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2006年7月27日木曜日

イサーン語を始めるタイミング (isaan05-c987254-200607271214)

おかあつがミクシコミュニティータイ東北イサーン語研究会として著した記事を紹介します。
イサーン語を始めるタイミング (ごーやん)
2006年07月27日 12:14
はじめまして、タイに来て6ヶ月、コンケンにきてまだ4ヶ月のごーやんです。タイ初心者です。

私は仕事の関係で、来年あたりからイサーンの農家の人々と会話する機会が増えてくると予想しています。今はとりあえず、教材の豊かさなどもありタイ語のみに集中していますが、将来的にはイサーン語も勉強したいと思ってます。

で質問なのですが、タイ語初心者にとってタイ語とイサーン語の平行学習は可能だと思いますか?それとも今はまずタイ語だけやって、ある程度マスターしてからイサーン語をやったほうかいいのでしょうか?

こういうことはある意味人それぞれだとは思いますが、みなさんのご意見ぜひお聞かせ下さい。とても参考になります!
コメント一覧
[1]   おかあつ   2006年07月27日 15:49
私は、最初イサーン語というものの存在自体を知らなかったので、タイ語を勉強していました。(タイ語勉強後、イサーン地方に来て、何をいっているのかまったくわからず、自分のタイ語がまずいのと勘違いして、必死に勉強し、1~2ヶ月たって「あぁ言葉が違うのか」と気がつきました)


個人的には、本当にイサーン語を勉強したいのであれば、まずラオス語を勉強した方が良いと思います。 色々と単語の違いはあるようですが、あとからその違いをすこしづつ覚えればよいので、学習はずっと速いと思います。 ただし、あくまでも標準語はタイ語であり、みなタイ語は話せるので、まずは、タイ語を勉強したほうが、間違いなく使い道は広いと思います。

>タイ語初心者にとってタイ語とイサーン語の平行学習は可能だと思いますか?

結構難しいのではないか、と個人的には思います。 似ているところがあるので、すごく混ざり易くて混乱します。 昨日も飛行機のチケットを買おうと思い、タイ語で「トゥワクルンビン」下さいっていったのですが、イサーン人ではなさそうな受付の人に「はぁ?」といわれて面食らいました。

タイ語では正しくは第五声調なのですが、イサーン語では、トゥワを第二声調で発音するのです。 しかも、イサーン地方では、タイ語で話していても、みんな第二声調で発音するし、それで当たり前のように通じるので、僕も第二声調だと勘違いしていました。しかし、これは典型的なイサーン訛りだったみたいです。 それで、その人に「はぁ?」といわれてしまったのです。

あと、イサーンの人は、紙の「カラダーッ」を 「カダーッ」のように二重子音のRやLを飛ばして発音したり、 RとLを逆に発音したり、sとshが逆になったりするので、そうでなくても、イサーン地方でタイ語を勉強するのは結構混乱します。

# ... ってほとんど愚痴ですが
#(^o^;)

私はタイ語から勉強してしまった事もあるので、ある程度タイ語を勉強してイサーン人に「おまえそれ発音違うから」とツッコミを入れることが出来るレベルになってから イサーン語を勉強する方がいいのではないか、と考えました。 しかし、本当にイサーン語をまじめに勉強するなら、本家ラオス語から勉強するのが近道だと、最近私は思っています。
[2]   ごーやん   2006年07月27日 16:49
イサーン語をやりたければ、まずはラオス語からですか。

2週間前、3日ほどヴィエンチェンに行って来たんですが、挨拶や「ボー」など、イサーンチックなフレーズをよく耳にしました。ほとんど同じと思っていいんでしょうか?

でも、私がタイ語を話すやいなや、向こうもすぐタイ語に切り替えて話してくれました。テレビやラジオの影響でしょう。タイ語ってタイ以外でも通じるんですね。

トゥワが第二声調とはずいぶん違いますね!私は大学で働いているせいか、周りのタイ人はみんなタイ語を話しています。時々、村へフィールドワークに出かけるとき以外はイサーン語を耳にすることはありません。あっ、でも屋台のおばさんたちはよくイサーン語で話してますね。

あとRLを飛ばすのは全国共通だと思ってたんですが、イサーン特有なんですか?職場でタイ語を話している人たちも「プラー」は「パー」ですね。

色々、アドバイスありがとうございます!!
[3]   おかあつ   2006年07月27日 19:38
>ほとんど同じと思っていいんでしょうか?

