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2011年3月28日月曜日

暴走する発電会社 (mixi05-u459989-201103281229)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
暴走する発電会社
2011年03月28日12:29
以前僕がある会社でアドバイザープログラマとして働いていた時、こういうことがあった。会社はある大きなプロジェクトがスタートしたばかりで、その核心部分の処理をある新人プログラマに任せた。 僕はアドバイスをするだけである以上、この新人プログラマにその仕事を任せたのは、僕ではなかったし、僕は彼にその仕事を任せるのは反対だった。 彼は経験が全く不足していたし、経験が不足している人がやる仕事としては、その仕事の責任は重過ぎる、と僕は感じていた。 主任は経験させことを重視していたし、新人君も出来ると言って譲らず、そのまま仕事がスタートした。

そのプログラムは、彼がどの様な設計をしているのか誰もチェックしていなかった。 僕個人的には彼に非常にきな臭い臭いを感じていた。なるべく早く彼からプロジェクトを取り上げて経験のある人に渡した方が良いと思っていた。 だが、新人君は出来ると言い張って譲らなかったし、主任もそれを信じていた。

案の定そのプログラムは問題が多発した。 顧客の大手企業から何度もクレームが入った。 プログラムの処理結果が正しくないこと、処理の変更を加えるのに大変な時間がかかること、加えて処理速度が非常に遅く一度実行を始めると2~3日は終了しないことなどがあげられた。 それでも、主任はそのプログラムの設計をチェックしなかったし、新人君も出来る出来るの一点張りで、誰にもそのプログラムを見せなかった。

その様な感じで自転車操業を続けたそのプロジェクトは、数ヶ月後に顧客から最終通告を突きつけられ、我が社はそのプロジェクトから外される事になった。 外されることになった段階で、僕がそのプログラムをチェックすることになった。 その僕がチェックしたプログラムを僕が綺麗に書き直した上で、引き継ぎ先の企業にプログラムを引き渡すことになった。

僕はそのプログラムを見てビックリした。 そのプログラムの処理とは、ある大きなXML形式のデータファイルに、一定の変換処理を加えて、新しいXML形式のファイルを作成する処理だったのだが、彼はそのファイルを何と「レスポンス性能を考えて」テキスト処理で実装していたのだ。 (テキスト処理というのは、あるテキストファイルに単純な行単位の文字の置き換え処理を行うことを言う。)(「レスポンス性能」とは、単に「処理速度」の業界っぽく格好をつけた言い方)

その時、彼がSAXやDOM(XML形式のファイルを規約にそって解析する公式なプログラムライブラリ)は処理が遅いので、テキスト処理の方が良いと熱弁を振るっていたが、そういう問題ではない。 その変換処理はとても複雑で、とてもではないがテキスト処理が可能な内容ではなかった。

と言う訳で、僕は、彼が書いたプログラムを見て処理内容を確認し、そのプログラムを全部捨てた上で、全部書き直した。 新しい引き継ぎ先に引き渡す為の納期が迫っており、2~3日間徹夜が続いたことを覚えている。 出来上がったプログラムは、10分程度で全処理が完了したし、処理内容も正しかった。 徹夜にはなったが、最終的に作るのにかかった時間も一週間程度だった。



どうやったら上記の様な問題が防げたのだろうか。 よくある解決策は、公開した形で設計実装を行うことだ。 設計した段階でみんなで見て話し合う。 出来上がった段階で、みんなに見せて話し合う。 動かした結果を見てみんなで話し合う。 上記の問題は、新人君に全ての問題を任せてしまった事、新人君がやることを誰もチェックしていなかった事ではないだろうかと、僕には思える。



一般的に言って、誰かが作っているプログラムの内容を公開しないで放っておくと、大変な問題を生み出すことががままある。 多くのプログラマは、この新人君に限らず、隠密に保持されているバグなどの発覚を恐れてプログラムを公開したがらない物だ。だからプログラマに全てを渡して任せてしまう、という事に対しては大変なリスクが伴う。

また一方で、素人である顧客にプログラムを見せると、プログラムが背負っている複雑な事情を理解するのに時間がかかるか、あるいは理解する能力が無いことによって、プログラムに滅茶苦茶な変更を加えられてしまい、プロジェクトが遅々として進展しなくなる事もある。 顧客の技術レベルが低い時などに、プログラマとしてはあまりプログラムを顧客に見せたくない事もある。

