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2006年8月31日木曜日

タイに着くまで (mixi05-u459989-200608312253)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
タイに着くまで
2006年08月31日22:53
飛行機は昼12時の出発だったので、家を出るのは8時がちょうどよかった。 だけど、朝の8時に家を出るのは、今回の大量な荷物を持ち歩くことを考えると、大変になるのは目に見えていた。だから、朝6時に家を出ることにした。

しかし、成田空港に行く人が頻繁に行き来する日暮里駅に、エスカレーターもエレベーターもないというのは、どういうこっちゃ。 とてもではないけど、一度で階段を登ることはできなかった。50kg近い荷物を2回に分けて上ったり降りたりして運んだ。 ホームもものすごく狭くなっていて、荷物を持って歩くと、落ちそうで電車に引っかかりそうで、生命の危険を感じた。 成田空港の玄関口という立場を考えるととても配慮が行き届いているとはいえないとおもった。

そうするうちに9時前には成田に着いた。だいぶ時間があった。 今回は液晶ディスプレーをタイに持ってきた。液晶ディスプレーは割れ物だから、そのままボンと預けてしまうわけにはいかなかった。とはいえ、家から手荷物として液晶ディスプレーを持っていくのは重すぎる。 だから、液晶ディスプレーはトランクに入れて持ち歩き、成田に到着してから、手荷物にする算段にしたのだった。 だから、成田についてから休憩所で大々的に店開きして、荷物の入れ替えをした。

時間が来たのでチェックインに行った。

「荷物が重量オーバーです。」
「あ、超過料金を払ってもいいですよ。」
「少々お待ちください…(計算中)超過料金1kg3000となりまして、63000円になります」
「( ̄ロ ̄;;;!!なんじゃそりゃ!」

飛行機のチケットだって45000円(しかも往復)なのに、何で追加料金が6万円以上するのか、理解に苦しんだし、腹もたった。

しかし、今回の飛行機=エアインディアは、個数にかかわらずトータルで20kgまでと決まっているのだそうだ。 これはユナイテッドエアラインなどの個数無制限 一個当たり30kgまでという制約から比べるとべらぼうに厳しい。 しかも超過料金1kg3000円というのもベラボウである。非常に高い。国内線ならまだしも、国際線でこれは、明らかに想定外だった。

ゴネてみた。あまりそういうことをするのは好きではないのだが、がんばってみたが、職員の人もこれは極端だとは認識しているようだった。しかし、会社のレギュレーションなので、どうにもならなかった。

空港の人は郵便局の場所を教えてくれて、とりあえず郵便で送る事を提案してくれた。 しかし、この時点で11時近くなっており、今から全部の荷物をばらして、箱詰めして送り返すのは、とてもではないけど、時間が足りなさそうだった。 案内の人はとても親切で郵便局に電話して料金の見積もりをしてくれた。 だいたい15000円程度だろうということだった。

仕方がないので送ることにした。空港でまたもや大々的に店開きをして、必要なものとすぐには不要なものを分けて箱詰めした。 重さを量ってもらったら10kgしかなかった。 最低でも20kgは送らなければならない計算だった。 泣く泣く、さらに荷物を絞って箱詰めした。なんとかぎりぎり20kgをたたき出したのだった。

箱詰めは終わったものの、住所がわからなかった。仕方がないので国際電話で住所を聞いた。時間はあと30分しかなかったので、選択の余地はなかった。

僕はまだタイ語の読み書きができない。タイ語はとても読み書きが難しい。一応読み書きの方法は知らないことはないけど、楽譜とおんなじで方法を知っていてもすぐに読めない。しかも変則的な規則も多かった。だから、まだ実用段階じゃない。

そうしたら、「えー...ゴニョゴニョ...!」と猛烈な勢いでタイ語でいわれたので、ちょっと待って、英語のスペルで言ってよって言ったら、それがまた想定外だったようで、向こうもあわてていた。

ちょっと待てよ。僕がタイ語の読み書きができないの、散々見てるジャン。 最初っから英語で調べておいてよ! 怒ったが怒こっている時間はなかった。

タイ語でアルファベットを読むと、とてもわかりづらいのだ。英語の日本語読みは間違ってるけどちゃんと大体1対1で対応しているので、大体想像がつくのだが、タイ語の英語読みは、1対1で対応しない。二種類以上の文字が一種類の発音にまとまってしまうことがあるので、もともと何だったのか想像で補うことができない。

