(メモ) IE 7.0 はセキュアな RSS に対応できるのか?
2006年08月10日00:15
よく言われる個人認証の技術は、今ある殆ど全ての問題の解決策のカギになっていると僕は思います。 だから、この記事はすごく重要だと思うのですが、残念ながら、まだ、実用化までは時間が掛かりそうです。
個人認証技術は、例えば次のような問題の解決策になります。
若干横道にそれてしまいますが、次の記事もあわせてみていただければと思います。
(引用) >>> ──────────────────────────
「すべて違う ID・パスワードを利用」1割以下、増え続けるログインサービス
Web 上でサイト閲覧以外に何かしようと思ったら、たいていの場合 ID とパスワードが求められる。ショッピング、メール、金融などの従来からあるサービスはもちろん、最近登場した音楽コミュニティ「 Last.fm 」やニュースコミュニティ「 newsing 」、ランキングコミュニティ「 livedoorリスログ 」といったソーシャル系サービスも、積極的に利用するならユーザーアカウントが必要だ。
インターネットコム と gooリサーチ が行った調査によると、半数以上が「ここ1年間で ID・パスワードを必要とするログインサービスの利用数が増えた」と回答した。その結果、複数のサービスで「すべて違う ID・パスワードを利用している」という人は1割以下にとどまる。
調査対象は20代から60代以上のインターネットユーザー1,091人。男女構成比は男性43.26%、女性56.74%。 年齢層分布は、20代20.26%、30代41.52%、40代24.47%、50代10.17%、60代以上3.57%。
全体1,091人に、利用しているログインサービスの数を尋ねたところ、最も多かったのは「5~10個」で41.06%。以下、「1~4個」(18.15%)、「11~15個」(16.13%)、「16~20個」(11.55%)、「31個以上」(8.43%)、「21~30個」(4.67%)と続く。「ここ1年間で ID・パスワードを必要とするログインサービスの利用数が増えた」というユーザーは56.55%と半数以上を占める。
このような状況では、複数のサービスで「同じ ID・パスワードを利用しているものもある」ユーザーが87.68%にのぼるのも当然かもしれない。「すべて違う ID・パスワードを利用している」と回答した人は8.08%にとどまった。
登録した ID・パスワードを忘れることがあるか聞いたところ、「たまに忘れる」と回答した人は78.09%(852人)。「頻繁に忘れる」人も9.17%(100人)おり、「忘れたことがない」人は12.74%(139人)だった。
忘れたことがある952人が ID・パスワードを思い出せない場合にとった行動は主に3つだ(複数回答)。利用経験がもっとも多かったのは「メールによる自動再送信機能」で713人、 2位は「リマインダ機能」(454人)、3位は「思い当たるパスワードを手当たりしだいに入力」(448人)となった。
これら以外の「再度登録しなおす」(150人)、「直接サイトの管理者に尋ねる」(124人)などはそれほど実行されておらず、「利用をあきらめた」ユーザーも99人いる。
さらに全体1,091人に ID・パスワードをどのように管理しているか聞いてみた(複数回答)。それによるとトップは「手帳やメモなどに書き留めておく」で473人、以下、「自分の頭で記憶している」(401人)、「ID 登録完了通知メールを保存しておく」(353人)などが続いた。そのほか「覚えやすいようになるべく同じ ID・パスワードに統一」(266人)、「メールやテキストに書き留めている」(250人)、「Web ブラウザの自動保存を使う」(199人)なども一定数を占める。
意外と少なかったのが「ID・パスワード管理ソフトを使う」という回答だ。1,091人中わずか72人にとどまった。
(
調査協力: gooリサーチ )
(引用終わり)──────────────────────────
増え続けるパスワードとユーザーIDを抑制する方法の一つが個人認証の技術ですが、次の記事はRSSをそれに応用しようという試みであるようです。
もし、本当にこれが有効なら革命的なのですが...
次の記事を読んでみてください。
引用開始
──────────────────────────
IE 7.0 はセキュアな RSS に対応できるのか?
