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2006年3月18日土曜日

アジアの報道機関 (mixi05-u459989-200603180026)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
アジアの報道機関
2006年03月18日00:26
タクシンは、経済手腕は優れているが 急進過ぎて弊害も多いと言われているが、本当にそうなのだろうか。

たとえば、強引な報道規制等を行ったため、強権体制で報道の自由を認めていないなどといわれている。 強引な麻薬取締りで無罪の人が殺されたとか、結局大物は釈放されたとか、いろいろある。

だけど、ちょっと考えてみてほしい。 今、反対派が言っていることのひとつに、ガソリンが値上がりしたのはタクシンのせいだ、といっているものがある。

それは、さすがに嘘だろう。 これは絶対にイラク戦争が原因で値上がりしているのであって、さすがにタクシンのせいではない。 だけど、これはタクシンが辞職を求められている理由のひとつだ。

こういう話を聞いていると、この国は何でもありだな、というきもしてくる。

いろいろな話を聞いていると、タイ人がみていてもタイの報道機関は手放しで信用は出来ない、という感じらしい。 まあ4割がた本当かな、というあたりで、残り6割は、プロパガンダ色が強くて当てにならないということだ。

タクシンが報道規制を行った、これは非民主的だ、というが、報道は非常に公正さを欠いた感情的なものが多く、場合によっては嘘も多いので、あんまり酷い場合は野放しできないという面もあるのだと思う。

だいたい、アジアには、論理や理論を駆使して討論を行って合理性を確かめる、なんていう文化はもともとないので、どんなにがんばって合理的に説明しても誰も納得しない。(そのあたりは日本と同じだとおもう) そういう残念な状況のなかで、ウソをバラまいている報道機関を野放しにしてしまうと、話が一人歩きしてしまうのだろう。

また、日本も非常に似たところがあるが、タイ人も本心を隠す性質がある。表面上は「あぁそうだよね!そうそう!」と相槌を打っていても、実際はそう思っていないで、土壇場で意見を覆したりもする。

今、反対派を支持している人たちには大学の先生が多いのだが、大学の先生がある意見を言うと、先生にお世話になっている人や習っている学生は従わないといけない、そう思っていなくてもそう思っているようにふるまわなければならない、という、アジア的な事情もあるようだ。

タイ。この国は奥が深い。

だけど、日本ももっと奥が深い。 日本ではこういう話は巧妙に隠されているのでなかなか見えないけど、タイは開けっぴろげなので、逆にわかり易いと思う。

余談だが、報道機関が信用出来ないのはタイだけだろうか。 みんなタイのことを馬鹿にする。 タイは発展途上国で日本人は安心してタイをバカに出来るのだろうか。

それは違うと思う。日本もこういう性質はまったく変わらない。 ライブドアの一件など典型的ではないだろうか。 本質を完全に無視して、煽るだけ煽っておいて、風向きが変わったら一目散に逃走する。 こういう体質は、アジア文化の残念な性質の一つだと思う。



タイ首相 首相府、入れず デモ隊座り込み 会議、外務省で
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=14041&media_id=3


(産経新聞 - 03月17日 11:39)
 【バンコク=岩田智雄】市民グループから激しい辞任要求を突きつけられているタイのタクシン首相は十六日、遊説先の同国東北部から首都バンコクへ戻ったが、デモ隊の座り込みで首相府に入れない事態となった。当日はプミポン国王の在位六十周年記念式典開催についての会議を行う予定だったが、首相は会議場所をやむなく外務省に変更。当面、会議などは外務省で開く方針という。


 政府報道官は、会議場所の変更の理由を治安面での懸念だと説明。チッチャイ副首相は、地元メディアに「首相はデモ隊に囲まれることを恐れたわけではない。会議場所が変わることはよくあることだ」と述べた。


 バンコク市内で別の行事に出席したタクシン首相は「首相府へ戻るか」と記者団に尋ねられたが、「風邪をひいている」と質問をかわした。


 十五日に一時的な辞任の可能性を示唆したタクシン首相だが、十六日午前には記者団に「まだ考えていない。私は民主主義に従ってすべてを行おうとしている」と発言。心情が揺れていることを露呈した。


 一方、混乱した政局を打開するため、プミポン国王の側近であるプレム枢密院議長が十五日夜、和解を呼びかけたのに続き、ルアンロー軍最高司令官も仲介者による和解の必要性を強調し、話し合いを求める空気も広がり始めている。


 バンコクでは十六日、首相、野党、反タクシン派市民グループの三者の代表間で協議が行われることが検討されていたが、首相側が非公開での会議を主張したのに対し、野党などは公開協議を要求、結局開催されなかった。
コメント一覧
miy   2006年03月18日 01:58
> 余談だが、報道機関が信用出来ないのはタイだけだろうか。

あー、某所でも書いたように香港の一部新聞とかも社説にものすごい文章載せてたりするよ。読む方も(よほどのバ○以外)あらかじめ各紙の色をさっ引いてから読むし。
おかあつ   2006年03月18日 13:49
>あらかじめ各紙の色をさっ引いてから読むし。

結構思うんだけど、日本の報道機関ってモロ体当たりで信用しているように見える。

>心情が揺れていることを露呈した。

これとかも、本気で言っているとはあまり思えない。 だってタクシンの支持者の方が圧倒的に多いわけだから、それくらいで心情がゆれられてもらっては困る。 どちらかというと反タクシン派の態度の軟化を狙って言ったんじゃないかな...。
 
出展 2006年03月18日00:26 『アジアの報道機関』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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