しかも、ウィー(Vのことではない)とか、ケットとか、なんだか聞いたこともないようなアルファベットが目白押しで、どうにもならなかった。

実に疲れるやり取りだった。

そうこうしているうちにカウンターが閉じるという放送が流れた。しかも名指しで「岡様、岡様、今すぐにカウンターまでチェックインに来てください」といわれてしまった。

ものすごいあせった。 とりあえず荷物を郵便局において、走ってカウンターに行った。 絶対に戻ってくるから絶対に閉じないでくれ、と念を押した。

そうこうしているうちに何とか、書き取ることができた。速攻送ったが、もう時間は過ぎていた。

僕の隣にもう一人僕と同じようなトラブルに見舞われている人がいた。 その人は後で知ったのだが同じ飛行機の人だった。ニッコリわらって少し話した。

とりあえず、かなりきわどい状況だったが、滑り込みで飛行機には乗れた。

後でその隣の人と話したら、その人もタイ語がわかる人だった。 「あぁあそこに中華系のタイ人がいる!困ってるみたいだから助けてあげよう...と思ったら日本人だった」と後に言われた。 ほとんどそんなこと言われたことなかったしすごくうれしい言葉だった。

後で聞いてみたら、その人もかなり流暢なタイ語を話す人だった。 完全にネイティブ日本人で、ここまでタイ語が話せる人にリアルで出会ったのは初めてだった。  タイ語が話せる西洋人に比べたらタイ語が話せる日本人の方がぜんぜん多いと思うのだけど、とはいえ、そうそう、普段生活していて出会うことは稀だ。(僕が住んでいるのが田舎だからかもしれないけど...)

日本人によくありがちだけど、知的会話中に「俺のほうが知ってる」「イヤ俺のほうが知ってる」的な自慢大会が始まることがあって、結構日本人どうしでそういう会話をするのは無意識のうちに避けてしまうんだけど、この人はそういうところが全然なくて、話していてとても楽しかった。 日本人同士でタイの話をすると、こんなにツーカーで通じるものなのか、とすごく驚いた。

しかし、あまり移動で大きなトラブルになることは今までなかったんだけど、今回は荷物も多くて重くて、トラブルも多かった。

今日はすごい筋肉痛になった。
コメント一覧
つっきー   2006年08月31日 23:36
>超過料金1kg3000となりまして、
体重もそうだったらやだなぁ。
ウミガメ   2006年09月01日 01:16
うわぁ大変だったですね。
液晶モニタは大丈夫でしたか?
残りの荷物がちゃんと到着するまで心配ですね。
何か困ったらこっちから送りますよ。ゴルゴみたいにホテル宛で。
ごーやん   2006年09月01日 02:10
>楽譜とおんなじで方法を知っていてもすぐに読めない。

これホンマですよね。見た瞬間に分かるくらいの境地に入らないとおそらく使い物にならないでしょう。タイ人はあの単語と単語の間にスペースのない文章をスラスラ読んでしまうのですから、さすが訓練というか慣れの力はすごいなーと思いますね。
さい   2006年09月01日 06:58
50kgも手荷物にして
電車乗って持って歩いたの???
ありえない!
退会したユーザー   2006年09月01日 11:36
うわあ。大変だったねー
でも良い出会いもあってよかったね☆
おかあつ   2006年09月02日 01:20
ようやくつきました! いろいろアドバイスしてくれた方々にお礼申し上げます。

特に、ウミガメ様、いろいろアドバイスありがとうございます。あのアドバイスがなかったらどうにもなってませんでした。 (しかし荷物の重さマックスで23kgは完全に誤算でした...) ロープロのかばん買いましたが、おかげさまで今回かなり威力を発揮しましたよ! また、ディスプレーは手荷物で持ち込みました。この大きさは駄目です!っていわれたのですが、この間のアドバイスの「壊れ物はチャチな袋にいれて手荷物」が効いてなんとか持ち込めました。

>>超過料金1kg3000となりまして、
>体重もそうだったらやだなぁ。

だとしたら、かなりお金のかかる人生になる可能性があるね…

ごーやんさん、
>見た瞬間に分かるくらいの境地に入らないとおそらく使い物にならないでしょう。

そーなんですよね。 暗記するということ、または、理解するということと、身につくということはかなり違うことなんだぞ! って叫びたくなってきます。

僕は前音楽(ジャズ)をやっていたのですが、音楽の勉強と語学の勉強にかなり近いものがあるのを感じていて、そのあたりにいろいろ思うところがあるんです。

>さい
>50kgも手荷物にして
>電車乗って持って歩いたの???

一応、コロコロつきのかばんを二個もっていたので、そこまで重くなかったけど、さらに前後にリュック、紙袋1袋とあって、ホント大変だった...
 (_ _;


sachiさま、
>でも良い出会いもあってよかったね☆
移動って大変だけど、こういうことがあるからホント楽しいよね。
ウミガメ   2006年09月05日 16:59
いやー、良かったです。中途半端なアドバイスだったかなと不安に思ってました。しかし、マックス23キロはきつい。
ロウプロはバリエーションも豊富でいいですよね。
自分は、持ち込みにはこのバックパック使っています。
http://www.tamrac.com/787.htm
カメラ、パソコン、ビデオ、おそらく20キロくらいになります。
超過料金払えるなら、超頑丈なケースに入れて預けるけど、難しいです。
 
出展 2006年08月31日22:53 『タイに着くまで』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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