著者: Brian Livingston オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2006年7月28日 13:30 付の記事
■海外internet.com発の記事
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今年終わりに発売予定の Microsoft Internet Explorer 7.0 が、RSS(Really Simple Syndication)として知られるニュースフィードのストリーミングに対応するとしたら、RSS の人気は急上昇するかもしれない。しかし、 IE がいわゆる“セキュアな RSS”に対応しない場合、この新技術の開発意欲は弱まるだろう。現在のところ、その公算が大きい。
なぜそれほど重要なのかと疑問に思うかもしれない。それは、セキュアな RSS が、企業の秘密情報および有料会員向けのコンテンツの配信、そして採算を取れるニュースの更新などを行うフィードの鍵だからだ。
この新技術が進化するスピードは、 IE 7 が初めからセキュアな RSS に対応するかしないかで、影響を受けそうだ。
セキュアな RSS のビジネス事例
“セキュアな RSS”と言う場合、「認証」「許可」「暗号化」の3つを意味する。
・認証というのは、 RSS フィードの購読者がユーザー名とパスワード(またはスマートカードなど身分証明になるもの)を入力しない限り、コンテンツを読むことができないというものだ。この手順のおかげで、ある情報の閲覧を特定の社員だけに限定したり、有料会員にだけプレミアムコンテンツを配信したりといったことが可能になる。
・許可は、認証とは別の手順を踏む。中央サーバーは認証手順の後、ログオンした人が本当に RSS フィードを読む権限があるかどうかを確かめる。例えば、以前許可されていた社員でも首になってるかもしれないし、1年前に会員になった人であれば、更新の必要があるかもしれない。
・暗号化は、インターネット上を駆け巡る間に、無許可の誰かが RSS コンテンツを“盗み読み”するのを防ぐ。あるユーザーが認証そして許可を受けたことがわかったら、汎用されている HTTPS プロトコルを使って RSS フィードを暗号化するのは比較的簡単だ。
NewsGator など人気の高い RSS リーダーは、数か月前、数年前から RSS 認証に対応している。 NewsGator の CEO Greg Reinacker 氏は、自身の Blog で、上記のポイントについて詳しい記述をしており、また競合他社が製品に RSS 認証を組み込むためのヒントまで載せている。
主要オンライン RSS リーダーの Bloglines は、同社のスポークスマン Paul Loeffler 氏によると、現在認証には対応しているが、暗号化にはまだ対応できていないとのこと。同氏は暗号化について、検討はしているものの、利用開始日については明言しなかった。
今の段階では、RSS はまだ比較的ゆっくりしたペースでしか浸透していない。Web ユーザビリティの専門家 Jakob Nielsen 氏が発行した2006年6月のレポートによると、コンピュータユーザーの約82%は、 RSS の言葉の意味さえ知らない、とのことだ。
しかし、 IE 7 や Microsoft Outlook 2007 など広く流通しているアプリケーションが RSS に対応し、フルサポートを提供するようになれば、RSS は急速に採用されるようになるだろう。
IE は RSS に対応するのか?
