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2005年9月9日金曜日

SONYの携帯プレーヤーを買うのはやめよう (mixi05-u459989-200509092323)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
SONYの携帯プレーヤーを買うのはやめよう
2005年09月09日23:23
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050909-00000015-san-bus_all

>国内シェア三位で「リオ」ブランドを展開するディーアンドエムホールディングスが今月末の撤退を表明するなど、ブランド力で劣るメーカーには、厳しい環境になっている。

まず指摘したいのは、RIOが撤退したのはブランド力に劣るからではない。 僕もいくつか持ってるけど、強烈に使い辛い。 当時本格的な録音機能を持っている携帯プレーヤーはRIOしかなかった。現在もそうだが。 やむを得ずRIOを購入したものの1週間も使わなかった。

使った感想としては、モバイル機器の設計に関してはノウハウが無い会社なんだな、という感じだった。細かいところが使いにくくて、もーしかたがなかった。

いちいち見ないと操作できない2~3系統の操作ボタン、異様に挿しにくい位置にある充電プラグ、すぐ壊れる充電プラグコネクタのフタ、USBSTRAGEクラス未対応。 みづらい液晶ディスプレー...。 あげていくときりが無い。 しかも256Mで4万円もした。

いかにブランド力があって有名な会社だったとしても、あれでは僕は使いたくない。

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本題のSONYのことだが、絶対にSONY製の携帯プレーヤーを買ってはいけない。 これは、使いやすさの問題ではない。 性能的にはおそらくSONYの圧勝である。 おそらく操作性もそうである。その点はRIOとは比べ物にならない。 もし、性能だけに注目したら僕は使いやすくて高性能なSONYを使う。

非常に危険なことは、SONYの製品はみただけでは、まったく危険性に気がつくことができないということだ。 製品は、ファッショナブルで高性能であり、魅力的である。そんな危機感など微塵も感じない。 だからこそ、みんなSONY製品を買う。

だが、SONY製品は、長い時間(少なくとも2年以上)使い続けるとある問題に出あい、それが解決不可能な問題だということに気がつくだろう。 たしかに最初は気がつかないが、使い続ける事と確実に毒が回り、将来最終的には確実にどうにもならない状況に陥る。そんな非常にたちの悪い性質をSONY製品は持っている。 だから非常に危険なのである。

それは、なにか。

音楽を聞く/作る時のの自由度と安全性が極端に低いことだ。

僕は、あの時代錯誤なソニー製品の機能制約をみていると、本当にいら立たしい。

いまやインターネット時代である。 XMLやJAVA/JavaScript/Flash 等々の例をあげるまでも無く 仕様の共通化が重要な要素となった。他のソフトウェアとの連携ができないソフトはまったく利用価値がないのである。

しかし、SONYは相変らず自社製品とは相性がいいけど 他社製品とはまったく互換性が無い という旧世代の商法を引きずってる。

それは iTunesが XMLで曲目データベースを公開しているのと極めて対照的である。 iTunesを使って整理整頓したデータを他のベンダーが開発したソフトが使うことができる。 これは非常に重要だ。

利用者にしてみると、あるソフトを使い 何年もかけて整理整頓したデータは非常に大切なものである。 これは高い価値を持った無形資産といえる。 無くなるとダメージも大きい。

だが、SONY製のソフトを利用している場合、もしSONYがそのソフトから撤退したらSONYと共に死ぬしかないのである。 それは ベータが破綻した状況と酷似している。

これをコンピューター業界では データ資産の安全性と呼ぶ。あるいは、ファイル形式の安定性とも呼ばれる。

これは、SONY製品を使うと発生する問題のほんの一例だ。 他にも録音したデータを自由にコピーできない事(これはSONY以外で音楽を作る人にとって極めて不利)や、ミュージックストアもSONYが独占してしまいSONYを通さない限り自由にプロとしての音楽活動ができないこと(iTunesはShoutCastやPodCast等の標準規格に対応しているので自由に参入できる)など、あげていくときりが無い。


今すぐに問題が見えないといって、人々がそれを支持してしまうと大変なことになってしまう。 大勢に支持されてしまうとSONY流の仕様が主流(デファクトスタンダードと言う)になってしまう。

すると、僕のような1技術者がいかにその問題を認識していたとしても、SONY製品/仕様に従わざるを得なくなる。 すると、あとで大問題が起こるとわかっていても、その仕様に従わなければならなくなる。 その状況は確実に5年近く続く。

大破綻が起こり世の中がその問題を認識するまで、莫大な費用を投資しなければならないことになる。 その日がやってきて破綻したとき、そのそれまでの投資した資産をすべて捨ててしまわなければならなくなる。 (ちょうどビデオのベータの時と同じである)

それは 経済のデフォールト(貨幣切捨て)のような恐ろしい状況である。

それは、レミングスの死の行進のように苦難を乗り越えひたすら歩き、自殺するようなものである。

僕は、その状況を最も恐れている。

少なくとも、APPLEは、SONYと違ってそれらの問題を認識している。SONY製品と違って、APPLE製品には既に対策が既に組み込まれているのである。

だから、選択肢はAPPLEしかないのである。
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出展 2005年09月09日23:23 『SONYの携帯プレーヤーを買うのはやめよう』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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