(ニュース)書きすぎ
2009年07月12日15:10
この記事は明らかに誇張しすぎだと思う。 Windowsは総合的なOSだが、ChromeはX(ウィンドウシステム)ものってない単なる簡易版Linuxだ。 Chromeはネット常時接続がないと利用できないOSで、Googleが提供しているネットサービスを重点的に利用する事が前提となってる。 よって Office などのオフライン用ソフトは一切利用できない。
僕の予想では、作業全体が回線速度に影響を受けやすく遅くなりがちで使いにくくなるだろうと思う。 ただし、ちょっとだけ出先でメールチェックをしたいとかいった、「携帯+α」的な利用法をする分にはとても便利だろう。
この記事は明らかに誇張が入ってる。 しかし、これは別に不思議なことではない。 というのも海外ではこういう風にニュースを利用した広報が盛んだからだ。 知り合いに記者がいればその人に頼んで記事を書いてもらったりすることは割と一般的らしい。 だからニュースにかかれた事を飛びつくように信じたりはしない。 日本ではニュースを使った広報があまり一般的ではないので、こういう風にかかれると真に受ける人は多い。 だけど、ちょっと待ってほしい。 一歩引いて、あまり真に受けないほうがいいと思う。
今起きていることは以前いちど起こったことがある。 おそらく今後の成り行きも同じようになるだろう。
今から20年位前も、ネットブックが流行するのと同じような現象が起こった。 コンピューターのコストダウンを目指して、ネットワークに接続するだけのためのコンピューターを大量に用意して、ホストと呼ばれる巨大なコンピューターに接続して作業するシステムが流行ったのだ。 このような接続専用のコンピューターは端末機と呼ばれた。
端末機は便利だが案外とデメリットが多かった。 ネットワーク障害が起これば一切の作業は出来なかったし、ホストが混雑すれば作業はままならない。 ホストがダウンすれば全員の作業はストップする。 これは実は今のウェブアプリと同じだ。
その後、パーソナルコンピューター(PC)と呼ばれる格安で高性能なコンピューターが発売されるようになり、オフラインでの作業が可能な便利さによって普及が進み、端末機は廃れた。
この端末機の興隆と同じ事が数年以内にWEBの世界にも起こるだろう。
◇
また数年前からAJAXといわれてJavaScriptを駆使したウェブアプリが流行しているが、これも以前一度似たようなムーブメントが起こっている。
当時の端末機の高性能化に伴い、ホストに負担をかけないように端末側でより多くの作業を行うようにシステムを構築する事で、システム全体のパフォーマンスを改善しようとする動きが盛んになった。(クライアントサーバー化と呼ばれる。)
AJAXも同じ考え方に基づいている。 AJAXの考え方はクライアントサーバー化と同じで、端末側のCPUをよりたくさん使うことで、システム全体のスループットを上げようという考え方が元になっている。 (ちなみにFlashも同じ考え方を引き継いでいる。)
だから Chrome(というかネットブック) は 案外と要求されるCPU性能が高くなるのではないだろうか。 現に Facebookなどは 今の時点ですらクライアント負荷が相当高いけど、これが Chrome のような簡易OSできちんと動くかといえば疑問がある。
◇
いずれにしても Chromeのこのアーキテクチャは明らかにGoogleが顧客の囲い込みをするのに有利だからこそ採用されたものだといえる。 決して革新的だから選択された方法ではない。 みんなが思っているほど革新的なOSではない。 アイデア自体ももう何十年も前からある物だ。
と同時にWindowsとは完全に住み分けられたOSでもあって、Windowsに全面的に取って代わられれることは絶対にない。
======================================
焦点:グーグルのOS参入、PCの低価格化が加速へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=895771&media_id=52
[サンフランシスコ 8日 ロイター] 米グーグルが発表したパソコン用の基本ソフト(OS)開発方針は、「ウインドウズ」を抱える米マイクロソフトに正面から挑戦状を突きつける格好となった。ネットブック・パソコンの登場によって下押し圧力の高まるパソコン価格だが、グーグルのOS市場参入でさらに下落する可能性がある。
