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2010年6月1日火曜日

やりたいことが見つからない人へ (mixi05-u459989-201006011429)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
やりたいことが見つからない人へ
2010年06月01日14:29
やりたいことを見つける方法

1.子供の頃、何が好きだったか思い出す。

ジョーパスというギタリストが言っていた言葉。

  「みんな12歳の時に演奏していたスタイルに戻る」

みんな誰もがかつて子供だった。 だけどみな大人になり、生活のことを考えるようになる。 いい生活がしたくなり、恋人が欲しくなり、お金が欲しくなる。 だから色々と都合が出てきて、無意識の内に本当にやりたかった事に色々な修正を入れるようになる。

ギタリストも同じではないか。 誰にでも最初にギターを弾こうと思うきっかけになる程の素晴らしい音楽がある。 だけど、ギタリストを目指すと、どういうわけかそれはあまり売れないと言うことがわかってくる。 仕事としてギターを弾くためにはどうしても他の音楽もやらないといけない。

きっかけはどうであれ、音楽の幅を広げるという事は悪いことではない。 そうやって自分の世界から外に踏み出して、自分の好きな物以外の物を取り込み始めるということは、自分の世界に多様性を与える。 そうやって何十年も色々試行錯誤する中で、最初に好きだった音楽よりもずっとたくさんの音楽の良さを知るようになる。

最終的にみな自分で自分の音楽をつくるようになる。 すると気がつく。 自分の中で、絶対に他人にはなれない何かの存在があることに気がつく。 素晴らしいと思うことなのに、自分がやるとどこか白々しくさせる何かの存在がある。

ギタリストは、色々試行錯誤する中で、気がつくと、いつの間にか12歳のころに演奏していたスタイルに戻ることに気がつく... という事なのかも知れない。

何も考えずに直感だけでいいと思った物が一番いいはずだ。 だけど、どうしてか、大人になると色々な事情でそう思えなくなってくる。 子供の頃はそういうバイアスは一切無しにストレートに何かを好きだった筈なのだ。

だから子供のころに何が好きだったのか思い出すことにより、自分が忘れていた自分が本当は一番好きだったものが何なのか思い出すことが出来る。



2.寝てる時に見た夢を思い出す。

寝ている時に見た夢には、何にもバイアスがない。 だが、人は目が覚めるとその時に見ていた夢は思い出せなくなってしまう。

起きてからすぐに活動を開始せずに、しばらく時間をかけてその夜に見た夢を思い出すようにするといい。 自分が本当はどういう事を考えているのか、知るための手掛かりを得ることが出来る。

夢は不思議だ。 自分がとても思いつかないような奇妙な形の物を見たり、夢の中だけで訪れる不思議な土地があったり、しかも、その土地の地形を明確に覚えていたり、自分が知らない音楽が聞こえたり、聞いたこともないような奇妙な音が聞こえたり、自分が知らない話を知ったりする。

人がどういう夢を見るのかは、人によって驚くほど違う。 その違いこそが、その人の能力・才能と大きく関連している。


3. 何もしない

ジャズピアニストの 南 博さん が教えてくれた言葉:

─── 何もしていないから、何か思いついた時に弾けるわけで、何か思いついても、既にその時違うことを弾いていたら、それを弾けないでしょう?


皆忙しい。 皆時間が無い。 時間があっても、何もすることがないと不安になってしまって、もっと予定を入れてしまったりして。 自分を忙しくして、無理やりに自分を納得させたりする。

多分、これはジャズと同じで、良くないのだと思う。 ジャズの即興演奏とは恐ろしい事だ。 大勢の人を前にして、譜面の無い音楽を演奏する。 何か面白いことをやらないと...という強いプレッシャー。 演奏者に取って音符の無い空間は恐怖でしかありえない。 演奏者は、恐怖心から、ひたすら音の空間を音符で埋め尽くすようになってしまいがちだ。

日常生活もジャズと同じなのかも知れない。 予定をびっしり入れた空間の無い生活。 その様な状況では、何かを思いつくという事自体が不可能になってしまう。 開いている空間があるからこそ、何かを思いついてそれを実践する事が出来る。


4. 日本語を話すのを一切止める

つまり、自分が発する言葉を全て外国語に変更する。
これは、多分、日本人に取っては、極めて特殊な効果を持った経験なのだと思う。


(続く)
コメント一覧
うう   2010年06月02日 17:17
やりたいことがない生活って、
あたしにとっては地獄だ…。
実際そういう時期があって
今思い出してもとても苦しかったのを思い出します。

>1.子供の頃、何が好きだったか思い出す。
わかる、わかる。
あたしの場合は子供っていうより、
20歳前後のころにやてったことだけど。

何かを「やりたい!」って気持ちは、
湧いてきた時にその気持ちを無視すると、
だんだんと湧いてこなくなりますよね。
「時間がない」「お金がない」「役に立たない」
やらない理由は山ほどあると思うけど。

だからあたしは「思いつきでGO!」と
周りから呆れられても、
けっこう実行に移します。
この歳になってみて、
やった時には、
それがバラバラで統一性がないように見えて、
実は「あたしがやりたいと思った」という
共通項でくくられるので、
後からつながって来て、
予想外に「使える」結果となったりしてます。

そんなに気が乗らないことでも、
できちゃうというのも能力の1つだと思うけど、
それができないあたしは、
せめて「やりたいこと」には真剣に取り組もうと思ってます。
そういうことは自然と真剣になっちゃうし、
真剣なほうがよりおもしろかったりもするのですが。

 
出展 2010年06月01日14:29 『やりたいことが見つからない人へ』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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