雲南語について2
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※ おかあつは2013年6月21日に中国・昆明に来ました。中国からはbloggerにアクセスすることが出来無い為、この日記は、あらかじめ別に書きためたものを後日中国の国外からアップロードした物です。
雲南語の発音は、人によって大きく違うという事がわかった。 タイ語とラオ語を比べるとボキャブラリは基本同じだけど基礎単語と声調が違う。だが雲南語と北京語を比べると、基礎単語は基本的に全く同じみたいだ。大きく違うのは発音だ。雲南語は恐らく、標準語として入ってきた北京語が、雲南地方に住んでいる多数の少数民族言語の発音変化を受けたものだ。だからタイ人やラオ人が中国に来てタイ訛り・ラオ訛りの中国語を話すと、少数民族の発音変化を受けた北京語=雲南語として自然に同化してしまうのではないか。
雲南語はどうも話す人によって、全く発音が違うらしい。同じ言葉でも3つも4つも発音のバリエーションがある。取り敢えず自分で拾えたところだけだと「眼」という字は北京語だとyanと読むところ、雲南語だとヤーとかヨーとかイェーとか色々な読み方されるらしい。激しく変化する。
ラオ語も話す人によってかなり発音が違うが、さすがにここまでではない。遠く離れた地方にいても、中国語と比較すると規則的な変化の中に収まっている。だけど雲南語は、発音変化(訛り)のバリエーションがラオ語と比較にならない程多い。またラオ語だと比較的同じ発音変化を持つ人同士で集まって生活している為、地方と発音バリエーションが一致しているが、雲南はどうも違う発音変化を持つ人が同じ地方に同居してる様に見える。
訛りのある言語を聞きとろうとするとき、ある子音が変化しうる子音の一覧表が頭に入っていれば、訛りがあっても自分の理解出来る発音として認識できる。ラオ語と雲南語を比較すると、ラオ語よりも雲南語のほうが、この一覧表の面積がずっと広いようだ。
つまり雲南語を理解する為には、ラオ語で必要な発音訛り耐性よりも、ずっと高い発音訛り耐性が必要な気がする。
だけどネイティブのラオ語話者の人は普通に非常に高い発音訛り耐性を持っているのだよな…。しかしタイ奥地の人は、学校で中国語標準語を習っているのに、雲南の人達の語尾のngやnが消えても、何の苦もなく、普通に聞きとってしまうのだな…。そういえばポンランサオーン(バンコクで有名なイサーン式コメディーバンド)のルルーがミャンマーキャラ(語尾の末子音が上手に発音出来ない)で、末子音が消える事で意味が変わってしまう事を逆手に取ったギャグを多用していたっけ。
まだよくわからないけど。 気になるけど、もう遅いので寝よう。