インターネットとウソ
2005年10月26日18:26
15:41 2005/10/26
アジアの違和感1
日本に帰ってきた。 テレビを見た。 嫌になった。
何で日本のテレビってこんなに認識が低いんだろう。何のことかって、ニュースサイトのファイルをコピーして改ざんしただけで大騒ぎになっていることだ。
共同通信、ヤフー、このニュースを報道しているTBS、キャスター、解説者、の全てが何にもわかっていないことに愕然として、戦慄すら覚えた。
何故だろう。 URLを見る、というたったそれだけの事で嘘がばれてしまうのに、みんなそろいもそろって信じてしまううえ、にせニュースを発信した人が犯罪者扱いまでされてしまう。
これは、「君はそんなこといって! 嘘だって顔に書いてあるよ!」位の、微笑ましい嘘なのだ。 これを信じてしまうことは恥ずかしいことなのだ。
こうかくと、やっぱりIT技術は難しいな、と思うんだろうか。 絶対にそんなことは無い。
例え話で説明したい。
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もし、あなたが、スターバックスを見た事が無い人が地方から東京にやってきたのを見た人に、思わずいたずらに「スターバックスってノーネクタイだと入場できないんだよ!」と言ったら、信じてしまった。 翌日、スターバックスにネクタイを締めて胸を張って颯爽と入場したところで、冷たい視線を浴びて恥ずかしいことに気が付いた。
あくる日激怒してあなたのところに戻ってきた。
これは風説の流布なのだろうか。 実際にスターバックスをちょっとのぞいてみるだけで嘘は簡単に見抜けてしまうのだ。 ちょっと考えれば嘘だとわかることなのに、知らないなんて、意外と恥ずかしい。
これは微笑ましい嘘ではないだろうか。
...
新橋に日本で初めて電車が開通したとき電車が走り去った後駅には何故か沢山の靴が脱ぎ捨てられていたという。 電車を始めてみた人が和式部屋と間違えて靴を脱いでしまい、そのまま発車してしまったためだ。
インターネットを見たときにURLをチェックするというのは、電車に乗るときに靴を脱がないのと同じくらい当たり前なことだが、嘘のニュース、しかもURLの偽称まではやっていないサイトを信じてしまって訴訟沙汰になるのは、電車に乗るときに靴を脱いだ人が怒ってそろって訴訟を起こすのと同じくらい滑稽な事だ。
...
東京の街角には、嘘の間違った英語が沢山満ち溢れている。 これを信じてしまって外国に行ったとき広告で覚えた英語を話してしまうと、通じないばかりか恥ずかしい思いすらすることがある。 これらの間違った英語を日本中に垂れ流す広告社は、風説の流布にあたらないのだろうか。
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インターネットは、テレビと違い、誰でも情報を発信することが出来る、テレビよりも実際の人間関係により近いメディアなのだ。 よって現実世界と同じように誠実な人も嘘を言う人もいる。
もしも現実の世界で、人が言うことをすぐ信じてしまうようだったら、「お前、少しは考えろよな。」といわれるだろう。 だが、何故インターネットの世界では誰も言わないのだろうか。
インターネットで嘘を書いてはいけない、としたら、何もかけなくなってしまう。 どんな些細な情報も確実に裏づけを取らなければならなかったら、なにも発言できなくなってしまうのではないだろうか。
ブログを始めとして、インターネットはより個人的なものに近いメディアだ。 もしそうでなければ、インターネットの面白さは半減してしまうだろう。インターネットの世界には、現実の世界と同じようにウソもある。 使うのは人間だからだ。
インターネットの世界にウソを認めないというのは、足を保護するために世界中をなめし皮で敷き詰めよといっているのと、同じことなのだ。
(参照:http://writer.gozans.com/writer/787/44.html )
現実の世界ではみな自分の足を守るために靴を履くだろう。 それと同じように、インターネットの世界も一人一人最低限のことは自分で考えて情報を選別する必要があるのだ。
そして、それは現実で当然の事であるのと同じように、インターネットの世界でも当然のことなのだ。
誤解の無いように言う。ウソを言う事は良くないことだ。
だが、明らかにうそとわかる他愛の無い嘘を見抜けないのは、スターバックスにネクタイを締めて颯爽と入場する人と同じくらい恥ずかしい。
いつになったら、URLを見るということが、電車で靴を脱がないのと同じような当たり前になるのだろうか。
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ところで、女性キャスターは「ウソを言うなんてなんて悪人なのだ」といっていた。
そして続けて、良くないことだという文脈で「コピーした」という言葉を使った。 他のサイトのデータを不正に改変した、という言葉もあった。 他サイトの画像を盗用したという言葉もあった。
だが、これらは、全て極めて微妙な問題を含んだ発言なのだ。 何故ならば、これらは全てインターネットの基礎技術なので、これを禁止してしまったら何も出来なくなってしまう。
だから、その女性キャスターがテレビと言う公共の場を借りて言っていることは、明らかに嘘だと言える。
僕もソフトウェア技術者の一人としてテレビ局相手に訴訟を起こしたら勝てるだろうか。
アジアの違和感1
日本に帰ってきた。 テレビを見た。 嫌になった。
