(ラオ語マニアの方々へ...)ラオ語の助動詞の256パターン
2011年05月25日22:37
意味があるかないかは別として、ラオ語の助動詞は意味が続く限り無限につなげる事が出来る。 しかし、その助動詞をつなげる順番はとても厳しく、誰が決めたわけでもないのに暗黙の了解で決まった正しい順番が存在する。 正しい順で言わないと通じないし、自分が聞いていても要領を得ない。
今回僕が考えた一番長い助動詞のつなげ方は以下のとおりだ。
ຊິ ຍັງ ບໍ່ ທັນ ໄດ້ ໄປ ຢູ່ ແລ້ວ
si7 yang5 bo2 than5 dai5 pai1 yu:2 leew5
ここでは 出来るだけ多い助動詞を使うという趣旨の元、7つ助動詞を使った。 これらは常に全部使う訳ではなく、ニュアンスに応じて、必要な助動詞だけを使う。 どの様な組み合わせを利用するにせよ、これらの助動詞にははっきりと優先順が存在し、優先順に従って並べ替える必要がある。 複雑な文章を組み立てると、正しい順番がすぐに思い浮かばなくて混乱する。
僕がこれまでの経験を元に、抽象化した優先順は次のとおりだ。
優先順
1. ຊິ
2. ຍັງ
3. ບໍ່
4. ທັນ
5. ໄດ້
6. 動詞
7. ຢູ່
8. ແລ້ວ
要は どの様な助動詞を使うにせよ ຊິ ຍັງ ບໍ່ ທັນ ໄດ້ ໄປ ຢູ່ ແລ້ວ の順番で並べれば良い。 理屈は簡単だが、実際にラオ人と壮絶な言葉の応酬をかわしている時にとっさに正しい順番で言葉を並べるのは、容易ではない。
口ではとてもではないがラオ人に敵わないが、しかし、我々には知恵がある。
というわけで、数学の知識を応用して、全てのパターンを網羅してみた。 ここには 動詞と助動詞合わせて8つの要素が存在する。 数学的に考えて、これらの任意の要素を選択する組み合わせ数は2の8乗=256パターン存在することがわかる。 つまりコンピューターの2進数と同じパターンが現れる。 これを計算してみた結果は、以下のとおりだ。 実際に具体的な意味を持たない組み合わせも存在する。 意味のない組み合わせは出来るだけまとまって現れる様に並べ順を工夫した。
作成手順: 優先順を ໄປ ບໍ່ ທັນ ຍັງ ໄດ້ ຢູ່ ແລ້ວ ຊິ と設定し、二進法の様に 0 1 10 11 100 101 110 111 ... と数え上げ、1 の時に助動詞を使い、0 の時は使わないという法則で文を構成。
利用法:以下の文を意味を考え、そのフレーズを利用する状況をイメージしながら、ひたすら順番に読みあげる。 こうする事で体で正しい順番を覚える。
注意:数学的に導き出されただけで意味のない組み合わせが存在する。 それらを取り除いていないので、中にはまったく意味のない組み合わせも存在する。
今回作った表:
http://ats.oka.nu/docs/auxverbs.pdf
今回僕が考えた一番長い助動詞のつなげ方は以下のとおりだ。
ຊິ ຍັງ ບໍ່ ທັນ ໄດ້ ໄປ ຢູ່ ແລ້ວ
si7 yang5 bo2 than5 dai5 pai1 yu:2 leew5
ここでは 出来るだけ多い助動詞を使うという趣旨の元、7つ助動詞を使った。 これらは常に全部使う訳ではなく、ニュアンスに応じて、必要な助動詞だけを使う。 どの様な組み合わせを利用するにせよ、これらの助動詞にははっきりと優先順が存在し、優先順に従って並べ替える必要がある。 複雑な文章を組み立てると、正しい順番がすぐに思い浮かばなくて混乱する。
僕がこれまでの経験を元に、抽象化した優先順は次のとおりだ。
優先順
1. ຊິ
2. ຍັງ
3. ບໍ່
4. ທັນ
5. ໄດ້
6. 動詞
7. ຢູ່
8. ແລ້ວ
要は どの様な助動詞を使うにせよ ຊິ ຍັງ ບໍ່ ທັນ ໄດ້ ໄປ ຢູ່ ແລ້ວ の順番で並べれば良い。 理屈は簡単だが、実際にラオ人と壮絶な言葉の応酬をかわしている時にとっさに正しい順番で言葉を並べるのは、容易ではない。
口ではとてもではないがラオ人に敵わないが、しかし、我々には知恵がある。
というわけで、数学の知識を応用して、全てのパターンを網羅してみた。 ここには 動詞と助動詞合わせて8つの要素が存在する。 数学的に考えて、これらの任意の要素を選択する組み合わせ数は2の8乗=256パターン存在することがわかる。 つまりコンピューターの2進数と同じパターンが現れる。 これを計算してみた結果は、以下のとおりだ。 実際に具体的な意味を持たない組み合わせも存在する。 意味のない組み合わせは出来るだけまとまって現れる様に並べ順を工夫した。
作成手順: 優先順を ໄປ ບໍ່ ທັນ ຍັງ ໄດ້ ຢູ່ ແລ້ວ ຊິ と設定し、二進法の様に 0 1 10 11 100 101 110 111 ... と数え上げ、1 の時に助動詞を使い、0 の時は使わないという法則で文を構成。
利用法:以下の文を意味を考え、そのフレーズを利用する状況をイメージしながら、ひたすら順番に読みあげる。 こうする事で体で正しい順番を覚える。
注意:数学的に導き出されただけで意味のない組み合わせが存在する。 それらを取り除いていないので、中にはまったく意味のない組み合わせも存在する。
今回作った表:
http://ats.oka.nu/docs/auxverbs.pdf
コメント一覧
おかあつ 2011年05月25日 22:44
しかし、こんな表ですら、作るのに まる 一日かかったし、ものすごく疲れた。 組み合わせで全パターンを構成するアイデアが出るまで2~3時間考えたし、二進数と見立てて並べ替えるアイデアが出るまでもやっぱり2~3時間かかった。 アイデアが出てしまえば、作るのは簡単なのだけど…。
正しい優先順を考えるのも難しかった。 何事も最初は大変だ。
正しい優先順を考えるのも難しかった。 何事も最初は大変だ。
おかあつ 2011年05月25日 22:49
しかし出来上がってすっきりした。さて、シシャでも吸いにいこうかな。