そのあたり、このコミュニティーに来てくれた、ラオスから来たサイさんに聞くのが一番確実なのですが ... 私の知っている範囲で書いてみたいと思います。

少なくともイサーンの人はラオスに行っても言葉ではほとんどこまらない様です。 イサーン語とラオ語は、基本的にはほとんど同じといっても構わないのだと思います。

しかし、ネイティブの人にとっては、イントネーションや言い回しは相当異なるらしく、イサーン人かラオス人かはを見分けるのは容易なようです。

また、ラオ語からタイ語に置き換わってしまった単語が結構あるようです。 この間、やっぱりビエンチャンで「プム」を買うときいて「プム」って何だ?って悩みましたが、本=「ナンスー」のことでした。 イサーン語ではタイ語と同じでナンスーって言うみたいです。

また、ラオス語にあって、イサーン語には無いという単語が相当あるようです。 例えば、ラオ語には「カルナー」はあっても、イサーン語には「カルナー」は無いそうです。 ノで終われば丁寧語だといっていました。

そこが難しく、また、面白いところであるように思います。


>あとRLを飛ばすのは全国共通だと思ってたんですが、イサーン特有なんですか?職場でタイ語を話している人たちも「プラー」は「パー」ですね。

ラオ語で魚は「パー」らしいです。 だから、私は「パー」はイサーンなまりではないか、と考えているんですが、本当にそうなの?と突っ込まれると 正直、まだ知らないのです。 このあたり、イサーン人に聞いても(たとえそうでなかったとしても)「んなことあるか!」と怒られることが多いのです。

機会を見て調べて見ます。
[4]   サイ   2006年07月28日 00:29
僕も知ってる範囲を話したいと思います。大昔、ラオスやタイと言う国はまだない時は、小さな町があり、色々な王様がいらっしゃって、お互いに尋ねに来たり行ったり、結婚したり、まあ詳しく言わないが、また互いに戦争したり、同じ国になったこともあり、だから言葉が似ていると思います。省略して、昔ラオス(LanXangと言う名前)の面積は卵のように似て、真ん中にメコン川が流れた。後は1778年~1893年まで、ラオはタイの植民地になった。1893年からフランスの殖民地になった。その時、ラオの右メコン川ほとんどタイに残された。ところで、フランスの植民地になった時、フランス語は母国語になり、ラオ語は2番目、そうしたら、ラオ語を保持するため(覚えやすくため、忘れないため)にもっと簡単にした。それはある子音を捨てた(「ຣ」と言う子音でした)、最近拾って使い始めた。と言うわけで、イサーン語はラオ語に似てる。けど、 おかあつ さんが言った通りに違う単語もある。えーと、何か言いたいだろう、(笑)。言いたいのは昔ならイサーン語とラオ語は同じだったけど、大分タイに入っていたからイサーン語とラオ語はだんだん単語違ってくる。
[5]   ごーやん   2006年07月28日 11:44
なるほど。お二人の意見を総合すると、ラオス語とイサーン語はもともと同じものであったのが、近代の歴史の中で別けられ、互いに違った文化の影響を得て、微妙に違ったものとなったというわけですね。でも幹の部分は今でも変わらないのでしょう。

教材の面ではおそらくラオス語の方が多いでしょうから、まずラオス語からその「幹」の部分をマスターして、あとはちょっとした違いである「葉っぱ」の部分をやればいいですね。でもとりあえず、来年まではタイ語に専念したほうが良さそうです。現在、タイ語とフランス語という全然違うものをやってても混ざりますから、タイ語とイサーン語(またはラオス語)なんてやってしまうと大変なことになりそうです(笑)。

>かおあつさん
それ、ありそうですね(笑)<「んなことあるか」と怒られる
ていうか我々外国人に「そのタイ語違うんじゃない?」なんて指摘されるほど嫌なことないでしょうね。

>サイさん
興味深い歴史の話ありがとうございます。特にラオス語を簡単にしたというのは面白いですね!でも「ຣ」を捨てればなぜ簡単になるんでしょう?
[6]   おかあつ   2006年07月28日 15:39
>ていうか我々外国人に「そのタイ語違うんじゃない?」なんて指摘されるほど嫌なことないでしょうね。

そうかもしれません。

まぁでも、ひょっとしたら、「最近はパスコンっつーもんが、はやってんだでよ」 とか言ってる日本の東北の人がいて、外人に「それ、ホントはパソコンじゃないんですか?」といわれて「んなことあるガ、ボケ」って怒鳴ってしまうのに近いノリかもしれません。
[7]   サイ   2006年07月28日 18:34
「ຣ」を発音するは他の子音より難しいかと思うんですが、英語書くと「R」、それを代わりに「L」とか「H」使うと発音をいい安くなるので。。。
 
出展 2006年07月27日 12:14 『イサーン語を始めるタイミング』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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