下しつづける中国人。

だけど、ある意味被差別者なのかもしれない。 母国語としてタイ語を話すのにタイ人の仲間に入れてもらえない。 中国じんっぽいストレートな言い方をすると逆上されて村八分にされる。 タイ語を話しタイ人の顔をしているのに一発で中国人と見抜かれてしまう。

ちなみに、僕は明らかにタイ人ではないのに「タイ人ですか?」とよく聞かれる。 僕の顔はどー考えても間違いなく中国人・韓国人・日本人の内のどれかだ。 そういうなかでは場所的にいって中国人が一番可能性が高いわけだけど、タイ人はそこを敢えて「タイ人ですか?」って聞く。 それがいつも凄く不思議だったんだけど、これは「中国人ですか?」って聞くのが凄く失礼だからなんだそうだ。 中国人ですかって聞くのが失礼とされているくらい中国人って嫌われている。

だからこそ、自尊心を保つために中国人同士で固まってタイ人を見下し続けているのかもしれない。

まぁ、とはいえ、彼ら中国人にそこまで高い向上意識があるわけないけどね。 あぁやって固まって自分たちのアイデンティティーの中に閉じこもっている限り、彼らは全く成長せずにあのままなんだろうな、と思う。

でもこういう風に考えるのは自分のアイデンティティーをあっさり捨てられる軽薄な日本人だからこそなんだろうな、とも思う。
コメント一覧
矢本   2006年04月12日 01:59
水道橋の中華食堂、北京某は、中国人の一家4人(父、母、娘、息子)が経営しているが、厨房の中でいつも全員で喧嘩をしており、ハラハラして食べた気がしない。
身内でもそうだから、当然接客も怒りのアフガン。
怒られながら注文をとられ、怒られながら会計をすます。

胃が痛むときにお粥をすすりに行きますが、結局体にいいのか悪いのか…、プラスマイナスゼロかな?という気持ちになります。
ちえぞう   2006年04月12日 04:37
タイも中国も行ったことがなく、タイ人はあまり会話したことないので今まで出会った中国の人の印象だけに偏ってしまう意見になりますが、めちゃくちゃ印象悪かったです。
みんながみんなではないとは思っても同じ職場にいたときに勤務態度で特にそう思いました。
歴史的背景や文化などいろいろあったとしても、もう少し他人に優しくなれないのかなって思うことが多いです。
miy   2006年04月13日 08:37
> 厨房の中でいつも全員で喧嘩をしており

うちでよく某広東語の放送を流しているわけですが、家人に「ケンカしているみたい」とよくいわれます。
案外普通に会話しているだけかも。
おかあつ   2006年04月13日 22:17
>北京某

ひょっとすると北京亭のことかな。懐かしいなぁ。 もしそうだったとしたら、僕は結構あそこの人は好きだった。

あの辺をうろついていたときっていうのは、もうホントトラブル続きでうんざりしてた。 その日も、会社の昼休みで、何か疲れてぼんやりしていたんだけど、北京亭に食事に行った。

食べ終わったら、びっくり、お金を忘れてたんだよね。

すみません、ちょっとお金忘れてきちゃったんです。っていった。それで「取りに行きますから」って言うが早いか、店のおばさん「お金いいよ!いいよ!」って追い出しにかかられたので、ホントびっくりした。

いや、それはさすがに悪いよ、って言ったんだけど、全然聞いてくれないで、ほんとにお金払わないで出てきちゃった。

さすがに、ものすごい悪かったので、速攻で銀行に行ってお金下ろして、お金払いにいったら、「いやぁ、悪いよ」ってこんどは受け取ろうとしない。 これはさすがにビビッた。

なんというか、並大抵の波乱を乗り越えた人ではないな、とその時強い印象を持った。

>身内でもそうだから、当然接客も怒りのアフガン。

そう。そう。そうなんだよね。

僕も、好きだったけど、会社の人は連れて行けなかった。 大体ここに会社の人と食事に行くとろくな事にはならなかった。 ちょ~感じ悪くて、むかつけば平気で追い出されるし、僕の上司とかにも平気で無茶なことするので、非常に危険だった。

これもまた、真実。

僕は、こう思う。

そういう風に感じが悪い人って、人間の裏に何かの深刻な不幸を烙印されて人目に触れず必死で戦っている人が多いんだとおもう。 そういう状況に陥ると、とてもじゃないけど人にやさしくなんか出来ない。 助けてほしいんだけど、感じが悪いので誰も助けてくれない。 そういうきつい心情を他人に理解されないことでものすごい苦労している。 そういうのは非常によくあるパターンだと思う。 少なくとも僕にとってはそれが日常だった。

だから、僕は、中国人が嫌いなんだけど、中国人、バカって一言で片付けられないんだよね。

>案外普通に会話しているだけかも。

それは、ある。 中国語って語勢がきついから。最初怒ってるのかと思った。
おかあつ   2006年04月13日 22:23
ちえぞう様

>みんながみんなではないとは思っても同じ職場にいたときに勤務態度で特にそう思いました。

そうですね。かんじわるくなっちゃうんです。

でも、これって難しい。 僕は、中国のことを悪く言うわりに、よく知ってもいるので、職場に中国人がいるときは間に挟まれて結構厳しかった。

たとえば、日本って会社に出てきて「こんにちは」帰るとき「さようなら」ってきっちりいうんだけど、実は世界的に見るといわない国のほうが大多数なんだよね。 みんな、ぶらっと会社にやってきてぶらっと会社からかえる。

これが結構トラブルになることが多かったな...。 本人は全然悪気が無いんだけど、こういうことって習慣化してなかなか出来ないので、難しいなってよく思った。
 
出展 2006年04月11日23:44 『チャウロオルパ (出てけゴルァ)』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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