JICAとアメリカ
2010年04月25日17:31
JICAとアメリカ
ラオス・ナムトゥン2ダム>環境社会配慮の要件を満たさないまま運転開始
http://mekongwatch.org/resource/news/20100322_01.html
僕はラオスで直接色々なものをみているので、強く思うのだけど、日本の ODAとか NPOとかがやっている事って、実は「ものすごく遠回し」にラオスの経済封鎖をしているのではないか。 見るたびそういう印象を強くする。 極めて強い違和感がある。
上のニュースみて、ことさらにその印象を強くした。 もちろん、ODA に携わっている人は飽くまでも善意でやっているんと思う。 だけど、ラオスの「あたりまえ」と先進国の「あたりまえ」の隙間に入り込んで、結果的にラオスを経済封鎖している様にしか見えない。
> (引用)現在までのODAは、結果的に、日本の高度経済成長モデルを東アジア地域に輸出した。現在、その成長モデルを、中国、タイ、ベトナム等が、さらに他の国々に輸出している状況。
これは、論理的にいっこいっこ矛盾点を潰していくのもアホらしいくらい、ものすごく認識が現実から乖離してる。 あまりにも楽観的過ぎる。 これをたたき台に政治家からお金を引き出すのかもしれないけど、信じる人居るんだろうか。
で、こういう巨大な建前の背後にはいつもアメリカが見え隠れする。
=======================================
日本のラオス援助について僕は、共産国の発展を防ぎたいアメリカが、日本を動かすことによってラオスを援助漬けにすることで、ラオスが経済的に発展しないようにしているんじゃないか、って疑っている。 だからこそ、発展を阻害するために 日本の ODA (JICA)の 善意に満ちていて協力的な(そして、実は他国の文化に対する深い造詣をあまり持ってない)人たちに対して資金的に協力してきたんじゃないだろうか。
日本の援助は現地の経済発展をまったく助けてない。 日本がラオスに投資したお金はブーメラン的に必ずラオスから日本に戻ってくるようになっている。 日本が発注した仕事は必ず日本の土建屋が受注する。 現地の人にはまったく富が配分されないようになってる。 物だけがラオスに残る。 こうやってラオスが外貨を増やさないように絶妙にコントロールされている。
これでは餌を与えるだけで狩りの仕方を教えないような物だ。「頼めば何でもやってくれる」的で、赤ちゃんの口に物を運んであげるだけの様な援助では、「何でも頼めばやってくれる」と思わせてしまう。 自分たちだけでは何も出来ないと考えるようになり、 自立心を損なう。 本来、現地に株式会社を作ってそこに投資し、同時に最新の技術を伝えることで、自分たちの力で作らせ、会社が発展するとともに、外部から新しい仕事を受注させる...っていう風にしなければ、本当の意味で援助とはいえない。 だが、あえてそういう方法を避けている。
これでは、やる気を失わせて経済的な発展を阻害するためにやっているとしか思えない。 しかし、これは、JICA の人がバカだからじゃなくて、多分、意図した事なんだろう。(わざとじゃなかったら本当にバカだ。)
近年、中国がラオスに投資を始めた。 これまでアジア最貧と呼ばれ何十年も日本の援助を受けながらまったく浮かび上がらなかったラオスが、中国から投資を受け入れた途端、火を吹いたように急激な発展を遂げた。 道は出来る、物は増える、建物は立つ、人は増えると、大変な変わり様だ。 それもたった一年以内の話だ。 これを見るだけでも、一体日本が今までラオスで何をしてきたのか、わかる。 援助じゃなく阻害なのだ。
で、僕は JICAが 実は 隠れたアメリカの国策実行部隊なんじゃないか、って疑ってる。
◇
だけど、近年、アメリカは最近、アジアに対する影響力を弱めようとしているみたいだ。 例えば、アメリカは日本の沖縄基地などに前向きに検討しつつ何だかんだいちゃもんをつけている。 でも、恐らくだけど、内心はもう撤退する気で固まっていて、茶番に茶番を重ねることで、破綻させて、最後に「じゃぁ撤退する以外ないや、しょうがないなぁ」という結論を出させようとしているのが、ミエミエだ。 例えば、このアメリカの公式ドキュメントの中に沖縄から国外に基地を移転するということがはっきり書かれている。
JOINT GUAM PROGRAM OFFICE
Environmental Impact Statement / Overseas Environmental Impact Statement
http://www.guambuildupeis.us/documents
Guam Integrated Military Development Plan
http://www.docstoc.com/docs/5646080/Guam-Integrated-Military-Development-Plan
上の事は例によって田中ニュースで知った。詳しくはこちら。
http://tanakanews.com/091210okinawa.htm