Microsoft の開発者 Sean Lyndersay 氏に、私が耳にしたうわさについて尋ねてみた。そのうわさとは、すでにβ版の Internet Explorer 7.0 が RSS 認証に対応していると言う人もいれば、していないと言う人もいるというものだ。
Lyndersay 氏はメールで次のように回答してくれた。「IE 7 では、まだ認証フィードのサポートはしていない。認証フィードについては、ユーザーは会員登録したにもかかわらず、なぜ更新されないのかわからない、ということにもなりかねないため、β第2版では除外した。(βソフトウェアでは)状況によっては、認証が必要なフィードであることを検出できないこともあり、正常に機能しているかのようにみえる恐れがある」
Lyndersay 氏はさらに、「IE 7 が認証フィードのサポートを除外したのは、単にこのバージョンでは他の機能を優先させたことに他ならない。次回の発売時には、サポート機能を最優先課題にあげる、と言って間違いないだろう」と付け加えた。
この発言から、 IE 7.0 がセキュアな RSS をサポートしないことはほぼ確実だ。しかし、この機能は完成間近で、 IE7 の一般公開時には備わっているかもしれないと思っている人もいる。
セキュアな RSS を使って儲ける
企業がすぐに RSS 認証を採用しようというときにモデルとなるのが、SpanningSalesforce.com である。 NewsGator の元 VP Charlie Wood 氏が昨年立ち上げたこの事業は、 Salesforce.com サービスの購読者に対して、つぎつぎに RSS フィードをストリーミング配信し、ビジネス情報を届けている。
Salesforce では、このデータの変換に、月々12.95ドルまたは年間129.95ドルがかかる。 Wood 氏によると、“数十人”の有料会員がいるとのこと。今日の開拓時代においては、おそらくこのサービスは世界最大の有料認証 RSS フィードに違いない(注記: Wall Street Journal Online は2004年 70万人の会員を突破し、世界最大の有料ニュースサイトと考えられている。しかし、同サービスの RSS フィードは無料で、WSJ の記事の要約が配信されるだけだ)。
Spanning Salesforce には以下のふたつの特徴がある。これらの特徴は、将来 RSS リーダーがこの技術をサポートするようになれば、認証 RSS フィードにも加わるだろう。
・秘密情報が配信され、会員の認証およびデータの暗号化が必須
・有料サービスで、会費を納めた会員にのみ RSS フィードを配信
Wood 氏は最近、 Internet Explorer 7.0 のβ第3版が、同サービスの RSS フィードを認識できることに気づいた。しかし、これは一時的な現象だと彼は言う。
Wood 氏は「IE 7 のβ第3版が認証 RSS フィードにアクセス可能というのはバグで、本来そうあるべきではない。問題は、 IE は認証リソースをうまく扱う方法に精通しているが、 Windows の RSS プラットフォームはそうではないことだ。したがって、現在のβ版では、ユーザーは(ブラウザ上で)フィードにアクセスし、購読することができるが、データの更新は、 Windows の RSS プラットフォームが請け負っており、ここでは認証の扱い方がわからないため、フィードの更新ができない」と説明する。
Windows Vista の発売までに、 RSS プラットフォームはこの問題を解決できるのだろうか? そして IE 7 がセキュアな RSS をサポートするようになり、大企業も小企業も認証のメリットを手にすることができるようになるのだろうか?
私にもよくわからない。Microsoft 製品のβ版のどの機能が、実際発売される商品にも備わるのかを予測するのは、随分前にやめてしまった。
Outlook 2007 がさらに重要になる可能性
セキュアな RSS の採用に関して、大きな要因がひとつある。発売予定のメールプログラム、コードネームで Outlook 12 と呼ばれている Outlook 2007 のユーザーの方が、 IE 7 のユーザーよりも認証 RSS に興味を示すかもしれないということだ。
毎日使用するメールプログラムで RSS を読むことのほうが、移り変わりの激しいブラウザのウインドウでフィードを追跡しようとするよりも、はるかに理にかなっている。 IE 7 のユーザーよりも Outlook 2007 のユーザーが、 Microsoft が RSS 認証機能を追加するかどうかが大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
Windows Vista に関する他の多くの事項同様、Microsoft が実際どの RSS 機能をサポートしてどの機能をサポートしないのかを知るには、数か月待たなければならない。しかし、 Outlook 2007 と IE 7 の両方が Vista で RSS 認証をサポートするとしたら、セキュアな RSS のビジネス展望は確実に開けてくるはずだ。
