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2005年9月21日水曜日

コロニーオデッセイと創造力 (mixi05-u459989-200509212152)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
コロニーオデッセイと創造力
2005年09月21日21:52
今日 本屋さんをブラブラしていたら PC-6001(※1)を取り上げた本を見つけて思わず買ってしまった。

PC-6001の後継機種 PC-6601には コロニーオデッセイと言うアドベンチャーゲーム(文章を読んで自分で謎を解いていく形式のゲーム)が付属しており、これは非常に良質なゲームだった。 また、このゲームは小松左京が監修したということでも話題になった。

この今日買った本には、そのコロニーオデッセイが付いていたのだ。 コロニーオデッセイには、どうやら、音楽CDについているライナーノーツのような解説書がついていたらしい。

これをよむと本当に20年前の文章なのかと驚かされる。 それどころか、現代はこの時代より退化してしまったのではないだろうかとさえ、思わされる。

アドベンチャーゲームがメディアだという視点も既に現れている。 だが、その真意が普及する前にアドベンチャーゲームは廃れてしまった。

インターネット時代と呼ばれる現代、ハードウェア技術は20年前とは比べ物にならないほど良くなっている。 だが、ソフトウェアはどうか。 発想力、技術力、想像力、全てにおいて 退化してしまってはいないか。

説明書には次のようなことが書いてあった。 是非、読んでみて欲しい。

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コンピュータと文学を融合させた今までになかった遊びの世界
小 松 左 京

全く新しいコンピュータソフトが登場した。アドベンチャーゲームは、未知の可能性を持ったコンピュータゲームである。

アドアドベンチャーゲームは、アメリカではやり始めたが、これの面白いところは、解決が与えられていないということ。自分の判断と選択で解いていかなければならない点だ。そのため、チャレンジャーが正しい回答を得て全てのなぞを解くためには、ソフトの作者と同レベルの人間的洞察力が要求される。正にこれは、推理小説をとく楽しみと同じである。 しかも、これは本に書かれた推理小説と違い、あらかじめ最後の方を読んで結果を知るというわけには行かないから、最上級の推理小説といえる。

今まで流行したインベーダーゲームなどは、反射神経を競うゲームであったが、推理小説の論理的ステップを初めてゲームに持ち込んだことで、全く新しい分野のメディアが開拓され始めたといえるだろう。

これを発展させれば、推理小説やリトルストリート言ったものばかりでなく、いわゆるコンピュータ文芸と言うジャンルが出てくるかもしれない。 作り手が、人間的なひらめきでインプットすれば、情感の表現も可能である。文学が文字を媒介とした作者と読者の対決なら、コンピュータの本質を作者と受け手がもっと知ることによって、さらに深めていくことが出来るだろう。 そうすれば、文学とは違った、今までの人間が知らなかった、全く新しい世界が開けてくるかもしれない。

文字が発明されて、文学が登場するまでに四世紀かかっており、そうした時代がすぐ来るとはいえないが、アドベンチャーゲームがコンピュータと言う新しいメディアを媒介として、そういった可能性を秘めている遊びであることは確かである。

従来、コンピュータと文学は、それぞれ個別のものとして発展してきたが、これからはこれらが融合していく時代だ、といえる。

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ようこそアドベンチャーゲームの世界へ

今までのパソコンゲームは主に反射神経の鋭さを競うものでしたが、そのゲームにも今までとは全く違った新しい波<ニューウェーブ>といえるものが現れています。その最先端を行くものが、現在アメリカのパソコンマニアの間で熱狂的な支持を受けて大流行しているアドベンチャーゲームなのです。

アドベンチャーゲームはあなた自身が物語の主人公になり、画面に現れたエレクトリックワールドを探検し、知力、推理力、気力を尽くしてキーツールを見つけ出し、ある目的を達成させるという壮大なスケールのゲームです。 私たちNECグループは、このアドベンチャーゲームの面白さを皆さんに紹介できる素晴らしい物を作りたいと願っておりました。 そして、この度ここにお贈りすることができたファンタジーアドベンチャー「コロニーオデッセイ」は、SF作家の小松左京先生の監修をいただき、音声合成<ボイスシンセサイザ>、漢字表示、3重和音、高精細グラフィック機能をフルに活用した本格的アドベンチャーゲームです。 おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ、あっと驚くような仕掛けやミステリーを随所に用意しましたから、家族の皆さんで楽しむことができると思います。また、お子様のためにちょっぴり勉強になるような場面も用意しました。

さあ、このファンタジーアドベンチャー「コロニーオデッセイ」に隠された謎に、一冊のSF小説、推理小説を読むようなつもりで挑戦してみて下さい。 果して、あなたはすべての謎を解くことができるのでしょうか?

ご健闘を祈ります!