何で日本のテレビってこんなに認識が低いんだろう。何のことかって、ニュースサイトのファイルをコピーして改ざんしただけで大騒ぎになっていることだ。
共同通信、ヤフー、このニュースを報道しているTBS、キャスター、解説者、の全てが何にもわかっていないことに愕然として、戦慄すら覚えた。
何故だろう。 URLを見る、というたったそれだけの事で嘘がばれてしまうのに、みんなそろいもそろって信じてしまううえ、にせニュースを発信した人が犯罪者扱いまでされてしまう。
これは、「君はそんなこといって! 嘘だって顔に書いてあるよ!」位の、微笑ましい嘘なのだ。 これを信じてしまうことは恥ずかしいことなのだ。
こうかくと、やっぱりIT技術は難しいな、と思うんだろうか。 絶対にそんなことは無い。
例え話で説明したい。
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もし、あなたが、スターバックスを見た事が無い人が地方から東京にやってきたのを見た人に、思わずいたずらに「スターバックスってノーネクタイだと入場できないんだよ!」と言ったら、信じてしまった。 翌日、スターバックスにネクタイを締めて胸を張って颯爽と入場したところで、冷たい視線を浴びて恥ずかしいことに気が付いた。
あくる日激怒してあなたのところに戻ってきた。
これは風説の流布なのだろうか。 実際にスターバックスをちょっとのぞいてみるだけで嘘は簡単に見抜けてしまうのだ。 ちょっと考えれば嘘だとわかることなのに、知らないなんて、意外と恥ずかしい。
これは微笑ましい嘘ではないだろうか。
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新橋に日本で初めて電車が開通したとき電車が走り去った後駅には何故か沢山の靴が脱ぎ捨てられていたという。 電車を始めてみた人が和式部屋と間違えて靴を脱いでしまい、そのまま発車してしまったためだ。
インターネットを見たときにURLをチェックするというのは、電車に乗るときに靴を脱がないのと同じくらい当たり前なことだが、嘘のニュース、しかもURLの偽称まではやっていないサイトを信じてしまって訴訟沙汰になるのは、電車に乗るときに靴を脱いだ人が怒ってそろって訴訟を起こすのと同じくらい滑稽な事だ。
...
東京の街角には、嘘の間違った英語が沢山満ち溢れている。 これを信じてしまって外国に行ったとき広告で覚えた英語を話してしまうと、通じないばかりか恥ずかしい思いすらすることがある。 これらの間違った英語を日本中に垂れ流す広告社は、風説の流布にあたらないのだろうか。
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インターネットは、テレビと違い、誰でも情報を発信することが出来る、テレビよりも実際の人間関係により近いメディアなのだ。 よって現実世界と同じように誠実な人も嘘を言う人もいる。
もしも現実の世界で、人が言うことをすぐ信じてしまうようだったら、「お前、少しは考えろよな。」といわれるだろう。 だが、何故インターネットの世界では誰も言わないのだろうか。
インターネットで嘘を書いてはいけない、としたら、何もかけなくなってしまう。 どんな些細な情報も確実に裏づけを取らなければならなかったら、なにも発言できなくなってしまうのではないだろうか。
ブログを始めとして、インターネットはより個人的なものに近いメディアだ。 もしそうでなければ、インターネットの面白さは半減してしまうだろう。インターネットの世界には、現実の世界と同じようにウソもある。 使うのは人間だからだ。
インターネットの世界にウソを認めないというのは、足を保護するために世界中をなめし皮で敷き詰めよといっているのと、同じことなのだ。
(参照:http://writer.gozans.com/writer/787/44.html )
現実の世界ではみな自分の足を守るために靴を履くだろう。 それと同じように、インターネットの世界も一人一人最低限のことは自分で考えて情報を選別する必要があるのだ。
そして、それは現実で当然の事であるのと同じように、インターネットの世界でも当然のことなのだ。
誤解の無いように言う。ウソを言う事は良くないことだ。
だが、明らかにうそとわかる他愛の無い嘘を見抜けないのは、スターバックスにネクタイを締めて颯爽と入場する人と同じくらい恥ずかしい。
いつになったら、URLを見るということが、電車で靴を脱がないのと同じような当たり前になるのだろうか。
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ところで、女性キャスターは「ウソを言うなんてなんて悪人なのだ」といっていた。
そして続けて、良くないことだという文脈で「コピーした」という言葉を使った。 他のサイトのデータを不正に改変した、という言葉もあった。 他サイトの画像を盗用したという言葉もあった。
だが、これらは、全て極めて微妙な問題を含んだ発言なのだ。 何故ならば、これらは全てインターネットの基礎技術なので、これを禁止してしまったら何も出来なくなってしまう。
だから、その女性キャスターがテレビと言う公共の場を借りて言っていることは、明らかに嘘だと言える。
僕もソフトウェア技術者の一人としてテレビ局相手に訴訟を起こしたら勝てるだろうか。
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