グーグルは2010年下期に「グーグル・クローム・オペレーティング・システム(クロームOS)」をリリースし、当初はネットブックに搭載する予定。アナリストらは、同OSが低額もしくは無償で提供されるとみているが、そうなればマイクロソフトは価格競争に引きずり込まれる公算が高い。
パソコン向けOS市場は現在、世界全体でシェア約90%を抑えるウィンドウズの独壇場だが、アナリストらは、今年10月に「ウィンドウズ7」を発売するマイクロソフトにとって、グーグルの挑戦は軽視できないとみている。
ベンチマークのアナリスト、ブレント・ウィリアムズ氏は「マイクロソフトの戦略は、価格面での競争になる可能性が高い。影響力があってブランドも認知されている競争相手が登場する。グーグルだ」と述べた。
グーグルは、オープンソース型OS「リナックス」をベースにする「クロームOS」について、すべてのパソコンで使えるように設計するが、当初はネットブックをターゲットにするとしている。
ネットブックは、インターネットやいくつかの基本的なアプリケーションに使用を特化した低価格なパソコン。グーグルにとって、パソコン市場で唯一成長しているネットブックをターゲットにするのは理にかなっている。
通常300─400ドルで販売されるネットブックだが、新たな機種が相次いで市場に投入されているほか、電話会社が携帯電話端末と同様にネットブックでも販売奨励金制度を取り入れていることもあり、価格は下落傾向にある。
カウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショー・ウー氏は、パソコンを構成するほぼすべての部品は価格が下落しているが、OSだけがそれを免れてきたと指摘。マイクロソフトには今後プレッシャーがかかると予想している。
マイクロソフトはパソコンメーカーに対するウィンドウズの提供価格を明らかにしていないが、ネットブックの多くに採用されている「XP」が20─40ドル、「ビスタ」は少なくとも150ドルとみられている。
ウー氏は、OSの価格競争は最終的に「PCベンダーの採算性を改善させることになる」と指摘。その上で「それを彼らが消費者にどれだけ還元するかが問題になってくる」としている。
<塗り替えられる業界地図>
2009年は2000万─3000万台のネットブックが出荷されると予想されており、PC業界の既存の「地図」は今後も塗り替えられていくとみられる。
米ヒューレット・パッカード(HP)や米デルといった世界的な大手PCメーカーが相次いで新型ネットブックを市場投入しているが、アナリストの間では、台湾の部品メーカーのみならず、米AT&Tなどの大手通信キャリアからも、米インテルの「×86」系プロセッサーや英ARMのプロセッサーを搭載したネットブックが出される可能性が指摘される。
グーグルのクロームOSは、どちらのプロセッサーを搭載したパソコンでも稼動するよう設計されるという。
コリンズ・スチュワートのアナリスト、アショク・クマール氏は、クロームOSがマイクロソフトにとってすぐに脅威になるとの意見には懐疑的な見方を示した上で、「マイクロソフトはどんな挑戦にも価格面の柔軟性で受けて立つだろう」と述べた。
さらに「時間とともにリナックスは勢いを増すだろうし、ネットブックのチャンスに飛びつく通信キャリアも増えるだろう。グーグルはプラットフォームの差別化方法を彼らに提供するかもしれない。しかし、これはマラソンの最初の段階に過ぎない」と語っている。
また、ガートナーのアナリスト、マイケル・シルバー氏は、グーグルのOS参入はマイクロソフトには確かに多少のリスクとなるが、それが直ちにウィンドウズの値下げに結びつくとは考えていないと語る。「マイクロソフトはそれが脅威と見れば対応してくるだろう。しかし、ネットブックはこれまでウィンドウズXP搭載で出荷されており、リナックスと比べると価格は高いにもかかわらず非常に健闘している」のがその理由だという。
僕の予想では、作業全体が回線速度に影響を受けやすく遅くなりがちで使いにくくなるだろうと思う。 ただし、ちょっとだけ出先でメールチェックをしたいとかいった、「携帯+α」的な利用法をする分にはとても便利だろう。
