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2006年6月6日火曜日

プロレスとジャズ (mixi05-u459989-200606061332)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
プロレスとジャズ
2006年06月06日13:32
最近プロレスにはまっている。

小さい頃、僕はあまりプロレスが好きではなかったのだ。 みんな、良くプロレスごっこをして、ウィーとかスタンハンセンのまねをして叫んでいたけど、何の事か良くわからなかった。

なんていうか、「本気でそんな事やったら絶対死ぬだろう」とか「何でわざわざ跳ね返ってきてあたるんだよ」とか、そういう不条理が先に思いついてしまって、楽しめなかったのだ。

今は、大人になったので、「色々な事情があるのだな」と理解して楽しめるようになった。

実は、ここタイ東北部ウドンタニーでは、何故か毎日FMWの90年代後半の試合が放映されている。 たぶん、中国の放送局が勝手に録画したヤツを一日中流している海賊版チャンネルだと思うけど、とにかくひたすら放送してる。 プロレスは仕事して疲れた頭にぴったりで、良くみているうちに面白さを知った。


面白いプロレスってなんだろうな、と思う。 アレは、完全に作り物であるわけで、そこには、熱くなるための理由が必要だ。 それを味のある迫真の演技で作り上げていく。

ジャズと似ているなって良く思う。

ジャズもプロレスも、激しい戦いに見えるが、実はお互いの協力が無ければ成立しないからだ。


苦しむ顔に味があるから面白い。 怒る顔がコミカルだから面白い。 動きが滑稽なほど恐ろしげであるから面白い。 顔って大切だよな。

なんとなくキースジャレットを思い出す。

悪役の魅力も捨てがたい。悪役が憎たらしいからこそ面白い。
悪役が十分に魅力的であるからこそ、正義の味方が引き立つような気がする。

でも、なんと言っても、ハヤブサが半身不随になり、2002年にFMWが経営破綻、その後社長が亡くなり、悪役の冬木もガンで亡くなった、という一連の事実を知ったときは、心底驚いた。


プロレスなんか八百長だ、とは絶対に言い切れないサムシングがそこにあるような気がした。
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出展 2006年06月06日13:32 『プロレスとジャズ』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




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