FLAGS

MENU

NOTICE

2006年12月18日月曜日

IT石器時代 (mixi05-u459989-200612181706)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
IT石器時代
2006年12月18日17:06
パソコン用語って年を追うごとに曖昧になっていくよな…。 ほんの数年前なら「メモリ」とか「クロック」とか、はっきりと何かわかる用語ばかりだったが、最近は、WEB2.0とか AJAXとか... 何を指しているのかはっきりしない曖昧な言葉が一人歩きしてる。

わかる人がいないから「俺にまかせろ! パソコンメチャ詳しいよ!」って言って、適当なことを言っても「ははぁそうですか」 としかいえない。 そんな、かっこよくて意味不明な言葉は、投資家を募る時の宣伝文句にぴったりだ。

わかっている人なんか、誰もいないのに。 だって、定義自体が存在しないんだもの。

ホリエモンのときと、全くおんなじだ。 みんなで、刺激的な言葉に惹かれて踊って、踊り飽きたら裏切って捨てるんだろう。

パソコンと共に育った若いパソコン世代は、当然の様ににそれを見抜いている。 彼らは、何も言わないけど、そんな馬鹿な大人が踊る様子を白い目で見ている。

彼らが大人になるまでこの馬鹿騒ぎが続くんだろうか。

はやく、こういう、子供っぽい時代が過ぎて、「あぁそんなこともあったなぁ、バカみたいな時代だったな」って言う日が来ないだろうか。




http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=133061&media_id=17

2006年はWeb2.0躍進の年、YouTube統合でGoogle利用者数が上昇
(RBB TODAY - 12月18日 15:21)
 ネットレイティングスは、2006年11月度のインターネット利用動向情報サービスの調査結果を発表した。

 それによると、企業別集計(プロパティ別集計)において、動画共有サイトYouTubeの企業買収、統合を完了したGoogleが前月から利用者数を279万人増加させ、ランキングでも8 位から6 位に順位を上げていることが判明した。Google は今年に入り非検索系サービスの追加を強化し、じわじわと利用者数を伸ばし、ランクを上昇させてきたが、今回のYouTube買収により、その効果が一層明確になった。

 またWeb2.0の代表的なサイトとして、YouTubeとならびWikipediaも急成長。2006年11月の利用者数は1,296万人で、前年同月(594万人)の2倍以上に。「Web of the Year 2006」では、全ノミネートサイトでトップの得票数で「年間総合大賞」を受賞している。

 ブログやSNS、クチコミサイトなどCGMサイトは、着実に利用者やページビュー数が拡大しているが、2005年に比べるとやや鈍化傾向。SNSでは、今年後半に入り、mixiがやや伸び悩んでいる状況で、他のSNSが台頭するにはいたっていないと結論づけた。

 ネットレイティングス代表取締役社長兼チーフアナリストの萩原雅之氏は「(2006年は)Web2.0を代表するGoogleやYouTube、ウィキペディアなどが実際に大きく利用者数を伸ばしました。一方、対極にあるネットユーザのニーズの最大公約数を集約するYahoo! JAPAN、楽天市場などのMegaサイトもさらに利用者数を伸ばしています。今年はネットユーザのニーズの多様性が認知され始めた年であると考えています。来年はロングテールに分布するネットユーザのニーズに対応したMegaサイトとWeb2.0サイトの双方のますますの隆盛が期待されます」と述べている。

コメント一覧
oxoofo   2006年12月27日 03:23
"Web2.0"とは関係ないんだけど(あ、あるっちゃあるか)「ウェブ進化論」で紹介されていた、
ある経済学者の
 イギリス産業革命や、製造業革命や、この情報革命に共通する
 革命のフェーズモデル
  (いや、"フェーズモデル"って、"言わば"という感じで今勝手に名づけたけれど、)
って話が面白かったよ。

phase1:「タービュランス」- 乱気流、大荒れ、混乱、社会不安
phase2:「メディア アテンション」- メディアが書き立てる、そして過剰投資
phase3:「バブル崩壊」- 人々は、その技術はもう終わったと考える。新聞は興味を失い、技術はその怪しげな魅力を放たなくなる。人々はそれについて語らなくなる。
phase4:「大規模な構築ステージ」- でも面白い事に、それから10年・20年・30年という時間をかけて、このステージに入っていく。

いや、共通するって言っても、
産業革命や、鉄道革命、製造業革命はかつてそうであり、
これらから類推するに、
今、phase2だったり3だったりする情報革命は、
これから phase4 を迎えるのではないだろうか?
という論なのだけれど。
おかあつ   2006年12月27日 07:29
凄く面白い。 調べて読んでみる。

>phase3:「バブル崩壊」- 人々は、その技術はもう終わったと考える。新聞は興味を失い、技術はその怪しげな魅力を放たなくなる。人々はそれについて語らなくなる。

これを読んだとき、僕は、Javaの事が思われてしかたがなかった。 そこにくると、HTML+JavaScriptはまだphase3に入ってない。 phase2真っ只中だね。

>いや、共通するって言っても、産業革命や、鉄道革命、製造業革命はかつてそうであり、これらから類推するに、

こういう見方は凄く好きだ。 情報が特殊だというわけではないからね...。

>今、phase2だったり3だったりする情報革命は、これから phase4 を迎えるのではないだろうか? という論なのだけれど。

そういう客観的な視点がすごく大切だと思うし、すごく面白い。
oxoofo   2006年12月28日 03:02
>こういう見方は凄く好きだ。 情報が特殊だというわけではないからね...。

