ラオ語の声調変化 さらに追記
2010年08月20日05:43
ラオ語で、帰宅する事を、ムアバーンと言うのだけど、これが実は地方によってまったく声調が違うということを今日知った。
僕が居るウドンタニーでは「ミヤバーン」と発音が変化し(ウドン語はサラウアを持たずサライヤしか持ってない)かつ「ミヤ(声調4)バーン(声調5)」と声調が変化する。
これが今日たまたま合ったビエンチャンの人に聞いてみたら 「ムア(声調2)バーン(声調2)」と発音するのだそうだ。
で、今日ばったりあったムクダハンの人に聞いたら「ムア(声調5)バーン(声調2)」だった。
取り敢えず、文字を持っているビエンチャン語で声調記号を調べて、それを元に各地方での声調変化をひもつけて、声調変化表を作り上げるしかない。 表は、恐らく地方によってまったく違った様相をしている筈だ。
イサーン語って実に奥が深いと思った。
~ ~ チャート ~ ~
ウドン 「ミヤ2バーン5」
ムクダハン 「ムア5バーン2」
ビエンチャン「ムア2バーン2」
=====================
5年前にラオ語の勉強を始めたとき(イサーン語研究コミュを作った当時)、僕がウドンの方言に的を絞って調べると決心したのは、ある意味非常に鋭い点をついてたとだんだん分かってきた。 何故ウドンに的を絞ることにしたのかは、まったくの勘だったのだけど、実際色々な意味で有利だった。
1...イサーン舞台文化の中心で、シアンイサーン(VCD)・ニターンコム(VCD)・モーラムVCDなど ... 言葉が比較的きちんとメディア化されているので研究しやすい。
2...話者が多い(ウボン・ロイエット・コンケンの人と声調が近い?)
3...文字や辞書を持つビエンチャン語の発音と近く、比較し易い...
等々...。
=====================
P.S.
今日頭に来たのでひとりマイミクを切った。 この人はいつも「イサーン語に興味がある」とか「タイ語を真面目に勉強する」とか言っているクセに、全然行動に現れてない。 僕は彼が言う疑問の答えのドンピシャを知っているのに、教えると聞く気も無い。
僕が何か言うと「我が強い」とか「空気を読まない」とか「そういう考え方もある」とか言って敬遠する。
僕の日記を読んでる気配もない。
やる気あんのか、バカタレめ。
『タイ通』ってマジよく分からん。
知りたい知りたいと言うくせに、心の奥底では知りたいなんて微塵も思っていない。 しかもそのナマケ心が他人にミエミエなのにまったく気がついていないのである。 ハナタレ小僧め。 まったくけしからん。
僕が居るウドンタニーでは「ミヤバーン」と発音が変化し(ウドン語はサラウアを持たずサライヤしか持ってない)かつ「ミヤ(声調4)バーン(声調5)」と声調が変化する。
これが今日たまたま合ったビエンチャンの人に聞いてみたら 「ムア(声調2)バーン(声調2)」と発音するのだそうだ。
で、今日ばったりあったムクダハンの人に聞いたら「ムア(声調5)バーン(声調2)」だった。
取り敢えず、文字を持っているビエンチャン語で声調記号を調べて、それを元に各地方での声調変化をひもつけて、声調変化表を作り上げるしかない。 表は、恐らく地方によってまったく違った様相をしている筈だ。
イサーン語って実に奥が深いと思った。
~ ~ チャート ~ ~
ウドン 「ミヤ2バーン5」
ムクダハン 「ムア5バーン2」
ビエンチャン「ムア2バーン2」
=====================
5年前にラオ語の勉強を始めたとき(イサーン語研究コミュを作った当時)、僕がウドンの方言に的を絞って調べると決心したのは、ある意味非常に鋭い点をついてたとだんだん分かってきた。 何故ウドンに的を絞ることにしたのかは、まったくの勘だったのだけど、実際色々な意味で有利だった。
1...イサーン舞台文化の中心で、シアンイサーン(VCD)・ニターンコム(VCD)・モーラムVCDなど ... 言葉が比較的きちんとメディア化されているので研究しやすい。
2...話者が多い(ウボン・ロイエット・コンケンの人と声調が近い?)
