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2005年9月22日木曜日

プログラムのクオリティー (mixi05-u459989-200509221237)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
プログラムのクオリティー
2005年09月22日12:37
AX-5 クエストをやった。 このゲームは知る人ぞ知る コンピューターゲームの名作で、僕はこのゲームに非常に影響を受けている。

プログラムのロードが終わると、惑星の絵が表示されてその上にスタッフロールが流れる。同時に音楽も流れる。 制約の多いこの時代にあって、音楽は非常に短い旋律のひとくさりをループさせるだけだった。 しかも和音は3つまでだった。 だが、短い中で最大限に凝った美しいメロディーが印象に残る。

それが終わると一瞬 顔の絵と共にHIROMIの文字が表示され、こう書かれていた。
HAVE FUN. I GARANTEE THE QUALITY OF THIS.

これだ。 僕がずっと探していたのはこれなのだ。

小さいころ、僕は絶対にプログラマ等なれないと思っていた。 当時は世の中のプログラマのレベルが非常に高かった。 ゲームを買うとソースコード(プログラムのリスト)がおまけについてくる時代だった。 勿論、AX-5 クエストにもついていた。ゲームが面白いだけではなく、ソースコードも美しく便利に再利用出来るのが当たり前だったのだ。

それは僕は実際に職業プログラマになる10年前まで思っていた。 当時単位制高校にかよっていた。 僕は仕事を探していた。 ある非常に影響を受けたE先生に言った「僕はプログラマなんかなれません」 「そんなこと無いと思うよ。試してみなよ。」 その一言で試してみようと思ったのだった。

実際になってみたらどうか。 僕が目の当たりにしたのは全くのド素人集団だった。 (そのうえ勿体をつけられて面接は10箇所以上落とされたが。) プログラマはプログラマを見ると一瞬でそれと判る。 だが、彼らはプログラマではなかった。



昔 ゼビウスという名作ゲームがあった。 そのゲームはシューティングゲームの新しい潮流を生み出した革命的なゲームだった。 パソコンの世界では、X-1用の非常に再現度の高い移植版が発売され当時は話題を呼んだ。

この本に開発裏話が載っていた。

X-1用ゼビウス開発時、実際にゼビウスの作者遠藤氏に見せたのだそうだ。 すると「こんなものはゼビウスじゃない。こんなものにゼビウスの名前は与えられない」と喝破されたとか...。 (当時遠藤氏は大学生だったと記憶する。)

この気高さ。 職人根性。アーティストである。 僕は未だにプログラマにはなれていないと思う。

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出展 2005年09月22日12:37 『プログラムのクオリティー』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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