>そういう客観的な視点がすごく大切だと思うし、すごく面白い。

わー、そーよね。おかさんもそう思いますか。

なんだろ、
歴史を俯瞰して、一段、抽象度の高い所で共通性を見つけ出して、
(この場合でいうと
 産業革命┬→革命
 ...   ┤
 情報革命┘)
その結果を現状解析や未来予測に利用してみるって感じよね。
イメージが沸いて分かりやすいし、
納得できる、有力で有益な仮説(を生み出す手段)って感じがします。

「ウェブ進化論」って本は「 - 本当の大変化はこれから始まる - 」って副題のWeb2.0についても解説している新書本で、全編、なるほどーと思い、そして何かワクワクさせられたのだけれど、
でもそのなかで、一番印象に残ったのは、この解析アイデアでした。

あ、引用するだけしておいてリンクを忘れていたので、

「ウェブ進化論」梅田 望夫 (著)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%96%E9%80%B2%E5%8C%96%E8%AB%96-%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%A4%89%E5%8C%96%E3%81%AF%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8B-%E6%A2%85%E7%94%B0-%E6%9C%9B%E5%A4%AB/dp/4480062858

その、p42 の 「† ブライアン・アーサーの技術革命史観」というところです。

あ、そういえば、web2.0ってオライリーの名づけた言葉で、そんなオライリーの論文があるって。そういう論文があるって事は昨日か一昨日、マイ奥さんから聞いて、初めて知って、へーそれは読んでみたいって今思っているところです。
おかあつ   2006年12月28日 03:49
>なんだろ、歴史を俯瞰して、一段、抽象度の高い所で共通性を見つけ出して、の結果を現状解析や未来予測に利用してみるって感じよね。

僕は、プログラマであまり好きだって言う人を見かけないんだけど、マクルーハンのメディア論をバイブルの様に考えている。 新しいシステムのデザインをするにあたって、物凄く面白い視点を与えてくれる。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E8%AB%96%E2%80%95%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E6%8B%A1%E5%BC%B5%E3%81%AE%E8%AB%B8%E7%9B%B8-%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B3/dp/4622018977

マクルーハンが60年代に書いたことは、物凄く抽象度が高いので、現在でも十分通用する、と僕は感じた。 どうとでも取れる比喩や回りくどい言い回しが多く曖昧、として喝破する人もいるけど、プログラマを実際にやっているときに見たり聞いたりする印象と比較して違和感が一番少ない本だと思う。 マクルーハンを曖昧で無意味と喝破する奴は多いけど、プログラムを組まない奴は黙ってろ、って僕は思う。

ウェブ進化論のリンク、ありがとう。

>あ、そういえば、web2.0ってオライリーの名づけた言葉で、そんなオライリーの論文があるって。そういう論文があるって事は昨日か一昨日、マイ奥さんから聞いて、初めて知って、へーそれは読んでみたいって今思っているところです。

ナヌ! 知らんかったの?
http://japan.cnet.com/column/web20/story/0,2000055933,20090039-5,00.htm
http://www.oreillynet.com/pub/a/oreilly/tim/news/2005/09/30/what-is-web-20.html

僕は、この文章に物凄く刺激されたんだ。 一つ一つ納得して凄く興奮した。 ... でも ...

今のこの有様は、ナンジャこりゃ! 誰も何もワカットラン!! WEB2.0なんて、恥ずかしくて言えないよ!

http://adaptivepath.com/publications/essays/archives/000385.php

この文章も時を同じくして読んだ。 これを読んだ時、あぁ... WEBでクライアントサーバーモデルをやろうとしているんだな、とすぐ思った。 これは自然な成り行きだと感じた。

JavaScriptと その周辺のインターフェースが統一されつつあった時期だった。 1998年頃のMicrosoftのDynamicHTMLの失敗以来、評判が地に落ちていたJavaScript。だけど、僕の感じでは、2002年ごろには、だいぶ目鼻が整ってきており、クライアントサーバーアプリケーション構築は可能になってた。 それが2005年になって Ajaxという流行用語に乗って一気に人々に知られるようになった。

僕は、この文章を読むかなり前に、あるプロジェクトでかなり似た事をやっていて、これは相当労力の要ることだという感覚をつかんでた。 また、機能追加改変が非常に困難なのも知ってた。 JavaScriptのオブジェクト指向をギリギリまで活用すれば開発効率も落とさずにクロスプラットフォーム性を実現できるはできる。 だけどそのノウハウを収集する価値があるかは疑問に思った。 恐らくそのノウハウの寿命は短いと思われたから。

WEB上で、WEBが持つ配布の容易性を保ちつつ、クライアントサーバーモデルを実現するのは、AJAXが最適な解決策じゃないことは火を見るよりも明らかだ。

当時、そういう折にタイミングよく発売されたFLEXは、そういう意味で凄く魅力的に見えた。 FLEXというのは、FLASHPlayerを使ってクライアントサーバーモデルを実現するためのフレームワークだ。

ちなみに新しいバージョンのFLEX2はスゴイ! 今知ったけど、Eclipseアプリケーションになってた! すげーな!
http://www.adobe.com/products/flex/media/flexapp/

まぁ... AJAXにしてもFLEXにしても Flashにしても ... いずれにしても JavaScriptが花盛りという時代になった。2年前、J2SE6.0にRhinoがデフォルトで搭載されるなんて、誰が考えたろう。

そういえばおととし、まだT社にいるとき、壁紙新聞でJavaScriptの特集をやったっけ。 あの時は、世の中が今みたいになるなんて、誰も思ってなかった。 社内一般の反応は「はぁ~?そうですかぁ~?マンドクサ」みたいな感じだったけど ... 見てみろって。 みんなどう思ってるんだろう。

あの時からみんなで本気を出してたら、相当差を付けられたはずなのに...
 
出展 2006年12月18日17:06 『IT石器時代』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




おかあつ日記メニューバーをリセット


©2022 オカアツシ ALL RIGHT RESERVED