http://japan.internet.com/busnews/20060728/6.html
──────────────────────────
(引用終わり)
よく読んでみたら、結構いろいろ疑問な点が出てきてしまいました。 セキュアなコンテンツ配信技術は今でも既にいろいろと出回っています。 例えば、WMVファイルには既に認証機能が付いています。 ただし、マイクロソフト独自の非公開技術であるというところで、あまり普及が進んでいないのではないかという感があります。
そういう中でIEがRSSフィードに認証機能をサポートする事がそんなに革命的なことなのでしょうか。
IEがサポートすれば手っ取り早くビジネスに結びつくという話なのかもしれません。 しかし、ドラスティックに問題を解決する技術は必ず「オープン」な規格でなければならないと僕は思います。
個人認証技術は、例えば次のような問題の解決策になります。
若干横道にそれてしまいますが、次の記事もあわせてみていただければと思います。
(引用) >>> ──────────────────────────
「すべて違う ID・パスワードを利用」1割以下、増え続けるログインサービス
Web 上でサイト閲覧以外に何かしようと思ったら、たいていの場合 ID とパスワードが求められる。ショッピング、メール、金融などの従来からあるサービスはもちろん、最近登場した音楽コミュニティ「 Last.fm 」やニュースコミュニティ「 newsing 」、ランキングコミュニティ「 livedoorリスログ 」といったソーシャル系サービスも、積極的に利用するならユーザーアカウントが必要だ。
インターネットコム と gooリサーチ が行った調査によると、半数以上が「ここ1年間で ID・パスワードを必要とするログインサービスの利用数が増えた」と回答した。その結果、複数のサービスで「すべて違う ID・パスワードを利用している」という人は1割以下にとどまる。
調査対象は20代から60代以上のインターネットユーザー1,091人。男女構成比は男性43.26%、女性56.74%。 年齢層分布は、20代20.26%、30代41.52%、40代24.47%、50代10.17%、60代以上3.57%。
全体1,091人に、利用しているログインサービスの数を尋ねたところ、最も多かったのは「5~10個」で41.06%。以下、「1~4個」(18.15%)、「11~15個」(16.13%)、「16~20個」(11.55%)、「31個以上」(8.43%)、「21~30個」(4.67%)と続く。「ここ1年間で ID・パスワードを必要とするログインサービスの利用数が増えた」というユーザーは56.55%と半数以上を占める。
このような状況では、複数のサービスで「同じ ID・パスワードを利用しているものもある」ユーザーが87.68%にのぼるのも当然かもしれない。「すべて違う ID・パスワードを利用している」と回答した人は8.08%にとどまった。
登録した ID・パスワードを忘れることがあるか聞いたところ、「たまに忘れる」と回答した人は78.09%(852人)。「頻繁に忘れる」人も9.17%(100人)おり、「忘れたことがない」人は12.74%(139人)だった。
忘れたことがある952人が ID・パスワードを思い出せない場合にとった行動は主に3つだ(複数回答)。利用経験がもっとも多かったのは「メールによる自動再送信機能」で713人、 2位は「リマインダ機能」(454人)、3位は「思い当たるパスワードを手当たりしだいに入力」(448人)となった。
これら以外の「再度登録しなおす」(150人)、「直接サイトの管理者に尋ねる」(124人)などはそれほど実行されておらず、「利用をあきらめた」ユーザーも99人いる。
さらに全体1,091人に ID・パスワードをどのように管理しているか聞いてみた(複数回答)。それによるとトップは「手帳やメモなどに書き留めておく」で473人、以下、「自分の頭で記憶している」(401人)、「ID 登録完了通知メールを保存しておく」(353人)などが続いた。そのほか「覚えやすいようになるべく同じ ID・パスワードに統一」(266人)、「メールやテキストに書き留めている」(250人)、「Web ブラウザの自動保存を使う」(199人)なども一定数を占める。
意外と少なかったのが「ID・パスワード管理ソフトを使う」という回答だ。1,091人中わずか72人にとどまった。
(
調査協力: gooリサーチ )
(引用終わり)──────────────────────────
増え続けるパスワードとユーザーIDを抑制する方法の一つが個人認証の技術ですが、次の記事はRSSをそれに応用しようという試みであるようです。
もし、本当にこれが有効なら革命的なのですが...
次の記事を読んでみてください。
引用開始
──────────────────────────
IE 7.0 はセキュアな RSS に対応できるのか?