3...文字や辞書を持つビエンチャン語の発音と近く、比較し易い...
等々...。
=====================
P.S.
今日頭に来たのでひとりマイミクを切った。 この人はいつも「イサーン語に興味がある」とか「タイ語を真面目に勉強する」とか言っているクセに、全然行動に現れてない。 僕は彼が言う疑問の答えのドンピシャを知っているのに、教えると聞く気も無い。
僕が何か言うと「我が強い」とか「空気を読まない」とか「そういう考え方もある」とか言って敬遠する。
僕の日記を読んでる気配もない。
やる気あんのか、バカタレめ。
『タイ通』ってマジよく分からん。
知りたい知りたいと言うくせに、心の奥底では知りたいなんて微塵も思っていない。 しかもそのナマケ心が他人にミエミエなのにまったく気がついていないのである。 ハナタレ小僧め。 まったくけしからん。
コメント一覧
ナム 2010年08月20日 07:39
米国の音声教材にしても、ビエンチャン方言版ともう一種類別地域版が出ていたので、あんな小さな国で難儀やなと思ったものです
あの別地域版ってタイ国内方言版だったのかなぁ、調べてみたいと思いました。
ちなみに会話用の何かよいラオス語の教材ごぞんじですか?
先日マーブンクロンに行ったらモーラム専門店があって驚きました。春にはなかったと思うんですけど。
春にあのあたりに赤シャツの大群かピケはってたのと関係あるのかな。
あの別地域版ってタイ国内方言版だったのかなぁ、調べてみたいと思いました。
ちなみに会話用の何かよいラオス語の教材ごぞんじですか?
先日マーブンクロンに行ったらモーラム専門店があって驚きました。春にはなかったと思うんですけど。
春にあのあたりに赤シャツの大群かピケはってたのと関係あるのかな。
おかあつ 2010年08月20日 17:50
>ちなみに会話用の何かよいラオス語の教材ごぞんじですか?
僕が知っている奴は、チャチな自主制作版がたまに中古で出ている様な奴で二度と手に入らないっぽい感じのヤツばかりです。
米国で何か良い音声教材があるんですか?!
もしISBNとかがわかれば是非教えて欲しいです!
僕が知っている奴は、チャチな自主制作版がたまに中古で出ている様な奴で二度と手に入らないっぽい感じのヤツばかりです。
米国で何か良い音声教材があるんですか?!
もしISBNとかがわかれば是非教えて欲しいです!
おかあつ 2010年08月20日 17:50
しかも、別地域版が出ているっていうのは、すごくよさげです。 見てみたいです!
ナム 2010年08月20日 19:09
ですよね。
何年も前にホームページで見た教材です。多言語の教材専門の通販サイトでした。
ロシア語のタイピング練習ソフトとかそこで買ったことがあります。
わたしも今日の日記読んでからそのサイトを探しているのですが、見つからなくなってしまっています。見つかったら報告しますね。
ラオス語のは、たしかカセットテープが
二十何本とかついて250ドルぐらいだったと思います。
何年も前にホームページで見た教材です。多言語の教材専門の通販サイトでした。
ロシア語のタイピング練習ソフトとかそこで買ったことがあります。
わたしも今日の日記読んでからそのサイトを探しているのですが、見つからなくなってしまっています。見つかったら報告しますね。
ラオス語のは、たしかカセットテープが
二十何本とかついて250ドルぐらいだったと思います。
ナム 2010年08月21日 22:08
おかあつさん
似たようなサイト見つけましたが、
ここのは地域別になってないので、ここではないようです。
もう少し探します。
でも、ここのも相当なものです。
483ページ、テープ40巻、録音時間35時間、340ドルです。
http://multilingualbooks.com/lao.html
あと、東京外大に2005年にラオス語学科ができてたんですね。
知りませんでした。
世界の大学でも珍しいらしいです。
東京外大のラオス語学科でもオンラインの学習サイトがありました。
似たようなサイト見つけましたが、
ここのは地域別になってないので、ここではないようです。
もう少し探します。
でも、ここのも相当なものです。
483ページ、テープ40巻、録音時間35時間、340ドルです。
http://multilingualbooks.com/lao.html
あと、東京外大に2005年にラオス語学科ができてたんですね。
知りませんでした。
世界の大学でも珍しいらしいです。
東京外大のラオス語学科でもオンラインの学習サイトがありました。
おかあつ 2010年08月22日 13:33
ナムさん 情報ありがとうございます!