この記事は明らかに誇張が入ってる。 しかし、これは別に不思議なことではない。 というのも海外ではこういう風にニュースを利用した広報が盛んだからだ。 知り合いに記者がいればその人に頼んで記事を書いてもらったりすることは割と一般的らしい。 だからニュースにかかれた事を飛びつくように信じたりはしない。 日本ではニュースを使った広報があまり一般的ではないので、こういう風にかかれると真に受ける人は多い。 だけど、ちょっと待ってほしい。 一歩引いて、あまり真に受けないほうがいいと思う。
今起きていることは以前いちど起こったことがある。 おそらく今後の成り行きも同じようになるだろう。
今から20年位前も、ネットブックが流行するのと同じような現象が起こった。 コンピューターのコストダウンを目指して、ネットワークに接続するだけのためのコンピューターを大量に用意して、ホストと呼ばれる巨大なコンピューターに接続して作業するシステムが流行ったのだ。 このような接続専用のコンピューターは端末機と呼ばれた。
端末機は便利だが案外とデメリットが多かった。 ネットワーク障害が起これば一切の作業は出来なかったし、ホストが混雑すれば作業はままならない。 ホストがダウンすれば全員の作業はストップする。 これは実は今のウェブアプリと同じだ。
その後、パーソナルコンピューター(PC)と呼ばれる格安で高性能なコンピューターが発売されるようになり、オフラインでの作業が可能な便利さによって普及が進み、端末機は廃れた。
この端末機の興隆と同じ事が数年以内にWEBの世界にも起こるだろう。
◇
また数年前からAJAXといわれてJavaScriptを駆使したウェブアプリが流行しているが、これも以前一度似たようなムーブメントが起こっている。
当時の端末機の高性能化に伴い、ホストに負担をかけないように端末側でより多くの作業を行うようにシステムを構築する事で、システム全体のパフォーマンスを改善しようとする動きが盛んになった。(クライアントサーバー化と呼ばれる。)
AJAXも同じ考え方に基づいている。 AJAXの考え方はクライアントサーバー化と同じで、端末側のCPUをよりたくさん使うことで、システム全体のスループットを上げようという考え方が元になっている。 (ちなみにFlashも同じ考え方を引き継いでいる。)
だから Chrome(というかネットブック) は 案外と要求されるCPU性能が高くなるのではないだろうか。 現に Facebookなどは 今の時点ですらクライアント負荷が相当高いけど、これが Chrome のような簡易OSできちんと動くかといえば疑問がある。
◇
いずれにしても Chromeのこのアーキテクチャは明らかにGoogleが顧客の囲い込みをするのに有利だからこそ採用されたものだといえる。 決して革新的だから選択された方法ではない。 みんなが思っているほど革新的なOSではない。 アイデア自体ももう何十年も前からある物だ。
と同時にWindowsとは完全に住み分けられたOSでもあって、Windowsに全面的に取って代わられれることは絶対にない。
======================================
焦点:グーグルのOS参入、PCの低価格化が加速へ
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=895771&media_id=52
[サンフランシスコ 8日 ロイター] 米グーグル
グーグルは2010年下期に「グーグル・クローム・オペレーティング・システム(クロームOS)」をリリースし、当初はネットブックに搭載する予定。アナリストらは、同OSが低額もしくは無償で提供されるとみているが、そうなればマイクロソフトは価格競争に引きずり込まれる公算が高い。
パソコン向けOS市場は現在、世界全体でシェア約90%を抑えるウィンドウズの独壇場だが、アナリストらは、今年10月に「ウィンドウズ7」を発売するマイクロソフトにとって、グーグルの挑戦は軽視できないとみている。
ベンチマークのアナリスト、ブレント・ウィリアムズ氏は「マイクロソフトの戦略は、価格面での競争になる可能性が高い。影響力があってブランドも認知されている競争相手が登場する。グーグルだ」と述べた。
グーグルは、オープンソース型OS「リナックス」をベースにする「クロームOS」について、すべてのパソコンで使えるように設計するが、当初はネットブックをターゲットにするとしている。
ネットブックは、インターネットやいくつかの基本的なアプリケーションに使用を特化した低価格なパソコン。グーグルにとって、パソコン市場で唯一成長しているネットブックをターゲットにするのは理にかなっている。
