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2007年1月13日土曜日

バーツ高 (mixi05-u459989-200701130115)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
バーツ高
2007年01月13日01:15
凄まじいバーツ高になってきた。

ついこの間までは、一万円両替すると 3500バーツとかになったのが、去年には3000バーツを下回るようになっている。

とはいえ、今のタイ経済は、決して好調ではないと思う。 政治もものすごい不安定になってるうえ、政治家はみんなで足の引っ張り合いをやってる。

僕はタイで酪農をやっているのでわかるけど、新政権のお気楽農業政策のおかげでかなり農業酪農は、相当ダメージを受けている。 だって、生産コストはドンドン上がってるのに、政府がドシドシ値段を下げてるから、みんなドンドン廃業してる。 その先どうなるのかって。 出て行けタクシン、追放万歳! ビンボー農民は死んでしまえっていうのも、まぁ小気味がいいかもしれないけど、そろそろそれがマズいということが、目に見えた影響になって表れてくるだろうに。

しかも、解決の糸口は全く見えてない。

今日レートを見たら2800バーツ台まで届きそうな勢いだ。

http://www.krungsri.com/thai/exchange01.aspx

これは、ちょっとただ事ではないと思う。

多分、外資系のハゲタカの様な連中が、経済政策が手薄になっているのをいいことに、国内の妙に高い金利で食っているのだろう。

この間のトンデモ法案・外資規制法が通っちゃったというのに、このバーツ高は、はっきり言って不気味だ。

タイ。 どうなっちゃうのかなぁ...。

コメント一覧
さい   2007年01月13日 01:33
酪農やってるの?!?!
吹雪   2007年01月13日 01:49
>僕はタイで酪農をやっているのでわかるけど
さりげなく爆弾発言が!
おかあつさん…本当に謎と言うか正体不明な方ですね…
おかあつ   2007年01月13日 05:18
>おかあつさん…本当に謎と言うか正体不明な方ですね…

えっ...(^-^; そうかな ...(^-^;;;


別に本格的に大農場を持ってる...というわけではなくて、ある事情である人にブタ小屋を建てるお金を出してあげただけなんだけど...。 ちょっとは儲かるかと思ったらとんでもない。 政権が出て行った瞬間、全てが破綻してしまった。

価格調整はストップしてる。 政府はなりふり構わずに無条件で値下げしてるし、インフレやラオスの不作の影響で餌の値段は上がってるし... 市場と生産者を結びつけるためのコーディネータも居なくなっちゃった。 今の状態ってムチャムチャだよ。 タクシンは、嫌なやつかもしれないが、少なくともやる事はちゃんとやってた、と僕は思う。

でも、唯一の英字紙にして反タクシン派の旗振り役の様な新聞=ネイション紙やタイムズ紙のおかげで、タクシンは農民に甘い、というのが世界的な通説になってしまった。 だけど、僕は身近で全てを見ているから思う。 あれをあまい、というなら、日本の農業なんて絶対成り立たない。 日本だったら全然普通の事をしてるだけなのに、タイだと「農民に甘い!」という事になっちゃうのは、絶対オカシイだろうと...。

間近で見ていただけに、ああいう報道は相当違和感を持つんだよね...。
HN   2007年01月13日 05:55
>日本だったら全然普通の事してるだけなのに、タイだと「農民に甘い!」という事になっちゃう

去年の年末あたりは日本の方でも「農民に甘い!」ってのが出てた気がします。
基本的には国の農政(農協一元主義etc..)批判なんですけどね。市場から遊離した生産が云々、みたいな事を言っていたような。

ところで、タイの市場ってどういう仕組みになってるんですか?
タイの『生産→消費』の間にある基本システムをまったく知らないんで『コーディネータが居なくなった事』の重大さがよくわからないです…
おかあつ   2007年01月13日 06:33
僕は、日本の仕組みをいまいちよくわかってないので、厳密に比べられないのですが、タイは基本的に保護とか何も無いです。 値段が上がれば上がりっぱなし、下がれば下がりっぱなしです。

だから、農民の暮らしは一向によくならない。 国から見ても、多分食料の安定供給という意味で全然よくないと思います。

それで、タクシンは、例えば、農家の人に「こういう穀物をこうやって育てたら、ここの市場が買い取る」ということを教えるコーディネーターの様な人を各地に派遣して、安定供給に一役買ってました。 この人が結構便利に動いてくれていたので、結構良かったのです。

この人が居ないと、頑張って作っても、それを買う人を探すのが一苦労なのです。 日本みたいに市場が発展してないからです。 そういう人が居ないと社会がフン詰まり状態になっちゃいます。

また、それだけではなく、タクシンは、各地に国営の市場を作ったりしてました。 こういうことが、食料の安定供給&仕事の創生に役立つのだと思います。

こういうことが、ナゼかナゼか、貧困対策とすりかえられちゃうのも、反タクシン派の変なところです。 食料の安定供給を目指して、農民に仕事が出来て、結果的に貧困層が減るという事と、貧困対策自体は別です。


タクシンが出て行ったら、こういうものが全部ぶっ壊れてしまったし、それどころか、価格の調整も無くなったor無闇に下げられたので、すごいことになってます。
おかあつ   2007年01月13日 06:38
タイは、食料自給率がトップクラスなんだけど、そういうところも日本と随分違うなぁと思う。 日本は、守って守って守り続けないと、どんどん食料自給率が下がっちゃうんではないかと思う。

日本がタイと同じことをしたら、食料自給率は簡単に0になると思う。 タイはそれぐらい 何のコントロールも無い。

タイを見ていると思うんだけど、物価が安いのを差し引いても異様に食べ物が安い。 こういうのを見ると、食料自給率が低い、っていうのは、ひいては、食べ物が高いという事と無関係ではなくて、つまりは、息をするのも金がかかるなんていわれちゃうような、住み心地の悪い国になるのではないかな、とも思う。

 
出展 2007年01月13日01:15 『バーツ高』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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