>http://multilingualbooks.com/lao.html
今外なので(ってパスワードを知ってるあるホテルのWIFIをそばのベンチに座って勝手に使ってるので本当に野外なのですが)あとできちんとネット屋に行ってチェックしてみます。
> あと、東京外大に2005年にラオス語学科ができてたんですね。
> 知りませんでした。
> 世界の大学でも珍しいらしいです。
ひょっとするとエクスプレスラオス語の著者・鈴木玲子先生が担当している学科かも知れません。 僕、鈴木玲子先生に関してあまり感心出来ないものを感じているのですが、もし鈴木玲子先生だとしたら、あまり期待出来ないと思います。
(僕、はっきり断言出来ますが、僕は鈴木先生よりラオス語詳しいと思います。鈴木先生は明らかにタイ語あがりの先生で、ラオス語に関してかなり勘違いしている事があるのを見ています。 あれくらいなら僕が教えた方がマシです。)
>http://multilingualbooks.com/lao.html
今外なので(ってパスワードを知ってるあるホテルのWIFIをそばのベンチに座って勝手に使ってるので本当に野外なのですが)あとできちんとネット屋に行ってチェックしてみます。
> あと、東京外大に2005年にラオス語学科ができてたんですね。
> 知りませんでした。
> 世界の大学でも珍しいらしいです。
ひょっとするとエクスプレスラオス語の著者・鈴木玲子先生が担当している学科かも知れません。 僕、鈴木玲子先生に関してあまり感心出来ないものを感じているのですが、もし鈴木玲子先生だとしたら、あまり期待出来ないと思います。
(僕、はっきり断言出来ますが、僕は鈴木先生よりラオス語詳しいと思います。鈴木先生は明らかにタイ語あがりの先生で、ラオス語に関してかなり勘違いしている事があるのを見ています。 あれくらいなら僕が教えた方がマシです。)
ナム 2010年08月22日 13:44
えー!
そんなぁ。。。
昨日エクスプレスラオス語買っちゃいましたよぉぉ。
タイ語から見たラオス語みたいなんですか?
そんなぁ。。。
昨日エクスプレスラオス語買っちゃいましたよぉぉ。
タイ語から見たラオス語みたいなんですか?