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コメント一覧
mishi   2005年09月22日 00:27
アクションゲームが難しく複雑になりすぎてしまったのに対して、アドベンチャーやRPGは簡単に単純になって、ゲーム性が薄くなっていってしまった感があります。
僕なんかはむしろアクションには単純性を、アドベンチャーには難解さを、ついでにゲーム屋さんにはプレイする時間への配慮を求めたかったりするのですが、商売としては現状が必然だったのでしょう。これからはそうではないような気もしますが。
僕はゲームをあまりやらなくなって久しいですが、当時のコンピューター用アドベンチャーは、コマンドの入力自体がコマンドではなく文字入力で、ユーザーフレンドリーではなかったとはいえ、だからこその面白さはありましたね。ファミコンが出てからコマンド式のアドベンチャーが主流になり、プレステが出た頃から3Dのアドベンチャーが増えましたけど、かったるくなったのと忙しくなったので、プレステの頃からゲーム自体やらなくなってしまいました。
次世代ゲーム機はどうなっちゃうんでしょうね。

ちなみに、うちの本棚にはカセット版のポートピア連続殺人事件とかが並んでたりします。それも描画のかったるいPC-6001版の、これの説明書も堀井雄二によるもので、なかなか気合が入っていて今読むとなかなか興味深いかもしれません。
吹雪   2005年09月22日 02:08
はじめまして。
コロニーオデッセイが付いてた!?それって今のPCでプレイできるんですか??
すみません、ぜひその本の誌名を教えていただけないでしょうか?
発売当時にプレイしてどうしてもクリアできないままPC6601を手放してしまったのが今だに心残りなので…
おかあつ   2005年09月22日 02:58
>> 吹雪様
>>コロニーオデッセイが付いてた!?それって今のPCでプレイできるんですか??
記憶違いでなければ確か、PC-6601って付属品にコロニーオデッセイが付いてきたと思ったんですが違いましたっけ...? かなり古い記憶なのではっきりしません。

本は、今日ブラブラしているときに横浜で見つけました。アスキーが自社の著作権を有効利用して出版した本のようです。 アスキーのゲームとコロニーオデッセイがおまけについていました。 もちろん Windowsで実行できますよ。

本が今手元にない(いまジョナサンでAirH゙)のですぐは判りませんが、良ければISBNを送りますよ! しかし ... コロニーオデッセイに反応するというのは常人の仕業ではないですね...。

>> mishi様
たしかにそうですね。

実はコロニーオデッセイは他の人がやっているのをみたことがあるだけなのでした。 今日初めてやってみたのですが、いきなり すすめなくなってしまいました。

僕もゲームをやらなくなって久しいです。 僕はゲームというのはある程度 芸術性を求めたもの/世界観のリアルな物がすきなのですが、結局そういうニーズに答える作品が出ていないので飽きちゃったというのが大きいかもしれません。

最近偶然知ってとても好きになったゲームは ICOです。非常に美しい芸術性の高いゲームです。

僕の基本的な視点は、システム屋がゲームを作っているという点がそもそも間違っている、という点です。 僕はシステム屋以外の人にもITの恩恵を与えるということに使命を感じているからです。

ちょっと極端な例ですが、スターライトアドベンチャー等が典型だと思っています。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~object/carry/screen2.html

個人的にはスターライトアドベンチャー1の、一切の映像を排した小説風の画面と美しい文体、最後に一瞬だけ現れるグラフィック、クリアすると電源オフするしか終了手段が無いシュールな設計が、偶然ではありますが、非常に芸術的だったと思っています。

しかし、カセット版のポートピアというのも只者ではないですね。
吹雪   2005年09月22日 03:46
ご迷惑でなければぜひ…>ISBN

初めて買ったPCが6601で、必然的に初めてやったADVがコロニーオデッセイだったんですよ。
なのにクリアできなかったのが本当に悔しくて…
手に入れたら20ン年振りのリベンジにチャレンジします。
おかあつ   2005年09月22日 04:25
ISBN4-7561-4591-4
みんながこれで燃えた! PC-8001 PC-6001
です

私事ですが...

昔テセウスというゲームがありました。 独特の浮遊感の有る非常に難易度の高いゲームでした。 最終面は激ムズで小学生だった僕にはクリア不能でした。 感動のエンディングということで悔しかったので、大人になってからがんばって何度もプレイして解きましたが...

その他にも ウォリアー(MSX) というゲームがあります。 超が3つぐらいつく激ムズロールプレイゲームで しかも速度が遅く時間がかかりました。 これに関しては20年前に 出会ってから大人2人がかりで チャレンジする事3回? 5年に一度くらい集まってチャレンジしましたが、いまだに クリア不可能です。

作った人のセンスも疑いますが、それにしても どういうエンディングなんだろう...
吹雪   2005年09月22日 23:53
>おかあつさん
ありがとうございます!
早速注文してしまいました(笑)
ああ~楽しみだ~待ってろコロニーオデッセイ! 今度こそクリアしてやる!

テセウスはMSXユーザーでなかったのでプレイ経験はありませんが、当時「酔う~」と評判でしたね(笑)

おかあつ   2005年09月23日 02:03
>テセウスはMSXユーザーでなかったのでプレイ経験はありませんが、当時「酔う~」と評判でしたね(笑)

そうです。そうですね! そのとおりです。

僕の知人友人の中にこの話題についてくる人はいません。なんとなく勝手に同世界&リアルタイムの予感がしています。

>ああ~楽しみだ~待ってろコロニーオデッセイ! 今度こそクリアしてやる!

あとちょっとですね。 がんばってください。結構といていたんですね。 僕はあとは PC-6601が歌うスウィートメモリーズと 佐渡おけさ が聞ければ満足です。

ひょっとしてひょっとすると山下 章とかも知っていたりしますか? 僕は、そっち系の人だったので、品川のパソコンショーでサイン貰ったことがあります。他にも(影)と書いてあるサインとか持ってました。(ちとマニアックですが)
吹雪   2005年09月24日 01:38
知ってます…>山下章
いやん、なんだかすごくゲーヲタみたい、私(笑)
 
出展 2005年09月21日21:52 『コロニーオデッセイと創造力』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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