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2008年5月9日金曜日

わらじ銭 (mixi05-u459989-200805090055)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
わらじ銭
2008年05月09日00:55
昼間、帰ってきた。 改めてみてみる日本は、何も変わっていないような気もするし、ある意味若者の雰囲気が変わりつつあるような気もするし...。

久しぶりに家に帰って来て、久しぶりに部屋に帰って来た。
ふとみたら、机の上にガク村田がくれた手紙が置いてあった。
実は、ドイツに行く直前に、ガク村田と再会していたのだ。

ガク村田は普段島暮らしをしているので、あえないし、僕は僕で、孤独裡ひたすら仕事をしているのである意味、精神的島暮らしといえなくもない。 それでなかなかあえなかったのだけど、たまたまふと電話をしたら、ちょうどガク村田が3日間というような短い期間東京に来ているところで、久しぶりに再開した。

別れ際、ガク村田は僕に手紙をくれた。 僕は手紙が苦手だ。 「ちょっとまって、何が書いてあるの?」 「いいからいいから。帰って読んでよ。」 「えぇ!いま何が書いてあるのか言ってよ、怖いじゃん!」「いいからいいから。」

僕は手紙が苦手だ。 直接言ってくれればいいのに、手紙にわざわざしたためるなんて、よほど重大で危篤なことが書いてあるに違いない。 読むと何か重大な責任を負ってしまうようなそんな怖さがあって、いつも読めない。

そういう怖さもあり、旅の支度もあり、バタバタしているうちに、ドイツに出発してしまったので、結局僕はその手紙を読まないで出発してしまった。



こうして、ドイツで激動の体験をしてきたのちに、部屋に帰ってきた。
そうしたら、その手紙が机の上においてあった。



読んだら、ヨーロッパに旅立つ僕への励ましの言葉と、わらじ銭が入っていた。

ガク村田は僕が17歳の時からの激動の変遷を知っている数少ない友達の一人で、そういう僕を知り抜くガク村田が書く励ましの言葉は、正直とても嬉しかった。 こうやって励ましてくれる友達がいるということ自体が、とても嬉しかった。

読んだ瞬間、ドイツに行く前の自分と、こうしてドイツに行って帰ってきた自分の大きな違いをみつけた。 なんかそういう眺望のようなものを感じた。 こうして帰ってきたけど、僕はまた行かなければいけない。 お金も自信も正直ないけど、 がんばらないといけない。 そういう僕の背中をそっと押してくれた様な気がした。

それに、僕は今まで、友達にお金をあげることはあっても、友達からお金を貰った事は一度もなかった。 人にあげるのが大変なことを知っている分、それがとても嬉しかった。

ありがとう、ガク村田。

コメント一覧
ガクムラ   2008年05月10日 13:48
>よほど重大で危篤なことが書いてあるに違いない。

おか兄、「よほど重大で危篤なこと」ではなく、安心されたと思います(笑)。
また、アニキへの衝撃的な愛の告白も入っていなかったので、安心された(残念だったかな)と思います笑。

空港で搭乗する寸前までおか兄と話ができとても楽しかったです(保安ゲート直前まで話こんでいましたね)。

ドイツ見聞録もミクシィに入る度に拝見させていただきました。

おか兄と会うと、ITの話から、言語、音楽、芸術、海外文化の考察など一般論ではない専門論が横につながった深い話を聞くことができます。
特に、おか兄特有の専門論が芋ほりのようにずるずると引きずり出される行為は稀有だと考えます。

専門が横につながった話をわかりやすく、それをユーモアでくるむおか兄との時間は自分にとって知識の「特濃牛乳」のような時間です。

これからもおか兄の芋ほり式専門知識術を楽しみにしています。

追伸
おか兄へ
手紙は早く読みなさいよ(笑)。
矢本   2008年05月11日 01:04


「精神的島暮らし」ですか……。
ぶれない姿勢を保つには
私もそこで暮らさないと
だめかもしれないなあ、と思いました。




 
出展 2008年05月09日00:55 『わらじ銭』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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