おかあつ 2010年08月23日 03:40
>昨日エクスプレスラオス語買っちゃいましたよぉぉ。
買って損っていう事は少なくともないと思います。(僕も2~3冊持ってます。)
あの本で気をつけなければいけないのは、声調番号の付け方がまったく独自の物を使っている事です。 ラオスで一般的に入手できる教科書(や恐らくその他の英語教材)とまったく一致しないので、もう一度勉強し直しになってしまうことです。
僕はエクスプレスラオス語の声調番号の付け方を「レイコ記法」と呼んでいて、レイコ記法と二ラット記法の一致表を作りました。 その表を見ると混乱してアタマがクラクラしてきます。 あとで、この日記にその対応表を追加しておきます。
僕がニラット記法と呼んでいるのは、ラオス国立大学のニラット教授が考えた方法の事で、世界的に一般利用されている6声調に短母音7を加えた記法です。 この記法は、ラオス語のほとんどの声調を含んでいて各種方言にも対応出来る一番的確な分類法だと思います。
また、僕が、レイコ記法のまずいところのひとつではないか、と思っていることのひとつは「平声」という考え方がないところです。 タイ語の第0声調と ラオス語の第二声調は、 音の音の高さ自体は同じなのですが、「平声」扱いかそうでないかの違いがあるような気がするのです。
僕も自信はないのですが、タイ語の平声は、前後につく単語の声調の影響を受ける様な気がします。 このことに触れている本は一冊も無く、僕が勝手に考えていることなので、はっきりはしません。
レイコ記法は、タイ語の声調順に基づいて順番を決定しており、かつ、ラオス語の声調の音の高さから考えて、ラオス語の第二声調をタイ語の第0声調に割り当てているのです。 この傾向は小此木國光の本にもあります。
しかしタイ語は平声だけは特別扱いで、前後の声調の影響を受けて高さが変化します。 恐らくラオス語もそういう変化が発生している筈だと僕は考えています。
タイ語の平声は音の高さが、中音なのですが、ラオス語の平声は低音なのです。 これが前後の声調によって変化するような気がします。
また、タイ文字もラオ文字も 声調記号が無ければ基本的に声調は無し(平声)という暗黙の了解があります。 その考え方に馴染んでいる僕には、マイエークがつくと第一声調(平声)になるというのは、許しがたい違和感があり、まったく賛同できません。
バッテリーが切れた... また今度きちんと書きます。
買って損っていう事は少なくともないと思います。(僕も2~3冊持ってます。)
あの本で気をつけなければいけないのは、声調番号の付け方がまったく独自の物を使っている事です。 ラオスで一般的に入手できる教科書(や恐らくその他の英語教材)とまったく一致しないので、もう一度勉強し直しになってしまうことです。
僕はエクスプレスラオス語の声調番号の付け方を「レイコ記法」と呼んでいて、レイコ記法と二ラット記法の一致表を作りました。 その表を見ると混乱してアタマがクラクラしてきます。 あとで、この日記にその対応表を追加しておきます。
僕がニラット記法と呼んでいるのは、ラオス国立大学のニラット教授が考えた方法の事で、世界的に一般利用されている6声調に短母音7を加えた記法です。 この記法は、ラオス語のほとんどの声調を含んでいて各種方言にも対応出来る一番的確な分類法だと思います。
また、僕が、レイコ記法のまずいところのひとつではないか、と思っていることのひとつは「平声」という考え方がないところです。 タイ語の第0声調と ラオス語の第二声調は、 音の音の高さ自体は同じなのですが、「平声」扱いかそうでないかの違いがあるような気がするのです。
僕も自信はないのですが、タイ語の平声は、前後につく単語の声調の影響を受ける様な気がします。 このことに触れている本は一冊も無く、僕が勝手に考えていることなので、はっきりはしません。
レイコ記法は、タイ語の声調順に基づいて順番を決定しており、かつ、ラオス語の声調の音の高さから考えて、ラオス語の第二声調をタイ語の第0声調に割り当てているのです。 この傾向は小此木國光の本にもあります。
しかしタイ語は平声だけは特別扱いで、前後の声調の影響を受けて高さが変化します。 恐らくラオス語もそういう変化が発生している筈だと僕は考えています。
タイ語の平声は音の高さが、中音なのですが、ラオス語の平声は低音なのです。 これが前後の声調によって変化するような気がします。
また、タイ文字もラオ文字も 声調記号が無ければ基本的に声調は無し(平声)という暗黙の了解があります。 その考え方に馴染んでいる僕には、マイエークがつくと第一声調(平声)になるというのは、許しがたい違和感があり、まったく賛同できません。
バッテリーが切れた... また今度きちんと書きます。
おかあつ 2010年08月23日 03:41
表を追加しておきました。 まずいコンピューターが落ちる...。
ナム 2010年08月24日 12:51
なるほどタイ語が基準の発想でつくられた独自の声調表記とかが問題なのですね。