著者: Brian Livingston オリジナル版を読む プリンター用 記事を転送
▼2006年7月28日 13:30 付の記事
■海外internet.com発の記事
このエントリーを含むECナビ人気ニュースこのエントリーを含むECナビ人気ニュース
今年終わりに発売予定の Microsoft Internet Explorer 7.0 が、RSS(Really Simple Syndication)として知られるニュースフィードのストリーミングに対応するとしたら、RSS の人気は急上昇するかもしれない。しかし、 IE がいわゆる“セキュアな RSS”に対応しない場合、この新技術の開発意欲は弱まるだろう。現在のところ、その公算が大きい。
なぜそれほど重要なのかと疑問に思うかもしれない。それは、セキュアな RSS が、企業の秘密情報および有料会員向けのコンテンツの配信、そして採算を取れるニュースの更新などを行うフィードの鍵だからだ。
この新技術が進化するスピードは、 IE 7 が初めからセキュアな RSS に対応するかしないかで、影響を受けそうだ。
セキュアな RSS のビジネス事例
“セキュアな RSS”と言う場合、「認証」「許可」「暗号化」の3つを意味する。
・認証というのは、 RSS フィードの購読者がユーザー名とパスワード(またはスマートカードなど身分証明になるもの)を入力しない限り、コンテンツを読むことができないというものだ。この手順のおかげで、ある情報の閲覧を特定の社員だけに限定したり、有料会員にだけプレミアムコンテンツを配信したりといったことが可能になる。
・許可は、認証とは別の手順を踏む。中央サーバーは認証手順の後、ログオンした人が本当に RSS フィードを読む権限があるかどうかを確かめる。例えば、以前許可されていた社員でも首になってるかもしれないし、1年前に会員になった人であれば、更新の必要があるかもしれない。
・暗号化は、インターネット上を駆け巡る間に、無許可の誰かが RSS コンテンツを“盗み読み”するのを防ぐ。あるユーザーが認証そして許可を受けたことがわかったら、汎用されている HTTPS プロトコルを使って RSS フィードを暗号化するのは比較的簡単だ。
NewsGator など人気の高い RSS リーダーは、数か月前、数年前から RSS 認証に対応している。 NewsGator の CEO Greg Reinacker 氏は、自身の Blog で、上記のポイントについて詳しい記述をしており、また競合他社が製品に RSS 認証を組み込むためのヒントまで載せている。
主要オンライン RSS リーダーの Bloglines は、同社のスポークスマン Paul Loeffler 氏によると、現在認証には対応しているが、暗号化にはまだ対応できていないとのこと。同氏は暗号化について、検討はしているものの、利用開始日については明言しなかった。
今の段階では、RSS はまだ比較的ゆっくりしたペースでしか浸透していない。Web ユーザビリティの専門家 Jakob Nielsen 氏が発行した2006年6月のレポートによると、コンピュータユーザーの約82%は、 RSS の言葉の意味さえ知らない、とのことだ。
しかし、 IE 7 や Microsoft Outlook 2007 など広く流通しているアプリケーションが RSS に対応し、フルサポートを提供するようになれば、RSS は急速に採用されるようになるだろう。
IE は RSS に対応するのか?
