FLAGS

MENU

NOTICE

2011年1月4日火曜日

中国語、難しい。 (mixi05-u459989-201101040019)

ミクシ内で書かれた旧おかあつ日記を紹介します。
中国語、難しい。
2011年01月04日00:19
近頃、非常に洞察力が鋭い日本の人と知り合った。 決して、語学とか詳しいタイプではないし細かな点でよく間違えているけども、全体の流れの方向性を外していないので、流れのなかでどんどん修正されていくタイプだ。 「木を見て森を見ず」の対極にあるタイプの人だ。 僕はこういうタイプの人が好きだ。 この人といろいろな話をした。


・普通語はエスペラントみたいな人造言語だ。
・原則的に、普通語を話す人というのは存在しない。
・中国語を学ぶ時、外部の人と話すことを禁止する学校すらあるらしい。
・北京語言大学は、生徒のレベルが非常に高いらしい。
・山東省がオススメらしい。 普通語に非常に近い言葉を話すという。
・東北地方の人も普通語に非常に近いらしい。

...

中国語を学べば学ぶほど、辛くなっていくのは何故なんだろうか。 最初のころの方が、何を言っているか理解出来たような気がする。 最初は、極端に外地の人が少ない地方の中から、更に地方に出たところに居たので、みんなが喋る言葉が割と統一されてた。 それにみんな親切だったように思う。

ところが、街に出て学校に来るようになったら、状況がずいぶん変わった。 今の僕は以前より格段に中国語力がアップしている筈なのだが、アップすればするほど、何か人々の対応が悪くなるのを感じる。 昆明の人は普通語を話す人が嫌いだ。 ... いや、ひょっとしたら昆明の人じゃないのかもしれない。 僕が今まで見た昆明の人は、普通語を話していてもとても親切だった。 だけど、普通語を話すと非常に対応が悪くなるタイプの人が居る。

語学の必殺技「いけばどうにかなるっしょ!」が中国語に限って言えば、通じない。 英語が喋れない...「いけばどうにかなるっしょ!」 実際行ってみると、どうにかなる。 みんな英語を喋っているので、経験をつむことができる。 タイ語が喋れない...「いけばどうにかなるっしょ!」 これも、本当にどうにかなる。 ラオ語が喋れない...「いけばどうにかなるっしょ!」 これも、本当にどうにかなるのだ。

ところが「いけばどうにかなるっしょ!」 が中国語には通じない。 中国に来ても普通語を喋る人がなかなか見当たらない。 一つの省だけで、タイとラオを合わせても足りないぐらいの広さと民族と方言のバラエティーがある。 言葉はメチャクチャ。 ゴチャマゼ。 普通語の重要度の高さは、タイと比べ物にならない。 それなのに、ほとんどの人が普通語が話せない。

大学によっては、留学生に外部の人との会話を禁じる学校すらあるんだそうだ。 そんなに強く方言を否定しなくても...と最初思っていたが、中国は決して方言を否定していない。 タイは方言を完全に否定しているので、方言の研究は一切行っていないが、中国はむしろ方言の研究が非常に進んでいて、方言に関する本や辞書がたくさんある。 中国語の初心者が外部の人と交流すると、通じなくて混乱するし、外部の発音を拾ってしまって発音が悪くなるので、敢えて交流を禁じているらしい。 今は何故そんなことをするのか、よくわかる。



僕は、昆明がかなり好きなのだ。 だけど、中国普通語を勉強する為には、あまりよい街ではない、ということがだんだんとあきらかになってきた。 他の街を見に行った方がよいと思う。 思うのだが...。


コメント一覧
ナム   2011年01月04日 00:30
>僕は、昆明がかなり好きなのだ。 だけど、中国普通語を勉強する為には、あまりよい街ではない、ということがだんだんとあきらかになってきた。 他の街を見に行った方がよいと思う。 思うのだが...。

わたしも以前、中国の留学案内か何かで読んだことがあります。
雲南の大学で、普通語をちゃんと学びたかったら、地元の人とあまり話を
しない方がいいとか書いてありました(笑)


おかあつ   2011年01月04日 00:50
> 雲南の大学で、普通語をちゃんと学びたかったら、地元の人とあまり話をしない方がいいとか書いてありました(笑)

極端な言い方かもしれませんが、雲南の人にとって、中国人って日本軍と大差ないんですよね。 普通語を話す人は侵略者で、嫌いなんですよね。 「僕は侵略者じゃない。」 そう思えばこそ、きちんと地元の人とコミュニケーションをとりたい。 だけど普通語を話す段階で、アウトなんですよね。 これじゃそもそも、普通語の勉強になんないですよね。

実際昆明に住んでいた人は、中央政府のインフラ整備投資で発展した昆明から追い出されて、周辺都市に追いやられています。 例えば、昆明の南屏街は、今は綺麗なブティックが立ち並ぶ近代的な都市ですが、すこし前まで、たくさんの古い昔作りの建物がたっていたそうです。 それを全部ぶっ壊して都市開発している訳で...そこに住んでいた人は、みんな追い出された訳ですよね。

で、現在、南屏街でブラブラしているお金持ちは、色白の外地人で、昆明の人では決してないのです。 これって昆明の人にしてみれば、侵略ですよね。


外人にしてみれば、これじゃ普通語の勉強になんないですよね。 勉強以前に、社会の矛盾とぶつかっちゃいます。
Gourmand   2011年01月04日 23:35
中国語(言語)を学ぶことは、その言語が話される地域の文化に触れるわけだから、そういったことにぶつかるんでしょうね。

それにしても、おかあつさんかなりのマルチリンガルですね!!

私は、これから基本の英語を学習し始まったばかりです。
 
出展 2011年01月04日00:19 『中国語、難しい。』

著者オカアツシについて


小学生の頃からプログラミングが趣味。都内でジャズギタリストからプログラマに転身。プログラマをやめて、ラオス国境周辺で語学武者修行。12年に渡る辺境での放浪生活から生還し、都内でジャズギタリストとしてリベンジ中 ─── そういう僕が気付いた『言語と音楽』の不思議な関係についてご紹介します。

特技は、即興演奏・作曲家・エッセイスト・言語研究者・コンピュータープログラマ・話せる言語・ラオ語・タイ語(東北イサーン方言)・中国語・英語/使えるシステム/PostgreSQL 15 / React.js / Node.js 等々




おかあつ日記メニューバーをリセット


©2022 オカアツシ ALL RIGHT RESERVED