何でも、フィリピンでは国の決議によりアメリカ軍が国外に撤退したのだそうだ。 こういうところからも、アメリカがアジアから影響力を引き上げているのが見て取れる。
◇
で、こういう事があるので、ひょっとしたら、JICAとか ODAも それにあわせていちゃもんをつけられて、縮小しろとか廃止しろとかいうような話が出てくるんじゃないかなぁ...と思っていたら、やっぱり案の定縮小するっていうニュースが出てきた。 しかも、何だか JICA は真っ先にやり玉に上がっているみたいだ。
http://www.google.com/webhp?hl=en#hl=en&source=hp&q=%E9%B3%A9%E5%B1%B1%E6%94%BF%E6%A8%A9+%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E4%BB%95%E5%88%86%E3%81%91+JICA
メコンウォッチにもあった。
ODAの抜本見直し>「外部に開かれた議論の場」要請へ
http://mekongwatch.org/resource/news/20100216_01.html
【連名のお願い】ODA 見直しに関する提言
経済成長至上主義の見直し「質」の確保に向けた選択と集中を
http://mekongwatch.org/resource/documents/rq_20100416_01.html
これが、はっきり尻尾をつかめないのだけど、日本の ODA とか NPO とかって、実はアメリカ国策の実働部隊なんじゃないかなぁ、と僕が疑っている理由だ。
◇
今テレビや新聞では 鳩山政権叩きが、花盛りだけど、程々にしないと、あっというまに世界から取り残されると思う。 日本がこうやってプロパガンダ漬けになって、みんなが本当のことを知らないということ=自分の友や親・親戚までもがそれを信じているということは、何とも悲しいことだと感じる。
ラオス・ナムトゥン2ダム>環境社会配慮の要件を満たさないまま運転開始
http://mekongwatch.org/resource/news/20100322_01.html
僕はラオスで直接色々なものをみているので、強く思うのだけど、日本の ODAとか NPOとかがやっている事って、実は「ものすごく遠回し」にラオスの経済封鎖をしているのではないか。 見るたびそういう印象を強くする。 極めて強い違和感がある。
上のニュースみて、ことさらにその印象を強くした。 もちろん、ODA に携わっている人は飽くまでも善意でやっているんと思う。 だけど、ラオスの「あたりまえ」と先進国の「あたりまえ」の隙間に入り込んで、結果的にラオスを経済封鎖している様にしか見えない。
> (引用)現在までのODAは、結果的に、日本の高度経済成長モデルを東アジア地域に輸出した。現在、その成長モデルを、中国、タイ、ベトナム等が、さらに他の国々に輸出している状況。
これは、論理的にいっこいっこ矛盾点を潰していくのもアホらしいくらい、ものすごく認識が現実から乖離してる。 あまりにも楽観的過ぎる。 これをたたき台に政治家からお金を引き出すのかもしれないけど、信じる人居るんだろうか。
で、こういう巨大な建前の背後にはいつもアメリカが見え隠れする。
=======================================
日本のラオス援助について僕は、共産国の発展を防ぎたいアメリカが、日本を動かすことによってラオスを援助漬けにすることで、ラオスが経済的に発展しないようにしているんじゃないか、って疑っている。 だからこそ、発展を阻害するために 日本の ODA (JICA)の 善意に満ちていて協力的な(そして、実は他国の文化に対する深い造詣をあまり持ってない)人たちに対して資金的に協力してきたんじゃないだろうか。
日本の援助は現地の経済発展をまったく助けてない。 日本がラオスに投資したお金はブーメラン的に必ずラオスから日本に戻ってくるようになっている。 日本が発注した仕事は必ず日本の土建屋が受注する。 現地の人にはまったく富が配分されないようになってる。 物だけがラオスに残る。 こうやってラオスが外貨を増やさないように絶妙にコントロールされている。
これでは餌を与えるだけで狩りの仕方を教えないような物だ。「頼めば何でもやってくれる」的で、赤ちゃんの口に物を運んであげるだけの様な援助では、「何でも頼めばやってくれる」と思わせてしまう。 自分たちだけでは何も出来ないと考えるようになり、 自立心を損なう。 本来、現地に株式会社を作ってそこに投資し、同時に最新の技術を伝えることで、自分たちの力で作らせ、会社が発展するとともに、外部から新しい仕事を受注させる...っていう風にしなければ、本当の意味で援助とはいえない。 だが、あえてそういう方法を避けている。
これでは、やる気を失わせて経済的な発展を阻害するためにやっているとしか思えない。 しかし、これは、JICA の人がバカだからじゃなくて、多分、意図した事なんだろう。(わざとじゃなかったら本当にバカだ。)