Microsoft の開発者 Sean Lyndersay 氏に、私が耳にしたうわさについて尋ねてみた。そのうわさとは、すでにβ版の Internet Explorer 7.0 が RSS 認証に対応していると言う人もいれば、していないと言う人もいるというものだ。
Lyndersay 氏はメールで次のように回答してくれた。「IE 7 では、まだ認証フィードのサポートはしていない。認証フィードについては、ユーザーは会員登録したにもかかわらず、なぜ更新されないのかわからない、ということにもなりかねないため、β第2版では除外した。(βソフトウェアでは)状況によっては、認証が必要なフィードであることを検出できないこともあり、正常に機能しているかのようにみえる恐れがある」
Lyndersay 氏はさらに、「IE 7 が認証フィードのサポートを除外したのは、単にこのバージョンでは他の機能を優先させたことに他ならない。次回の発売時には、サポート機能を最優先課題にあげる、と言って間違いないだろう」と付け加えた。
この発言から、 IE 7.0 がセキュアな RSS をサポートしないことはほぼ確実だ。しかし、この機能は完成間近で、 IE7 の一般公開時には備わっているかもしれないと思っている人もいる。
セキュアな RSS を使って儲ける
企業がすぐに RSS 認証を採用しようというときにモデルとなるのが、SpanningSalesforce.com である。 NewsGator の元 VP Charlie Wood 氏が昨年立ち上げたこの事業は、 Salesforce.com サービスの購読者に対して、つぎつぎに RSS フィードをストリーミング配信し、ビジネス情報を届けている。
Salesforce では、このデータの変換に、月々12.95ドルまたは年間129.95ドルがかかる。 Wood 氏によると、“数十人”の有料会員がいるとのこと。今日の開拓時代においては、おそらくこのサービスは世界最大の有料認証 RSS フィードに違いない(注記: Wall Street Journal Online は2004年 70万人の会員を突破し、世界最大の有料ニュースサイトと考えられている。しかし、同サービスの RSS フィードは無料で、WSJ の記事の要約が配信されるだけだ)。
Spanning Salesforce には以下のふたつの特徴がある。これらの特徴は、将来 RSS リーダーがこの技術をサポートするようになれば、認証 RSS フィードにも加わるだろう。
・秘密情報が配信され、会員の認証およびデータの暗号化が必須
・有料サービスで、会費を納めた会員にのみ RSS フィードを配信
Wood 氏は最近、 Internet Explorer 7.0 のβ第3版が、同サービスの RSS フィードを認識できることに気づいた。しかし、これは一時的な現象だと彼は言う。
Wood 氏は「IE 7 のβ第3版が認証 RSS フィードにアクセス可能というのはバグで、本来そうあるべきではない。問題は、 IE は認証リソースをうまく扱う方法に精通しているが、 Windows の RSS プラットフォームはそうではないことだ。したがって、現在のβ版では、ユーザーは(ブラウザ上で)フィードにアクセスし、購読することができるが、データの更新は、 Windows の RSS プラットフォームが請け負っており、ここでは認証の扱い方がわからないため、フィードの更新ができない」と説明する。
Windows Vista の発売までに、 RSS プラットフォームはこの問題を解決できるのだろうか? そして IE 7 がセキュアな RSS をサポートするようになり、大企業も小企業も認証のメリットを手にすることができるようになるのだろうか?
私にもよくわからない。Microsoft 製品のβ版のどの機能が、実際発売される商品にも備わるのかを予測するのは、随分前にやめてしまった。
Outlook 2007 がさらに重要になる可能性
セキュアな RSS の採用に関して、大きな要因がひとつある。発売予定のメールプログラム、コードネームで Outlook 12 と呼ばれている Outlook 2007 のユーザーの方が、 IE 7 のユーザーよりも認証 RSS に興味を示すかもしれないということだ。
毎日使用するメールプログラムで RSS を読むことのほうが、移り変わりの激しいブラウザのウインドウでフィードを追跡しようとするよりも、はるかに理にかなっている。 IE 7 のユーザーよりも Outlook 2007 のユーザーが、 Microsoft が RSS 認証機能を追加するかどうかが大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
Windows Vista に関する他の多くの事項同様、Microsoft が実際どの RSS 機能をサポートしてどの機能をサポートしないのかを知るには、数か月待たなければならない。しかし、 Outlook 2007 と IE 7 の両方が Vista で RSS 認証をサポートするとしたら、セキュアな RSS のビジネス展望は確実に開けてくるはずだ。
http://japan.internet.com/busnews/20060728/6.html
──────────────────────────
(引用終わり)
よく読んでみたら、結構いろいろ疑問な点が出てきてしまいました。 セキュアなコンテンツ配信技術は今でも既にいろいろと出回っています。 例えば、WMVファイルには既に認証機能が付いています。 ただし、マイクロソフト独自の非公開技術であるというところで、あまり普及が進んでいないのではないかという感があります。
そういう中でIEがRSSフィードに認証機能をサポートする事がそんなに革命的なことなのでしょうか。
IEがサポートすれば手っ取り早くビジネスに結びつくという話なのかもしれません。 しかし、ドラスティックに問題を解決する技術は必ず「オープン」な規格でなければならないと僕は思います。
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