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2005年9月13日火曜日

プログラマ式発想とは何か (mixi05-u459989-200509130959)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
プログラマ式発想とは何か
2005年09月13日09:59
前出のアクアフレッシュの件ですが、僕は一覧表示画面で流し読んでいる時に見つけたのでした。

そのアクアフレッシュの記事を、マイミクの皆様 その他の皆様にお見せしたいと、ま、そう思った時、その為にはその記事へのリンクを張る必要があるなと、こう思った訳です。

ここまでは、おそらく普通の思考です。 問題は次以降です。

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しかし、私は、そのページへリンクを張ったのではダメだと直感的に考えました。今ブラウザ上に表示されているアドレスは、全体の記事へのリンクになってしまいます。 このアドレスへリンクを貼り付けても、読む人は一目で見つけることは出来ないなと、こう考えたわけです。 問題だと。

次の瞬間、僕はその記事のみのページがどこかに用意してあるはずだと直感しました。 ブログですから設計した人は当然その機能を作っているはずだと。 だとするとその有るべきページへのリンクがどこかに隠されている筈だと、こう考えた訳です。

残念ながら、その有るべきページへのリンクかもしれない文字は沢山ありました。しかし、それぞれの文字上にマウスをおくとステータスバーにリンク先が表示されるという、ブラウザの機能を利用することで、確認して行きました。

それはどうやら WEBLOG(下線付) と書いてある文字がそのページへのリンクで有るようでした。

何故ならば、ある文字列にマウスを置いたとき、ステータスバーに b0d85bc4e7c7450447d2b93a046c71f3 と表示されたからです。 これはどうやらランダムにつけられたファイル名で有るようです。

こんなおかしな名前のファイル名を付けるのは、数が多いからだろう、推測できるファイル名だと他のファイルと衝突など問題が発生するからだろう、と私は経験と照らし合わせてぼんやりと考えました。 だとすれば、まさしくそのページへのリンクであるに違いない考えました。

クリックしてみると案の定、私がある筈だと考えたページ つまり単一の記事のページが表示されたのでした。

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これは文章にすると非常に長いものですが、実際には1秒間以内で考えた事です。 そして、僕は、何事も無かったようにアドレスを取得して問題を解決しました。

しかし、改めてこうして文章にしてみると非常に高度な推測能力と経験則を駆使している事がわかります。

恐らく、こういう判断は、コンピューターにあらかじめ興味を持っており、日ごろからコンピューターに対する経験則を蓄えておくことで、徐々に自然に身についていくことでしょう。 実際のところ、出来る様になってしまえば、言葉とおんなじで、何の苦労も変哲もありません。

これが、正にいわゆるコンピュータが得意な人とそうでない人の分かれ目な訳です。

でも、僕は思うのです。

これが出来ないとログを活用できないというのは、絶対に異常な事態だと思うのです。

今のシステムが使いづらいのは、プログラマの思考パターンが通常の人の思考パターンからかけ離れているからだ、という説がありますが、僕が上に書いた文章が、「正に」 プログラマ式の思考パターンであり、ブログが出来る人と出来ない人がきっぱりと分かれる原因なのだと思います。

残念な事ですが、優れたプログラマは、往々にしてこのような推論を駆使した思考パターンを「当たり前」の事としがちです。つまり、これが出来ない人間のことは当然、想定外な訳です。

すると、コンピューターが得意でない人=もともとコンピューターに興味を持っていない人にとっては、使いづらいシステムが出来上がるのだと思います。

しかし、世の中のほとんどの人は、コンピューターが得意ではない人なのです。コンピュータは、本来電話やテレビの様に誰でも簡単に使えるべき存在だと、僕は考えます。




コメント一覧
mishi   2005年09月13日 12:12
題字をクリックすると、その単独ページに飛ぶブログが多いと思いますけど、これも慣れというか慣例的なんですよね。アドレスに関しては、私の使っているWordPressのように、記事ごとに通し番号をつけられるブログもありますね。
おかあつ   2005年09月13日 22:19
そうですね。慣例的な物です。 ブログに携わったことがある人は 何も考えずに題字をクリックします。

ブログに限らず、アプリやウェブコンテンツにはそういう慣例がいっぱいありますが、それに出会ったとき直ぐに理解できる人と出来ない人といると思うんですよね。

例えば、Windowsの操作に慣れている人であれば、スクロールホイールを使ってくるくるやっても反応が無ければ、無意識のうちに操作したいウィンドウ/コントロールの一部をクリックしますが、慣れていない人は ずっとホイールをまわし続けます。 それって 一つの言葉みたいなもので、知っている人にとっては簡単だけど、知らない人にとっては理解不能なのだと思います。

僕など、ワープロで文章を打っているとき、間違えて字を入力すると、思わず CTRL+H を押しますが、ヒストリーが表示されて クソ とか思います。 これは、Windows95以前のアプリで CTRL+Hがデリートに割り当てられる習慣があったからです。 今は、廃れてしまいましたね。

ブラウザのCTRL+W なんかは割りと現役ではないでしょうか。 現在の表示中のタブを閉じるです。あまり語られることはありませんが、かなりのブラウザでサポートされていると思います。 こういうところ ショートカットキーの傾向から ソフトウェア作者のポリシーが除くことが出来ますね。

僕は特定の一つのアプリケーションの使い方を覚えるのは非常に速いのですが、新しいアプリケーションに取り掛かる度にその操作性への哲学を読み解いていかなければならないのは、大変です。 こういうところが もう少し改善できないかなと思うきっかけでもあります。

僕は、ほとんどタスクバーをクリックしないのですが、それは ALT+TABをほとんど無意識のうちに押しているからです。 これを知っていると操作性が断然アップします。 やってはいけないのは、その操作を知っている事を前提として、アプリケーション操作をデザインしてしまうことです。

> アドレスに関しては、私の使っているWordPressのように、記事ごとに通し番号をつけられるブログもありますね。

gooのランダム記事番号は、おそらくスパム防止なんじゃないかな。 通し番号だと、プログラムが簡単に全ページのファイル名を予測できてしまうので、簡単にスキャンできちゃいます。スパムを簡単に配布できてしまうからでしょう。
 
出展 2005年09月13日09:59 『プログラマ式発想とは何か』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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