何となく下のニュースを見てその話を思い出した。 政府は、東電のやることを丸で全然コントロール出来ない様に見える。 一定の選択肢を公開しそのメリットデメリットを提示した上で、どのオプションを選ぶのかを政府に問うというプロセスが全く見えない。 一方で、東電には、事情を何も判っていない政府に積極的に事情を説明したくないという本音もあるのかもしれないが、積極的に説明しない理由が、住民の安全よりも資産・利益の保護を優先しているのではないかという、漠然とした雰囲気を感じるのは僕だけではあるまい。

そしてそれは公開される数字や説明などの矛盾点をいっこいっこ追跡していく事によって、確信へと変わっていく。

僕等はどうすればよいのだろうか。

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1・3号機の注水ポンプ交換へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1549143&media_id=4

 深刻な状況が続く福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、東京電力は28日、冷却のため実施している原子炉圧力容器への真水注入について、消防ポンプから電動ポンプに切り替える作業を進めた。注水の安定化が目的で、2号機では既に完了。東電は1、3号機についても28日中の切り替えを目指す。

 また東電は28日未明の会見で、1~3号機の圧力容器の破損の可能性について初めて言及した。注水を続けても圧力容器が満水になっていないとみられる上、放射性物質を含んだ水がタービン建屋の地下まで流れていることが理由という。ただ炉内の状態は不明な部分が多く、東電は中央制御室の機能を復旧させ、炉内の正確な水位や圧力などの把握を急ぐ。

 東電によると、1~3号機のタービン建屋地下の水の放射能は、2号機では運転中の原子炉内の水の約10万倍に上った。このため東電は排水作業を進め、1号機では小型ポンプで水をくみ取り、発電タービンを回すのに使った蒸気を水に戻す「復水器」に入れている。しかし2、3号機は復水器が満水とみられ、東電は別の排出先を決めた上で排水作業に移る方針だ。

 東電は使用済み燃料プールについても、海水から真水の注入に切り替える。まず2号機の燃料プールで28日、冷却系配管を通じて真水を注入する予定という。 

コメント一覧
MIO   2011年03月28日 17:30


・・・・・・。
・・・・・・・・・。。。。。。。。
おかあつ   2011年03月28日 17:32
> ・・・・・・。
> ・・・・・・・・・。。。。。。。。

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########。
MIO   2011年03月28日 17:48



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♥☺☺☺♥
おかあつ   2011年03月28日 17:51
◇◇◇◇ ****



.. って誰か止めぇや!
vlinder@りる☆   2011年03月28日 19:35
わろたwコメントするのは久しぶりになりますが最近もmixiログインするときは欠かさずおかあつさんの日記読んでますよっ
さい   2011年03月28日 20:44
誰もチェックしてくれないのに自分でテストランしない新人君はバカだ。
しかも「出来る」ということだけ安易に言うのはとんでもない。
でもそういう人はすごく多いと思う。
分かってない上司や組織の中でしかそういう人はうまくいかない。
先輩が直してくれた後、彼は責任を感じなかったのだろうか?

そして今回の原発事故に責任を持っている人は、いるのだろうか。
おかあつ   2011年03月28日 23:15
vlinder@りる☆さん、
>コメントするのは久しぶりになりますが
いつも足跡が付いているので、見てくれているんだなぁと思っていました。
m(_~_)m

おかあつ   2011年03月28日 23:20
> 誰もチェックしてくれないのに自分でテストランしない新人君はバカだ。

実はこれからかく日記のネタでもあったんだけど、枝野氏が「しっかりやっている」って言っていたのが、凄く印象に残っている。 実は、この「しっかり」っていう言葉は、この新人君の口癖だったのね。 「しっかりつくる」「しっかり設計する」って。

この「しっかり」という言葉を何度も聞いて「この際、作るときの気持ちは関係ない」と何度も思った。 ハナクソほじりながら、作っても壊れない物もあるし、目を血走らせながら真剣に作っても壊れることもある。
さい   2011年03月28日 23:58
あの「しっかり」って言葉は誰も信じていないと思うよ。だってあの人がやってるわけじゃないのはみんな分かってる。
 
出展 2011年03月28日12:29 『暴走する発電会社』