通常300─400ドルで販売されるネットブックだが、新たな機種が相次いで市場に投入されているほか、電話会社が携帯電話端末と同様にネットブックでも販売奨励金制度を取り入れていることもあり、価格は下落傾向にある。
カウフマン・ブラザーズのアナリスト、ショー・ウー氏は、パソコンを構成するほぼすべての部品は価格が下落しているが、OSだけがそれを免れてきたと指摘。マイクロソフトには今後プレッシャーがかかると予想している。
マイクロソフトはパソコンメーカーに対するウィンドウズの提供価格を明らかにしていないが、ネットブックの多くに採用されている「XP」が20─40ドル、「ビスタ」は少なくとも150ドルとみられている。
ウー氏は、OSの価格競争は最終的に「PCベンダーの採算性を改善させることになる」と指摘。その上で「それを彼らが消費者にどれだけ還元するかが問題になってくる」としている。
<塗り替えられる業界地図>
2009年は2000万─3000万台のネットブックが出荷されると予想されており、PC業界の既存の「地図」は今後も塗り替えられていくとみられる。
米ヒューレット・パッカード(HP)
グーグルのクロームOSは、どちらのプロセッサーを搭載したパソコンでも稼動するよう設計されるという。
コリンズ・スチュワートのアナリスト、アショク・クマール氏は、クロームOSがマイクロソフトにとってすぐに脅威になるとの意見には懐疑的な見方を示した上で、「マイクロソフトはどんな挑戦にも価格面の柔軟性で受けて立つだろう」と述べた。
さらに「時間とともにリナックスは勢いを増すだろうし、ネットブックのチャンスに飛びつく通信キャリアも増えるだろう。グーグルはプラットフォームの差別化方法を彼らに提供するかもしれない。しかし、これはマラソンの最初の段階に過ぎない」と語っている。
また、ガートナーのアナリスト、マイケル・シルバー氏は、グーグルのOS参入はマイクロソフトには確かに多少のリスクとなるが、それが直ちにウィンドウズの値下げに結びつくとは考えていないと語る。「マイクロソフトはそれが脅威と見れば対応してくるだろう。しかし、ネットブックはこれまでウィンドウズXP搭載で出荷されており、リナックスと比べると価格は高いにもかかわらず非常に健闘している」のがその理由だという。
コメント一覧
にゃお! 2009年07月12日 16:26
UbuntuレベルのOSが標準搭載されるのなら話は分かるけど
今まで培ってきたWinベースのデータやプログラム等の資産がそのまま活用できるわけじゃないので
そう簡単に業界地図は変わらないと思う
Winの持つオールインワン環境に慣れてしまったユーザーが
設計思想の全く違うLinuxを支持するかどうかは・・・時間がかかる問題だな
その上簡易版だとすれば、スマートフォン環境が関の山
ネットブックには機能不足を感じさせると思う
まぁ、業界は期待しすぎですね
Linuxって思ったより便利じゃないよwwwwwwwwwwww
今まで培ってきたWinベースのデータやプログラム等の資産がそのまま活用できるわけじゃないので
そう簡単に業界地図は変わらないと思う
Winの持つオールインワン環境に慣れてしまったユーザーが
設計思想の全く違うLinuxを支持するかどうかは・・・時間がかかる問題だな
その上簡易版だとすれば、スマートフォン環境が関の山
ネットブックには機能不足を感じさせると思う
まぁ、業界は期待しすぎですね
Linuxって思ったより便利じゃないよwwwwwwwwwwww
とらちゃ 2009年07月13日 14:21
ニュースから来ました
僕の予想では、実際はgoobuntuつまりubuntunにあたらしいX(ウィンドウシステム)を載せたものになると想像しています。
Google OSのコミュニティにGoogle 公式発表の和訳全文を載せておきました。一度覗いてみてくださいね。http://mixi.jp/view_community.pl?id=4409342
僕の予想では、実際はgoobuntuつまりubuntunにあたらしいX(ウィンドウシステム)を載せたものになると想像しています。
Google OSのコミュニティにGoogle 公式発表の和訳全文を載せておきました。一度覗いてみてくださいね。http://mixi.jp/view_community.pl?id=4409342