詳細はリンク先の記事を参照して下さい。
裏拍を強調するときに大切なのは、裏拍を表拍よりも先に演奏することです。このことを僕は先行裏拍と呼んでいます。
先行裏拍は、僕が独自に考えだした用語です。一般的に裏拍は表拍よりも後に演奏すると考えられています。しかしジャズを演奏する時は裏拍を後に認識しながら演奏するとそれが起因してスムーズにできなくなることがいくつかあります。今回はそれについて説明してみたいと思います。
はじめに
ディビダバ法の目的は裏拍を安定してはっきりと強調する感覚を養うことです。
一般的に裏拍を強調するとき
ダーバ!・ダーバ!・ダーバ!・ダーバ!
というような感じにリズムを演奏します。通常はこれで問題はありませんが、ジャズを演奏する際はこれで問題となることがいくつかあります。この方法で裏拍を強調すると、強調すればするほどどことなく音頭っぽくなってしまい、なかなかジャズっぽくならないという問題が発生します。
これを改善するために僕が考えだしたメソッドが『ディビダバ法』です。以下でディビダバ法のなりたちを順番に見ていきましょう。
ダバダバ法
裏拍を強調する基本はダバダバ法です。
ダーバ!・ダーバ!・ダーバ!・ダーバ!
ここではバが8分音符裏、ダが8分音符表に割り当てられています。そこで次の様に8分音符裏(バ)を先に感じながら演奏してみます。
バダー!・バダー!・バダー!・バダー!
これで8分音符裏拍が先に感じられるようになりました。
ディビダバ法
更にここで忘れてはいけないのが、4分音符裏拍を同時に強調することです。しかしこのダバダバ法では、どちらのダーが4分音符裏拍に当たるか区別が付きません。そこで生まれたのがディビダバ法です。 そこで次の様に4分音符を裏と表に分けて違う音声を割り当ててみます。 ここではディが1・3拍(4分音符表)で、ダが2・4拍(4分音符裏)になります。 同時に1・3拍裏がビに、2・4拍裏がバになります。
ディービ!・ターバ!・ディービ!・ダーバ!
これで『1・3拍表』『2・4拍表』『1・3拍裏』『2・4拍裏』の4クラスが区別できるようになりました。
1・3拍表 | ディ |
---|---|
1・3拍裏 | ビ |
2・4拍表 | ダ |
2・4拍裏 | バ |
ビ/バが8分音符裏、ディ/ダが8分音符表になります。
8分音符表 | ディ・ダ |
---|---|
8分音符裏 | ビ・バ |
というわけで次のように音符『ディビダバ』があったとします。
ディービ!・ターバ!・ディービ!・ダーバ!
まず準備運動として『ディービ!・ダーバ!』を読みながら、ダに合わせて手を叩いてみましょう。
ディービ!・ターバ!・ディービ!・ダーバ!
ここでまず、バ/ビを先に読むことにより8分音符裏拍を先に感じるようにします。
バディー!・ビダー!・バディー!・ビダー!|バディ
次にバ/ビ(8分音符裏)を先に読みながら、ダー(4分音符裏)に合わせて手を叩いてみましょう。
バディー!・ビダー!・バディー!・ビダー!|バディ
次に、同時に4分音符裏拍を先に感じるように読んでみましょう。
ビダー!|バディー!・ビダー!・バディー!・ビダー!|バディ
これで4分音符裏と8分音符裏を同時に先に感じるようにできました。
結論
つまり『4分音符裏と8分音符裏を同時に先に感じる』というのは
『ディービダーバ!ディービダーバ!』
と聞こえているリズムを
『ビダーバディー!ビダーバディー!』
と聞き直すことに相当することがわかります。
おわりに
いかがでしたでしょうか。文字で見てもなかなか感覚的に理解するのは難しいと思います。ビデオを作ろうと思っていますので、作成次第この場所でお知らせしたいと思います。
更新履歴:
※ 細かな間違いを修正して加筆訂正しました。(Sun, 13 Dec 2020 14:22:16 +0900)
この記事を『縦乗りを克服しようシリーズ その29』から外し、新しく『ビバップ強化練習法=ダビディバ・カウントの初歩 (oka01-jedlhvatsdzqmowa)』をその29として名称変更した。