近年、中国がラオスに投資を始めた。 これまでアジア最貧と呼ばれ何十年も日本の援助を受けながらまったく浮かび上がらなかったラオスが、中国から投資を受け入れた途端、火を吹いたように急激な発展を遂げた。 道は出来る、物は増える、建物は立つ、人は増えると、大変な変わり様だ。 それもたった一年以内の話だ。 これを見るだけでも、一体日本が今までラオスで何をしてきたのか、わかる。 援助じゃなく阻害なのだ。
で、僕は JICAが 実は 隠れたアメリカの国策実行部隊なんじゃないか、って疑ってる。
◇
だけど、近年、アメリカは最近、アジアに対する影響力を弱めようとしているみたいだ。 例えば、アメリカは日本の沖縄基地などに前向きに検討しつつ何だかんだいちゃもんをつけている。 でも、恐らくだけど、内心はもう撤退する気で固まっていて、茶番に茶番を重ねることで、破綻させて、最後に「じゃぁ撤退する以外ないや、しょうがないなぁ」という結論を出させようとしているのが、ミエミエだ。 例えば、このアメリカの公式ドキュメントの中に沖縄から国外に基地を移転するということがはっきり書かれている。
JOINT GUAM PROGRAM OFFICE
Environmental Impact Statement / Overseas Environmental Impact Statement
http://www.guambuildupeis.us/documents
Guam Integrated Military Development Plan
http://www.docstoc.com/docs/5646080/Guam-Integrated-Military-Development-Plan
上の事は例によって田中ニュースで知った。詳しくはこちら。
http://tanakanews.com/091210okinawa.htm
何でも、フィリピンでは国の決議によりアメリカ軍が国外に撤退したのだそうだ。 こういうところからも、アメリカがアジアから影響力を引き上げているのが見て取れる。
◇
で、こういう事があるので、ひょっとしたら、JICAとか ODAも それにあわせていちゃもんをつけられて、縮小しろとか廃止しろとかいうような話が出てくるんじゃないかなぁ...と思っていたら、やっぱり案の定縮小するっていうニュースが出てきた。 しかも、何だか JICA は真っ先にやり玉に上がっているみたいだ。
http://www.google.com/webhp?hl=en#hl=en&source=hp&q=%E9%B3%A9%E5%B1%B1%E6%94%BF%E6%A8%A9+%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E4%BB%95%E5%88%86%E3%81%91+JICA
メコンウォッチにもあった。
ODAの抜本見直し>「外部に開かれた議論の場」要請へ
http://mekongwatch.org/resource/news/20100216_01.html
【連名のお願い】ODA 見直しに関する提言
経済成長至上主義の見直し「質」の確保に向けた選択と集中を
http://mekongwatch.org/resource/documents/rq_20100416_01.html
これが、はっきり尻尾をつかめないのだけど、日本の ODA とか NPO とかって、実はアメリカ国策の実働部隊なんじゃないかなぁ、と僕が疑っている理由だ。
◇
今テレビや新聞では 鳩山政権叩きが、花盛りだけど、程々にしないと、あっというまに世界から取り残されると思う。 日本がこうやってプロパガンダ漬けになって、みんなが本当のことを知らないということ=自分の友や親・親戚までもがそれを信じているということは、何とも悲しいことだと感じる。
コメント一覧
カオソーイ 2010年04月25日 18:03
アジア地域で影響力のある、アメリカのNGOやNPOの仕組みの中心を作った人たちって、ハーバードのアジア研究者たちで、例えばアジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞(基金出資者はロックフェラー財団で、共産ゲリラ殲滅に功績のあった国防長官のマグサイサイはアメリカの支援で大統領になった)も、それまで共産ゲリラが掘った井戸を、ゲリラ掃討部隊が埋めるようなやり方をしていたのを改めて、その井戸に屋根をつけるようなやり方にして、社会貢献しましたという、軍事的な戦略と表裏一体の地域研究だったりしますね。
ちなみに、ベトナム戦争の際、アメリカは、農民は貧困のために反米勢力を支援するから、これを解決するには米の収穫を上げればいいと考え、マニラのIRRI(国際稲研究所)で合成肥料を前提とした多収穫米(IRRI米)を開発させてアジア諸国に広めています。
ちなみに、ベトナム戦争の際、アメリカは、農民は貧困のために反米勢力を支援するから、これを解決するには米の収穫を上げればいいと考え、マニラのIRRI(国際稲研究所)で合成肥料を前提とした多収穫米(IRRI米)を開発させてアジア諸国に広めています。